MT-03で後悔しないかと気になっているあなたは、おそらくこのモデルに興味を持ちつつも、購入後に満足できるかどうか不安を感じているのではないでしょうか。
MT-03は軽快な走りと扱いやすさが魅力の人気車種ですが、「ダサい」「遅い」などの声や細かな欠点を気にする人も少なくありません。
さらに、過去の受注停止情報や中古車の選び方、スペック表で確認できる馬力や装備内容、カスタムによるパワーアップの可否など、購入前に知っておきたいポイントは多岐にわたります。
また、ロングツーリングにも使えるかどうかという点も、用途によっては重要な判断材料になります。
この記事では、MT-03の魅力と課題を多角的に解説し、MT-03で後悔しないための情報をお届けします。
初めてのバイク選びでも安心して判断できるよう、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント
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MT-03の見た目や性能に対する賛否両論の理由
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MT-03の欠点や注意すべき装備面のポイント
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中古購入やカスタム時に気をつけたい点
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自分の用途にMT-03が合っているかどうかの判断基準
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MT-03 後悔する人が感じやすいポイント

出典:YAMAHA公式サイト
ダサい?見た目の評価と実際
MT-03が「ダサい」と感じられることがあるのは、見た目のデザインに関して好みが分かれるためです。
特にフロントフェイスの印象が大きく影響しており、近年のモデルではLEDヘッドライトによる“ロボ顔”ともいえるシャープなスタイルに変化しました。
このデザインは一部のライダーから「近未来的すぎる」「昆虫のようだ」といった声が上がることもあり、それが“ダサい”という評価につながる要因となっています。
しかしながら、こうしたデザインはヤマハの「MTシリーズ」全体に共通するテーマであり、力強さや機能美を意識して作られているものです。
シャープなシルエットとタンクの立体的な形状は、ネイキッドバイクの中でも個性が強く、街中でも視線を集めやすい存在感があります。
実際のオーナー評価では、「写真で見るより実物の方がかっこいい」「角ばったデザインが好み」という声も多く見られます。
また、カスタムパーツが豊富に揃っているため、自分好みに手を加えやすい点も評価される理由の一つです。
ライトやウインカー、マフラーを交換するだけで印象が大きく変わるため、“ダサい”と感じる部分を自分で改善できるのは大きなメリットといえるでしょう。
要するに、MT-03の見た目は好みがはっきり分かれるデザインであることから「ダサい」と言われることもありますが、それはあくまで一部の意見に過ぎません。
機能性と独自性を重視したデザインであり、カスタム次第で印象を変えることもできるモデルです。
遅いと言われる理由とは
MT-03は、ネット上で「遅い」といった声が聞かれることがあります。
その背景には、比較対象となるバイクの排気量やカテゴリによって感じ方に差が出るという点が関係しています。
MT-03は排気量が320ccであり、400ccクラスや大型バイクと比べると加速感やトップスピードで劣る場面が出てくるのは避けられません。
たとえば、同じ2気筒のZ400などと比べた場合、スペック上ではMT-03の最高出力が42PS、最大トルクが30Nmとなっており、やや控えめな印象を受けることがあります。
高速道路の合流や追い越しといった場面で、より余裕のある走りを求めるユーザーにとっては、「もう少し加速力がほしい」と感じることがあっても不思議ではありません。
ただし、これはMT-03の性格を理解していないまま評価されている場合もあります。
このバイクは、低中速域での扱いやすさと軽量な車体による取り回しの良さが特徴であり、街乗りやワインディングでは軽快な走行が楽しめます。
むしろ、回して乗る楽しさを味わえるのが魅力であり、過剰なパワーに頼らないバイクらしさが残っている点で、評価されることも少なくありません。
「遅い」と感じるのは、高出力を求める人がMT-03の本来の用途や特性と合っていない乗り方をしているケースが多いです。
逆に言えば、バイク初心者や日常使いを中心に考えているライダーにとっては、十分な性能を備えているといえるでしょう。
欠点として挙げられる部分
MT-03の欠点としてまず挙げられるのは、ハンドルスイッチなど細かな装備面の作り込みです。
スイッチ類のサイズが小さく、操作時に「押した感触が分かりづらい」「間違えて別のボタンを押してしまう」といった意見が一定数あります。
特にグローブをした状態では操作ミスにつながることもあり、細かな不満につながる場合があります。
また、標準装備においては豪華さに欠ける部分もあります。
例えば、グリップヒーターやUSB電源などは他車種では標準装備となっていることが多い一方で、MT-03では別途オプションで取り付ける必要があります。
こうした点は、コストパフォーマンスの面でやや物足りなさを感じるライダーもいるでしょう。
サスペンションについても、街乗りやツーリングには適していますが、峠道やスポーティな走りを求める場合には「柔らかすぎる」と感じる人がいるようです。
リアショックの沈み込みが大きいため、荷物を多く積んだ状態やタンデム時には挙動に違和感を覚えることもあるかもしれません。
さらに、タンク容量が14Lとやや少なめな点も人によっては欠点とされる場合があります。
航続距離としては十分確保されているとはいえ、長距離ツーリングでは給油回数が増える可能性もあります。
このように、MT-03には大きな致命的欠陥こそありませんが、細かな部分において「あと一歩」と思われる点が複数あります。
使い方や期待する性能によって評価が分かれるモデルであることを理解しておくと、購入後のギャップを減らせるでしょう。
中古車の注意点と選び方
MT-03を中古で購入する際は、いくつかの重要なポイントを確認しておくことが安心な買い物につながります。
まず確認すべきは、年式と走行距離のバランスです。
MT-03は軽量で扱いやすいため、初心者ライダーが初めてのバイクとして選ぶことが多く、それゆえに転倒歴のある車両も一定数存在します。
走行距離が少なくても外装に傷が多い車体は注意が必要です。
もう一つのチェックポイントは、メンテナンスの履歴です。
例えば、オイル交換やチェーン調整が定期的に行われているかどうか、整備記録簿があるかどうかを確認することで、前オーナーのバイクに対する扱い方が見えてきます。
個人売買や相場より安価な車両にはこうした情報が欠けていることも多く、購入後に思わぬ修理費がかかるケースも少なくありません。
ここで特に注意しておきたいのが、2017年以前のモデルとそれ以降のモデルで細かな仕様変更があるという点です。
ライトやメーターのデザイン、ABSの有無などが異なるため、外観や安全性の面でも違いが出てきます。
見た目重視で選ぶのか、それとも機能性を重視するのかを事前に整理しておくことが大切です。
さらに、社外パーツが多く取り付けられている車両もチェックが必要です。
カスタム内容によっては走行性能に影響を与えている可能性があります。
特にマフラーやサスペンションが交換されている場合、車検対応かどうかや、乗り味が自分に合っているかを試乗して確かめることが望ましいです。
このように、MT-03の中古車を選ぶときは、見た目や価格だけで判断せず、細部の状態や履歴を慎重に確認することで、後悔のない一台を見つけることができます。
馬力は?スペック表はこちら

出典:YAMAHA公式サイト
MT-03の馬力は42PS(約41.4馬力)で、排気量は321ccの並列2気筒エンジンを搭載しています。
このスペックは、250ccクラスのバイクと比較して余裕がありつつ、400cc未満に収まることで軽快さと維持費のバランスを保っている点が特徴です。
最大トルクは30Nm(3.0kgf・m)で、発生回転数は9,000rpmと高回転型の設定になっています。
そのため、エンジンをしっかり回して走るスタイルに向いており、スポーティな走行にも対応可能です。
燃料供給方式はフューエルインジェクションを採用しており、安定した燃焼効率と始動性の良さが期待できます。
このクラスの中では比較的軽量で、車両重量は約169kgとされています。
軽量な車体と相まって、街乗りでも取り回しやすく、初心者ライダーにも扱いやすいバイクとして評価されています。
加えて、シート高は780mmと低めに設計されており、小柄な体格の方でも足つきに不安を感じにくい仕様です。
一方で、長距離ツーリングや高速道路での巡航時には、もう少し出力が欲しいと感じる場面もあるかもしれません。
特に2人乗りや荷物を積んで走るシーンでは、パワー面に物足りなさを感じる可能性があります。
とはいえ、この馬力と軽さのバランスが、日常使いにおいて最も実用的な設計となっているのは間違いありません。
このように、MT-03の馬力やスペックは中型バイクとして十分な性能を持ち合わせており、通勤からワインディングまで幅広く楽しめる一台です。
項目 | MT-03 | MT-25 |
---|---|---|
認定型式/原動機打刻型式 | 8BL-RH25J/H408E | 8BK-RG95J/G404E |
全長/全幅/全高 | 2,090mm/755mm/1,075mm | 2,090mm/755mm/1,075mm |
シート高 | 780mm | 780mm |
軸間距離 | 1,380mm | 1,380mm |
最低地上高 | 160mm | 160mm |
車両重量 | 166kg | 166kg |
燃料消費率(定地燃費値) | 41.6km/L(60km/h・2名乗車時) | 37.5km/L(60km/h・2名乗車時) |
WMTCモード値 | 26.4km/L(クラス3-2) | 26.5km/L(クラス3-2) |
原動機種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ |
気筒数配列 | 直列・2気筒 | 直列・2気筒 |
総排気量 | 320cm³ | 249cm³ |
内径×行程 | 68.0mm×44.1mm | 60.0mm×44.1mm |
圧縮比 | 11.2:1 | 11.6:1 |
最高出力 | 31kW(42PS)/10,750rpm | 26kW(35PS)/12,000rpm |
最大トルク | 30N・m(3.1kgf・m)/9,000rpm | 23N・m(2.3kgf・m)/10,000rpm |
始動方式 | セルフ式 | セルフ式 |
潤滑方式 | ウェットサンプ | ウェットサンプ |
エンジンオイル容量 | 2.50L | 2.50L |
燃料タンク容量 | 14L(レギュラー) | 14L(レギュラー) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | フューエルインジェクション |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | TCI(トランジスタ式) |
バッテリー容量/型式 | 12V, 7.0Ah(10HR)/GTZ8V | 12V, 7.0Ah(10HR)/GTZ8V |
1次減速比/2次減速比 | 3.043/3.071 | 3.043/3.071 |
クラッチ形式 | 湿式・多板 | 湿式・多板 |
変速装置/方式 | 常時噛合式6速/リターン式 | 常時噛合式6速/リターン式 |
変速比 | 1速:2.500 2速:1.823 3速:1.347 4速:1.086 5速:0.920 6速:0.800 |
1速:2.666 2速:1.882 3速:1.454 4速:1.200 5速:1.037 6速:0.920 |
フレーム形式 | ダイヤモンド | ダイヤモンド |
キャスター/トレール | 25°00′/95mm | 25°00′/95mm |
タイヤサイズ(前/後) | 110/70R17/140/70R17(チューブレス) | 110/70-17/140/70-17(チューブレス) |
ブレーキ(前/後) | 油圧式シングルディスク | 油圧式シングルディスク |
サスペンション(前/後) | テレスコピック/スイングアーム | テレスコピック |
※この数値は参考値です。正確な数値は公式サイトで確認をお願いします。
MT-03 後悔を避けるための選び方と対策
カスタムで後悔を解消できるか
MT-03において「後悔」を感じるポイントの多くは、購入時の期待値と実際の性能や装備のギャップにあります。
しかし、そうした不満を後から解消する方法として、カスタムパーツの導入が有効なケースも多く見られます。
たとえば、純正マフラーの音が「おとなしい」と感じる場合には、社外マフラーへ交換することで音質・音量を好みに合わせることが可能です。
また、サスペンションが柔らかいと感じるライダーにとっては、リアショックの交換や調整式サスを導入することで、より自分好みの走行フィーリングに近づけることができます。
見た目のカスタムも効果的です。
前述の通り、「ダサい」と言われる要因の一つであるフロントマスクは、ヘッドライトカウルの交換やウインカーの変更で印象を大きく変えることができます。
ハンドルやグリップ、ミラーなどのカスタムも加えることで、他のMT-03とは違った個性的な外観を手に入れることができるでしょう。
ただし、何でもカスタムすれば良いというわけではありません。
目的のはっきりしないカスタムや、相性の悪いパーツを取り付けてしまうと、逆に乗りにくさや不具合を引き起こす原因となることもあります。
また、カスタムに費用をかけすぎることで「最初から別の車種にしておけばよかった」と感じてしまう可能性もあります。
このように、カスタムはMT-03の不満点を解消する一つの手段として有効ですが、自分の乗り方や目的を明確にした上で選ぶことが重要です。
適切なカスタムを施せば、後悔どころか、愛着の湧く1台へと変化させることも十分に可能です。
ロングツーリングの実力は?
MT-03は街乗りやワインディングでの軽快さに定評がありますが、ロングツーリングにおいてはその設計がどこまで対応できるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
実際のところ、MT-03はロングツーリングもある程度こなせるポテンシャルを持っていますが、いくつかの点に注意が必要です。
まず評価できるのは、車体の軽さとハンドリングの良さです。
MT-03は169kgという軽量なボディを持ち、渋滞の多い市街地や、ツーリング途中で立ち寄る観光地などでも取り回しやすいというメリットがあります。
加えて、シート高が780mmと比較的低めに設定されているため、足つき性が良く、休憩中のストレスも少なくて済みます。
一方で、長時間の高速走行では風の影響を受けやすいという課題があります。
ネイキッドタイプのMT-03にはフルカウルがなく、防風性能はそれほど高くありません。
これにより、時速100km前後の巡航を長時間続けると、上半身に疲労が蓄積しやすくなります。
この問題を緩和するためには、ウインドスクリーンの後付けが有効です。コンパクトなものでも風圧を分散させるだけで体感は大きく変わります。
また、シートのクッション性も長距離では気になる部分です。
標準のシートは短時間の走行には十分な厚みですが、長時間乗っているとお尻が痛くなりやすい傾向があります。
ツーリング志向のライダーであれば、ゲルシートや社外シートへの交換を検討すると快適性が向上するでしょう。
さらに、積載性にも限界があります。
純正の状態ではリアキャリアやパニアケースの装着が前提になっていないため、荷物が多くなるツーリングでは工夫が必要です。
タンクバッグやシートバッグなどを使い分けることで、ある程度は補えます。
このように、MT-03は軽快な走りを活かして、ロングツーリングも十分に楽しめるモデルです。
ただし、風防・快適性・積載性といった部分で工夫が必要になる場面もあるため、用途に合わせたカスタムや装備の充実が快適なツーリングを支えてくれるでしょう。
パワーアップは可能なのか
MT-03をさらに力強く走らせたいと考えるライダーにとって、「パワーアップは可能か?」というのは気になるテーマかもしれません。
結論からいえば、ある程度のパワーアップは可能ですが、費用対効果や安全性を慎重に見極める必要があります。
まず、最も手軽な手段としてはマフラーの交換が挙げられます。
社外製のフルエキゾーストマフラーやスリップオンマフラーを装着することで、排気効率が改善され、アクセルレスポンスや高回転域での伸びに変化が生まれます。
ただし、音量の増加により車検非対応になるケースもあるため、購入時は規制適合品かどうかを確認しておくべきです。
次に検討されやすいのが、サブコン(サブコンピューター)やECUチューニングによる燃調の最適化です。
これにより、純正状態では控えめに設定されている燃料噴射量や点火タイミングを調整し、エンジンのポテンシャルを引き出すことができます。
特に吸排気を同時に見直すことで効果を体感しやすくなりますが、専門的な知識と経験が必要になるため、信頼できるショップでの施工が前提となります。
一方で、エンジン自体の大幅な出力向上には限界があります。
MT-03はもともと日常使いに適した中型バイクとして設計されており、過度なパワーアップを目指すと、バランスが崩れて扱いにくくなるリスクもあります。
例えば、クラッチの負担増やエンジン寿命への影響なども考慮しなければなりません。
また、パワーを上げるよりも加速感を向上させたい場合は、スプロケットの丁数を変更するという方法もあります。
リアスプロケットを1〜2丁増やすことで、加速寄りのセッティングになり、街乗りや峠道での立ち上がりが鋭くなる感覚が得られます。
ただし、最高速が下がる点には注意が必要です。
このように、MT-03のパワーアップは可能ではありますが、それによるメリットとデメリットを理解したうえで、自分の使用目的に合った範囲で行うのが賢明です。
大きな性能向上を求めるよりも、乗り味の最適化や操作感の向上を目指したカスタムの方が、結果的に満足度が高くなることも少なくありません。
過去の受注停止情報は?
MT-03に関する過去の受注停止情報は、購入を検討する上で無視できないポイントの一つです。
この現象は、メーカー側の生産体制や需要の変動、市場全体の動きによって左右されるため、なぜ受注停止が起きたのかを理解しておくと、今後の選択にも役立ちます。
まず、過去にMT-03が受注停止となった主な理由の一つに「世界的な半導体不足」があります。
2020年以降、バイク業界に限らずさまざまな製品で供給不足が深刻化し、それに伴いヤマハも一部モデルの出荷制限を発表しました。
MT-03も例外ではなく、電子制御系部品の調達が困難になったことで、生産ラインを一時的に停止せざるを得なくなったのです。
また、販売台数の急激な増加も影響しています。
MT-03は手頃な価格帯と扱いやすいスペックが評価され、新型コロナウイルス以降のアウトドア需要の高まりとともに、急速に人気が上昇しました。
このような需要の高まりに生産が追いつかず、納車までの待ち期間が長期化し、一定のタイミングで「これ以上注文を受けられない」という判断に至った背景があります。
さらに、MT-03は世界共通のグローバルモデルであるため、海外市場への出荷も同時に行われています。
そのため、国内の供給に偏りが出ることがあり、日本国内で一時的に受注が止まるというケースが発生するのです。
このような過去の受注停止情報を把握することで、今後同じような状況が起きた際に冷静に対応しやすくなります。
特に、発売直後やフルモデルチェンジのタイミングでは人気が集中する傾向があるため、気になるモデルがあれば早めの予約や情報収集が欠かせません。
中古車市場の動向もチェックしつつ、柔軟な判断が求められる場面です。
誰におすすめできるバイクか

出典:YAMAHA公式サイト
MT-03は、初心者から中級者まで幅広い層に支持されているモデルですが、どのような人にとって最も適したバイクなのでしょうか。
ここでは、MT-03の特性から見て、どんなライダーにおすすめできるかを具体的に解説します。
まず、バイク初心者には非常に適した1台です。
理由は、軽量で足つきが良く、取り回しがしやすいためです。
169kgという車重は、停止時のバランス取りや駐車時の移動でも不安を感じにくく、女性ライダーや小柄な方でも扱いやすい設計となっています。
加えて、クラッチ操作やギアチェンジも滑らかで、ライディングに不慣れな人でも安心して操作できる点は大きな魅力です。
次に、コストを抑えて楽しみたい人にもおすすめできます。
MT-03は新車価格が比較的安価なうえ、燃費性能も悪くありません。
日常使いにも向いており、通勤・通学はもちろん、週末のツーリングまで幅広い用途に対応できる汎用性を備えています。
保険料やメンテナンス費用も大型バイクに比べて抑えやすいため、コストパフォーマンスを重視する方に向いていると言えるでしょう。
一方で、「刺激的な走り」を求める方にとっては、やや物足りなさを感じるかもしれません。
MT-03はスーパースポーツのような高回転型のパワーを持っているわけではなく、どちらかといえば街中での扱いやすさや安定感を重視したセッティングになっています。
このため、より攻めた走行を望む人には、上位モデルであるMT-07やMT-09の方がマッチする可能性があります。
さらに、シンプルなカスタムベースとして考えている人にも好まれるモデルです。
MT-03はアフターパーツが豊富で、外観や操作系のカスタムがしやすく、個性を出しやすいバイクでもあります。
自分らしいスタイルを追求したい人にとっても、土台としての魅力は十分です。
このようにMT-03は、「バイクに慣れていないけれど、しっかり楽しみたい人」「日常と趣味の両方で使えるモデルがほしい人」「自分好みに仕上げたい人」に特におすすめできるバイクです。
そのバランスの良さから、ライダー人生のスタートにふさわしい1台として、多くの支持を集めているのも納得できるところです。
MT-03 後悔を避けるために知っておきたいポイント
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デザインは好みが分かれ「ダサい」と感じる人もいる
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フロントフェイスの個性が強く賛否が分かれる傾向がある
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高速域での加速性能に物足りなさを感じることがある
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上位排気量モデルと比較すると「遅い」と感じやすい
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スイッチ類が小さく、操作性に不満を持つユーザーもいる
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標準装備が少なく、実用性に欠けると感じる人もいる
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サスペンションが柔らかく、スポーティな走りには不向き
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タンク容量が少なめで、長距離では給油回数が増える可能性あり
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中古車は転倒歴や整備状態の確認が重要
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年式による仕様の違いも購入時に把握しておくべき
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社外カスタムが多い車両は慎重なチェックが必要
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馬力やトルクは日常使いには十分な性能
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カスタムで不満点を解消できるが、やりすぎは逆効果
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ロングツーリングでは風防や積載性に工夫が必要
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パワーアップは可能だが費用対効果と安全性の見極めが必要