こんにちは、ソウリンです。
「Z」アルファベットの最後の文字。これ以上はない、究極。
カワサキがその名をバイクに冠した瞬間から、この文字は世界中のライダーにとって特別な意味を持つようになりました。
しかし、半世紀に及ぶ歴史の中で「Z」の名を持つバイクは増え続け、現在は大きく分けて3つの異なるキャラクターが混在しています。
- 【ネオクラシック】 Z900RS / Z650RS(現代の技術で蘇ったZ)
- 【レジェンド】 Z1 / Z2 / ゼファー / FX(価格高騰中の旧車)
- 【スーパーネイキッド】 Z250 / Z400 / Z H2(攻撃的なデザインの最新Z)
「Z900RSと昔のZ1、何が違うの?」「Z400って旧車のこと?それとも現行車?」
この記事では、そんな複雑なZシリーズの系譜を整理し、あなたが乗るべき「Z」を明確にします。
ポイント
- カワサキの「Z」は、ネオクラシック・旧車・ストリートファイターの3種類に分かれる
- Z900RSは、現代的な快適さとZ1のスタイルを両立した「失敗しない選択肢」である
- 旧車Z(Z1/Z2/ゼファー)は、不便さも愛せる覚悟とお金が必要な「走る文化遺産」である
- Z250/Z400は、Ninja譲りの高性能エンジンを楽な姿勢で楽しめる「隠れた名車」である
- 自分に合うZを選ぶことが、長く愛車と付き合うための最大の秘訣である
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1. 【現代の覇者】Z900RS / Z650RS

「ネオクラシック」というジャンルを日本に定着させ、今や大型バイクの売上ランキングで不動の1位に君臨し続ける絶対王者。それがZ900RSです。
その最大の魅力は、「懐古的なスタイル」と「現代的な走行性能」の完璧な融合にあります。
往年の名車Z1をオマージュした美しいティアドロップタンクや丸目一灯のヘッドライトを持ちながら、中身はトラクションコントロール、アシスト&スリッパークラッチ、倒立フォークといった最新装備で武装されています。
つまり、「キャブレターの調整に悩まされることも、オイル漏れに怯えることもなく、セル一発でエンジンがかかり、快適にツーリングに行けるZ1」という、ライダーの夢を具現化したモデルなのです。
Z900RS:迷ったらこれに乗れ
もしあなたが大型二輪免許を持っていて、購入車種に迷っているなら、Z900RSを選んで後悔することはまずありません。
特筆すべきは、カワサキが徹底的にこだわった「排気音(サウンドチューニング)」です。
アイドリング時の重低音から、アクセルを開けた瞬間に吠える直列4気筒の咆哮。
純正マフラーでありながら、社外品に変える必要を感じさせないほど官能的なサウンドは、ヘルメットの中で思わず笑みがこぼれるほどです。
唯一の懸念点は、あまりにも人気すぎてツーリング先で他人と被ること、そして車両価格が高騰していることでしょう。
しかし、それは裏を返せば「圧倒的なリセールバリュー(資産価値)」があることを意味します。
乗って楽しみ、手放す時も損をしにくい。Z900RSは、現代における最も賢いバイクの選び方と言えるかもしれません。
購入前に気になる「ダサいという噂」や「足つきの不安」、そして気になる資産価値の将来性については、以下の記事で徹底的に深掘りしています。
Z650RS:軽快なミドルZ
「Z900RSはカッコいいけど、車体が大きくて重そう…」
「4気筒の重厚感よりも、ヒラヒラと軽快に走りたい」
そんなライダーに最適なのが、弟分であるZ650RSです。
かつて「ザッパー」の愛称で親しまれたZ650の系譜を受け継ぎ、スリムな車体とトルクフルな2気筒エンジンを搭載しています。
Z900RSより約25kgも軽く、取り回しは教習車よりも楽に感じるほど。
ベテランライダーのダウンサイジングや、大型初心者の女性ライダーからも「怖くないZ」として絶大な支持を得ています。
新型Z400RSの発売日と噂の真相も気になりますよね。
2. 【伝説の旧車】Z1 / Z2 / FX / ゼファー

カワサキを「漢(おとこ)のバイク」として決定づけた伝説たち。
これらは単なる移動手段としての乗り物ではありません。所有すること自体がステータスであり、歴史の一部を預かる覚悟が必要な「走る文化遺産」です。
現在、中古車市場では新車価格の数倍、モデルによっては10倍以上(数百万円〜1,000万円クラス)で取引されることも珍しくありません。
空冷Zの神話(Z1 / Z2 / 角Z)
1972年、世界最速を目指して開発された輸出専用モデル「900 Super4(通称:Z1)」。
そして、当時の日本の排気量自主規制に合わせて排気量を落とし、日本国内向けに販売された「750RS(通称:Z2 / ゼッツー)」。
優美な流線型を描くティアドロップタンク、空冷フィンが刻まれたエンジンの造形美。
アクセルを開けた時の、ゴリゴリとした機械的な振動と、オイルとガソリンの匂い。
これらは現代の水冷エンジンでは絶対に再現できない、旧車Zだけが持つ魔力です。
また、丸みを帯びたZ1/Z2に対し、1970年代後半から登場した直線基調のデザインを持つ「Z1000MK2」や「Z750FX」などの「角Z(カクゼット)」も、硬派な男らしさの象徴として熱狂的な人気を誇ります。
なぜここまで価格が高騰しているのか?
その歴史的背景と魅力の深淵については、以下の記事で解説しています。
Zephyr(ゼファー)シリーズ
1989年、レーサーレプリカブームで「速さ」だけが追求されていた時代に、突如として現れた救世主。
「速くなくてもいい。バイクらしいバイクに乗りたい」という潜在的なニーズを掘り起こし、空前のネイキッドブームを巻き起こしたのがゼファーシリーズです。
Z1やZ2の雰囲気を受け継ぎつつ、扱いやすい特性で多くのライダーを育てました。
しかし、排ガス規制の波に飲まれ、惜しまれつつも生産終了。
「カワサキ最後の空冷4発」としての価値が見直され、現在はZ1/Z2に迫る勢いで価格が高騰しています。
特に大型のゼファー1100、750、そして400ccクラスで最後まで空冷エンジンを守り抜いたゼファーχ(カイ)は、もはや「第2の旧車Z」としての地位を確立しています。
3. 【凄みZ】スーパーネイキッド(Streetfighter)

「Z900RS(ネオクラシック)」や「旧車」とは、全く違う進化の系統樹にあるのが、現代の「スーパーネイキッドZ」シリーズです。
デザインコンセプトは「Sugomi(凄み)」。
獲物を狙う猛獣のように低く構えたフロントマスク、筋肉質に隆起したタンク、跳ね上がったテール。
カウルを剥ぎ取り、エンジンとフレームをむき出しにしたその姿は、ストリートでの「速さ」と「攻撃性」を体現しています。
Z250 / Z400:クラス最強の機動力
中型免許で乗れる現行のZシリーズです。
エンジンやフレームの基本設計は、フルカウルの人気モデル「Ninja 250 / 400」と共通ですが、カウルがない分さらに軽量化されています。
Ninjaとの最大の違いは「バーハンドルによるアップライトな姿勢」です。
前傾姿勢にならず、視界が広いため、街中の交差点やUターンが劇的に楽になります。
「Ninjaのような高性能エンジンには乗りたいけれど、前傾姿勢は疲れるし、見た目が派手すぎるのはちょっと…」というライダーには、実はNinja以上にベストバイな選択肢と言えます。
Z H2:スーパーチャージドZ
「全てを置き去りにする加速」
カワサキの技術の結晶であるスーパーチャージャー(過給機)を搭載したフラッグシップモデルです。
200馬力を超えるパワーを、カウルという風防なしで、全身に風を浴びながら体感する。
スロットルを開けた瞬間、過給機の作動音とともにワープするかのような加速を見せる、カワサキにしか作れないクレイジーな一台です。
4. 【番外編】ZZRシリーズ(ツアラーのZ)

名前に「Z」がつきますが、こちらはフルカウルを装備した高速ツアラーの系譜。
かつて世界最速を誇ったZZR1100を筆頭に、ツーリングライダーから長く愛されたシリーズです。
特に中型クラスのZZR400やZZR250は、大柄な車体による安定感と防風性能が魅力。
現在は生産終了から時間が経っているため、中古車市場では「最も安く手に入るフルカウル4気筒」として、学生やリターンライダーの強い味方になっています。
詳しくは「Ninja全種類ガイド」の方で解説していますが、予算重視でZの血統を感じたい方は、ぜひチェックしてみてください。
Zシリーズ選びに関するよくある質問(FAQ)
Q1. Z900RSと昔のZ1、乗り味はやっぱり違いますか?
Q2. Ninja 400とZ400で迷っています。どっちが良いですか?
Q3. 旧車(ゼファーやFX)は初心者でも維持できますか?
Q4. Z900RSは街のバイク屋さんでは買えませんか?
まとめ:Zの系譜は終わらない
時代が変わっても、形が変わっても、カワサキの「Z」は常にライダーの憧れであり続けています。
どのZを選ぶか。
それは、あなたがバイクに何を求めるかという問いへの答えでもあります。
Zの選び方
- Z900RS: 予算があり、大型免許持ち。失敗したくないし、資産としても持ちたい人。
- Z250 / Z400: 中型免許で、安く、速く、楽に乗りたい人。街乗りメインのライダー。
- Z1 / Z2 / ゼファー: 維持費がかかっても、不便でも、歴史と伝説を所有したい覚悟がある人。
中でも、現代のライダーにとって最も現実的かつ満足度が高い選択肢は、やはりZ900RSでしょう。
「現代のZ1」として世界中で愛されるその価値は、今後も色褪せることはありません。
もし購入を迷っているなら、背中を押す(あるいは踏みとどまらせる)材料として、以下の「資産価値」に関する記事をぜひご一読ください。
👇 Z900RSの真実を知る
カワサキにはZ以外にも、フルカウルのNinjaや、クルーザーのエリミネーターなど、魅力的なバイクが数多く存在します。
一度視野を広げて全車種を見比べたい方は、以下の図鑑へお戻りください。

