X-ADVを見て、「スクーターの楽さと大型アドベンチャーの走りを両方楽しめそう」とひかれた方は多いはずです。
存在感のあるデザイン、クラッチ操作が不要なDCT、高速道路で役立つクルーズコントロール、22Lのラゲッジボックス。スペックを見るだけでも、かなり魅力的ですよね。
ただ、購入価格は150万円に近く、車両重量は237kgあります。買ったあとに「思っていたスクーターと全然違う」「街乗りでは重すぎた」と気づいても、簡単に割り切れる金額ではありません。
さらに調べると、「DCTはつまらない」「すぐ飽きる」「すり抜けしにくい」「中古が高い」といった気になる言葉も出てきます。
検索されることがある「X-ADV250」についても注意が必要です。日本でHondaが正規販売しているX-ADVは745ccであり、X-ADV 250という国内正規モデルはありません。
X-ADV 250を探している方は、ADV160、フォルツァ250、海外向けのADV350、あるいはX-ADV風にカスタムされた車両と混同している可能性があります。
この記事では、現行2026年モデルの公式情報をもとに、X-ADVで後悔しやすい理由、DCTへ飽きる人の特徴、普段使いと高速道路での実力、中古車が高く見える理由まで詳しく整理します。
「便利そうだから欲しい」という気持ちだけで決めず、あなたの使い方と本当に合うかを一緒に確認していきましょう。
ポイント
- X-ADVで後悔しやすい人と満足しやすい人の違い
- 237kgの重量と全幅940mmが街乗りへ与える影響
- DCTが飽きる・つまらないと感じる原因と対処法
- X-ADV250という国内正規モデルが存在しないこと
- 2025年型・2026年型と中古車を選ぶ際の注意点
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X-ADVで後悔しやすい人と満足しやすい人

X-ADVは、スクーターのように誰でも気軽に扱える大型バイクではありません。
クラッチ操作は不要ですが、車体サイズと重量は本格的な大型二輪です。ここを誤解すると、購入後の後悔につながりやすくなります。
X-ADVで後悔しやすい人
- 通勤や近所の買い物だけに使う人
- 軽いスクーターと同じ感覚で扱えると思っている人
- 狭い駐輪場や傾斜のある場所へ毎日駐車する人
- クラッチとシフト操作そのものを楽しみたい人
- 小回りや押し歩きの軽さを最優先する人
- 大型バイクのタイヤ代や車検費用を避けたい人
- 本格的な林道走行を主目的にしている人
X-ADVで満足しやすい人
- 高速道路を使った長距離ツーリングが多い人
- クラッチ操作の負担を減らしたい人
- スクーターより高い走行性能を求める人
- 舗装路を中心に荒れた道やキャンプ場への道も走りたい人
- クルーズコントロールや収納などの利便性を重視する人
- MT操作より、移動の快適さと景色を楽しみたい人
- 個性的で他車と被りにくいデザインが好きな人
私が購入前に最も重視したいのは、「走行中の楽しさ」よりも「止まっているときに扱えるか」です。
X-ADVは走り始めれば安定し、DCTのおかげで操作も楽です。しかし、駐車場から出す、坂道で向きを変える、足場の悪い場所で止まるといった場面では237kgの重さがそのまま返ってきます。
現行2026年モデルの基本スペック
まずは、現在のX-ADVがどのようなバイクなのかを数字で確認しましょう。
| 項目 | 2026年モデル X-ADV |
|---|---|
| 排気量 | 745cc |
| エンジン | 水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒 |
| 最高出力 | 58PS/6,750rpm |
| 最大トルク | 69N・m/4,750rpm |
| 変速機 | 電子式6段変速DCT |
| 全長 | 2,200mm |
| 全幅 | 940mm |
| シート高 | 790mm |
| 車両重量 | 237kg |
| 燃料タンク容量 | 13L |
| WMTCモード燃費 | 27.1km/L |
| ラゲッジ容量 | 22L |
| メーカー希望小売価格 | 1,455,300円~1,488,300円 |
全幅940mmは、一般的な250ccスクーターやネイキッドよりかなりワイドです。
一方、58PSと69N・mのトルクは、高速道路や上り坂、タンデムでも扱いやすい余裕を生みます。低回転からトルクが出るため、エンジンを高回転まで回し続けなくても走りやすい性格です。
X-ADVで後悔する主な理由
欠点として大きい237kgの重量

X-ADVで後悔する理由として、最も分かりやすいのが237kgの車両重量です。
走行中は低重心と安定した車体によって、数字ほど重く感じない場面もあります。しかし、エンジンを止めて押し歩きを始めると印象が変わります。
特に厳しいのは、次のような場面です。
- 傾斜のある駐車場から後ろ向きに出す
- 砂利や土の上で方向転換する
- 狭い駐輪場で何度も切り返す
- 片足だけを着いて停車する
- センタースタンドを使用する
- キャンプ道具やトップボックスを積んだ状態で押す
シート高は790mmですが、足つきは高さだけで決まりません。シートや車体の横幅があるため、同じ790mmのネイキッドより足を外側へ開く姿勢になりやすいです。
購入前は、ただまたがるだけではなく、両足を着く、片足で支える、サイドスタンドから起こす、押し引きするところまで確認してください。
可能なら、普段使う靴と同じ種類のライディングシューズで試すと判断しやすくなります。
全幅940mmで街乗りは気を使う
X-ADVは、スクーターの外観から想像するほどコンパクトではありません。
ハンドル、ナックルガード、ミラー、フロントカウルが広く、狭い路地や駐輪場では車幅を意識する必要があります。
渋滞時に「PCXのような身軽さ」を期待すると、かなり違和感が出るでしょう。
なお、車列間を抜ける行為は、接触事故や巻き込み事故のリスクが高くなります。X-ADVですり抜けができるかどうかを購入基準にするより、渋滞中に低速で安定して走れるか、停止と再発進を苦痛に感じないかで判断する方が安全です。
幅の広さは、郊外や高速道路では安定したハンドル操作や防風装備につながります。しかし、通勤時間の大半を混雑した市街地で過ごすなら、メリットより負担が目立つかもしれません。
狭い駐輪場では事前確認が必須
自宅の保管場所だけでなく、職場、駅、買い物先の駐輪スペースも確認しておきましょう。
X-ADVは全長2,200mm、全幅940mmあります。駐輪枠へ車体が入っても、隣のバイクが止まると出せなくなることがあります。
機械式のバイク駐車装置では、タイヤ幅、車重、全長、ハンドル幅の制限に引っかかる可能性もあります。
月極駐輪場を使う場合は、「大型バイク可」という表示だけで判断せず、X-ADVの寸法を管理会社へ伝えて確認してください。
X-ADVの大きさが不安なら、軽量なADV160も比較してみましょう:
ADV160で後悔しないための選び方と特徴を解説
スクーターとして考えると価格が高い
2026年モデルのメーカー希望小売価格は、カラーによって1,455,300円または1,488,300円です。
登録費用、保険、用品、盗難対策、オプションを含めると、乗り出し価格はさらに上がります。
「クラッチ操作がないスクーター」と考えると高額ですが、X-ADVは一般的な無段変速スクーターではありません。
745ccの直列2気筒エンジン、電子式6段変速DCT、クルーズコントロール、倒立フロントフォーク、前輪ダブルディスク、HSTC、ライディングモードなどを備えた大型クロスオーバーです。
価格へ納得できるかは、「スクーターの便利さ」だけでなく、大型バイクとしての装備や走行性能に価値を感じるかで変わります。
維持費も小型スクーターとは別物
X-ADVは大型二輪なので、車検があります。さらにタイヤ、ブレーキ、チェーン、エンジンオイルなどの費用も、125ccや250ccスクーターより高くなりやすいです。
主に考えておきたい費用は次のとおりです。
- 2年ごとの車検費用
- 大型バイク向け任意保険
- 前後タイヤの交換
- チェーンとスプロケット
- エンジンオイルと各種フィルター
- ブレーキパッドとブレーキフルード
- バッテリーやスマートキーの電池
- 転倒時のカウル・ナックルガード・レバー類
DCTだから特殊なオイルを頻繁に交換する、と単純に考える必要はありません。交換時期や指定油脂、フィルター類は年式ごとの取扱説明書と整備手帳に従ってください。
年間走行距離が少なくても、時間経過で劣化する油脂やゴム部品があります。購入価格だけでなく、数年間維持できる予算を考えておくことが大切です。
大型バイクの重さや維持費が不安な方はこちら:
大型バイクはやめとけの真相は?それでも乗りたい人へのアドバイス
X-ADVは飽きる・つまらない?DCTとの相性

X-ADVが飽きる、つまらないと感じるかは、DCTをどのように捉えるかで大きく変わります。
DCTはクラッチレバーがなく、発進、停止、変速を車両が行います。渋滞や長距離では非常に楽ですが、MT車のクラッチ操作を楽しみたい人には物足りないかもしれません。
DCTがつまらないと感じやすい人
ポイント
- 半クラッチを使った低速操作が好き
- 自分で変速することをバイクの中心的な楽しみと考えている
- エンジン回転を合わせる操作が好き
- 軽量な車体を振り回す感覚を求めている
- 短い市街地走行だけで使用している
- DCTを常に同じATモードで使っている
特に、これまでMTスポーツバイクへ長く乗っていた人は、「車両が先に変速してしまう」と感じる場合があります。
一方、クラッチ操作から解放されることで、ブレーキング、走行ライン、景色、路面状況へ集中できるという考え方もあります。
DCTは操作を奪うだけの装備ではなく、操作する部分を選び直せる仕組みなんです。
飽きる前に試したいDCTの使い方
ATモードだけで単調に感じるなら、すぐに乗り換えを決める前に次の使い方を試してみてください。
- ハンドルスイッチで任意にシフトアップ・ダウンする
- 走行場面に合わせてライディングモードを変更する
- エンジンブレーキやパワー特性を好みに合わせる
- 交通量の少ない郊外やワインディングを走る
- キャンプ場や未舗装の駐車場など、車種の得意分野を試す
- クルーズコントロールを使い、長距離移動の楽さを体感する
ただし、公道で性能を試すために速度を出したり、無理な走行をしたりする必要はありません。
安全な範囲でモードや手動変速を使っても楽しさを感じられないなら、MT車の方があなたに合っている可能性があります。
通勤だけでは飽きやすい理由
X-ADVの魅力は、高速道路、郊外、長距離、荒れた舗装路など、複数の状況を一台で走れることです。
毎日数kmの通勤だけで使うと、クルーズコントロール、高速安定性、長いサスペンションストローク、13Lタンクといった長所を活用する機会がありません。
その結果、237kgの重さと駐輪時の面倒さだけが印象に残り、「もっと軽いスクーターでよかった」と感じやすくなります。
通勤が中心でも、休日にロングツーリングへ出かけるならX-ADVの価値は高まります。反対に、休日もほとんど乗らないならADV160や250ccスクーターの方が合理的です。
X-ADVは不人気?中古が高いのはなぜ?
X-ADVを調べると、「不人気」という言葉と「中古が高い」という言葉が同時に出てくるため、矛盾しているように感じますよね。
まず、不人気かどうかを検索候補や一部の書き込みだけで決めることはできません。
Hondaが公表した2026年モデルの国内年間販売計画は800台です。ただし、これは実際の販売台数ではなく、人気の高さを直接示す数字でもありません。
不人気と見られやすい理由
- 大型AT限定を含む大型二輪免許が必要
- 150万円前後の購入予算が必要
- スクーターともMTアドベンチャーとも異なる独自ジャンル
- 車重と車幅から誰にでも扱いやすいとはいえない
- DCTを好む人と好まない人がはっきり分かれる
- 販売店がHonda Dreamに限られる
購入できる人と使用環境が限られるため、PCXやレブル250のように大量に街で見かける車種ではありません。
しかし、見かける台数が少ないことと、所有者からの評価が低いことは別の話です。
X-ADVの中古が高い理由
中古価格が高く見える背景には、いくつかの要因があります。
- 新車価格そのものが高い
- 国内流通台数が大量ではない
- DCT、クルーズコントロール、TFTメーターなど装備が充実している
- 純正トップボックスやサイドパイプなど高価なオプション付き車がある
- 2025年型以降は装備が大きく更新されている
- 比較対象となる同ジャンルの車種が少ない
ただし、中古販売価格が高いからといって、同じ割合で高く買い取られるとは限りません。
販売店の保証、整備、利益、在庫リスクが中古販売価格には含まれます。売却時の査定額は、年式、距離、傷、転倒歴、整備履歴、市場在庫によって変わります。
高い中古車ほど確認したいこと
新車との差額が小さい中古車は、保証期間、消耗品、オプションを含めて比較してください。
タイヤ、チェーン、ブレーキ、バッテリーを購入直後に交換すると、新車との差額がほとんどなくなる場合があります。
価格だけを見るのではなく、次の総額で考えることが大切です。
- 車両本体価格
- 登録・納車整備などの諸費用
- 購入後すぐ必要になる消耗品
- 販売店保証と延長保証
- 純正オプションの有無
- リコール改修の実施状況
X-ADV250は存在する?検索時の注意点
結論からいうと、日本のHonda正規ラインアップに「X-ADV 250」というモデルはありません。
現行X-ADVの排気量は745ccです。普通二輪免許では運転できず、大型二輪免許が必要になります。クラッチレバーがないため、大型二輪AT限定免許でも運転できます。
X-ADV250と混同されやすい車種
| 車種 | 排気量 | 特徴 |
|---|---|---|
| X-ADV | 745cc | DCTを搭載する大型クロスオーバー |
| ADV160 | 156cc | 軽量で街乗りしやすい国内正規モデル |
| ADV350 | 330cc前後 | 海外市場向けモデルで日本正規販売なし |
| フォルツァ | 249cc | 国内正規の250ccスクーター |
| X-ADV風カスタム車 | 車両により異なる | 外装やパーツでX-ADV風にした車両 |
中古車サイトや個人売買で「X-ADV250」と書かれている場合は、実際の車名、型式、排気量、車検証の記載を確認してください。
フォルツァ250へX-ADV風の外装を装着した車両や、名称を誤って掲載した車両の可能性もあります。
部品の入手性、修理対応、保安基準への適合が分からない並行輸入車や大幅なカスタム車は、価格だけで選ばない方が安心です。
軽いX-ADVが欲しいならADV160が現実的
X-ADVのデザインが好きでも、237kgの重量や大型免許が負担なら、ADV160が現実的な選択肢です。
ADV160は車両重量137kg、全幅760mmで、X-ADVより100kg軽く、幅も180mm狭くなります。
高速道路の余裕、タンデム、長距離巡航ではX-ADVに及びませんが、通勤、買い物、狭い道、駐輪では圧倒的に扱いやすくなります。
あなたの使用距離が短く、高速道路をほとんど使わないなら、排気量の大きさより日常で乗り出しやすいことを優先した方が満足しやすいですよ。
X-ADVのフルパワー仕様とは?
X-ADVのフルパワー仕様を探す人もいますが、現行の国内正規モデルに「標準仕様」と「フルパワー仕様」という別グレードが用意されているわけではありません。
2026年国内モデルの公式最高出力は58PS/6,750rpm、最大トルクは69N・m/4,750rpmです。
中古車広告で「フルパワー」と書かれている場合は、次のどれを意味しているのか確認してください。
- 国内正規車を販売店が便宜的にフルパワーと表現している
- 海外仕様車や並行輸入車
- ECUの書き換えを行った車両
- マフラーや吸排気系を変更したカスタム車
ECU書き換えや吸排気カスタムは、保証、排出ガス、騒音、保険、車検、エンジン耐久性へ影響する可能性があります。
「フルパワー」という言葉だけで高額な車両を選ばず、変更内容、施工店、純正部品の有無、車検適合性を確認しましょう。
公道で使うなら、58PSの純正状態でも十分な性能があります。最高出力を増やすことより、自分の操作に合うモード設定や整備状態を優先した方が安心です。
X-ADVの最高速度と高速道路での実力
HondaはX-ADVの公式最高速度を公表していません。
インターネット上にはさまざまな数値がありますが、メーター表示、風向き、路面、荷物、ライダーの体格、車両状態によって変わるため、公式値のように扱わない方がよいでしょう。
もちろん、公道で最高速度を確認する行為はできません。購入判断では、最高速度より法定速度内での巡航や追い越しが楽かを見ることが重要です。
100〜120km/h巡航で重視したいポイント
58PSと69N・mのトルクがあるため、高速道路の合流や巡航へ対応できる性能があります。
2025年型以降はクルーズコントロールも標準装備され、長時間の高速移動で右手の負担を減らしやすくなりました。
5段階調整式スクリーンも便利ですが、風の当たり方は身長、ヘルメット、姿勢によって変わります。
高速道路で確認したいのは次の部分です。
- スクリーン上端から来る風の乱れ
- ヘルメット周辺の風切り音
- シートの硬さと着座位置
- ステップ位置と膝の曲がり
- DCTの追い越し時の変速
- トップボックス装着時の横風
追い越しでDCTの反応が自分の意図と合わない場合は、手動でシフトダウンする方法もあります。
X-ADVの価値は最高速度ではなく、荷物を積んだ状態でも法定速度内を安定して長く走れることにあります。
2025年モデルと2026年モデルの違い

中古車と新車を比較するうえで重要なのが、2025年型で行われた装備の更新です。
2025年モデルの主な変更点
- デイタイムランニングライトとウインカーを内蔵した新設計ヘッドライト
- DCT制御の更新による低速域の応答と接続感の改善
- 片手で操作しやすくなった5段階調整式スクリーン
- 5インチフルカラーTFTメーター
- Honda RoadSyncへの対応
- クルーズコントロールの採用
- ラゲッジライトの配置と光量の見直し
- 環境負荷を抑えた素材の採用
特に大きいのは、クルーズコントロールと低速域のDCT制御です。
長距離ツーリングが多い人や、旧型DCTの低速時のつながり方が気になる人は、2025年型以降を優先する価値があります。
2026年モデルは主にカラー変更
2026年モデルでは、2025年型の基本装備を引き継ぎ、主にカラーリングが変更されています。
2026年3月発売モデルは、マットパールグレアホワイト、グラファイトブラック、マットディープマッドグレーの3色です。
機能面を重視するなら、2025年型と2026年型の価格差、在庫、好みの色で比較してよいでしょう。
中古の2025年型が新車とあまり変わらない価格なら、保証と消耗品を含めて新車の方が有利になることもあります。
X-ADVの中古購入で後悔しないチェックポイント

X-ADVの中古車は、年式によって装備や車体の特徴が異なります。
価格だけで決めず、どの世代の何が必要なのかを整理してください。
年式ごとの大まかな違い
| 世代 | 主な特徴 | 購入時の注意 |
|---|---|---|
| 2017年登場型 | 初代X-ADV。個性的なデザインとDCT | 年数経過によるゴム・電装・サスペンションの劣化 |
| 2021年以降 | 軽量化、電子制御やラゲッジなどを刷新 | DCT制御や電動ハンドルロックのリコール確認 |
| 2025年以降 | クルーズコントロール、5インチTFT、RoadSync、新型ライト | 中古と新車の価格差が小さい場合がある |
| 2026年 | 2025年型の装備を引き継ぎカラー変更 | カラー別に新車価格が異なる |
DCTは試乗して確認する
DCTの状態を外観だけで判断するのは難しいため、可能なら試乗してください。
確認したいのは、冷間時と暖機後の発進、低速走行、停止、シフトアップ、シフトダウンです。
ただし、DCTは通常の無段変速スクーターとは違い、実際にギアを切り替えます。変速を感じること自体が故障ではありません。
次の症状がある場合は、販売店へ説明を求めましょう。
- 警告灯が点灯している
- ギア表示が不安定
- 発進できないことがある
- 異常に大きな衝撃や異音が出る
- エンジンが暖まっても操作が不自然
- 販売店が整備履歴を説明できない
立ちゴケ・転倒歴の確認場所
237kgあるX-ADVでは、軽い立ちゴケの傷がある中古車も考えられます。
傷があるだけで候補から外す必要はありませんが、転倒の程度と修理内容は確認してください。
中古X-ADVの確認箇所
- ナックルガードの傷と交換跡
- ブレーキレバーとパーキングブレーキレバー
- ミラー、バーエンド、ステップ
- マフラーとエンジンカバー
- サイドカウルとアンダーガード
- ハンドルの左右差
- フロントフォークのねじれやオイル漏れ
- ホイールの傷や振れ
- フレームとハンドルストッパー
- 純正部品とスペアキーの有無
リコール改修状況を確認する
X-ADVでは、過去にDCTの制御プログラムや電動式ハンドルロックに関するリコールが届け出られています。
対象となる型式や車台番号はリコールごとに異なります。
中古車を契約する前に、車台番号をHonda公式のリコール検索で照合し、対象車なら改修済みか確認してください。
保証付き販売店を選ぶ意味
X-ADVは電子制御やDCTを備えた高価格車です。
個人売買で安く購入できても、納車直後の不具合、スマートキー、DCT、TFTメーターなどに問題があれば、購入者側で対応することになります。
中古車では、保証期間だけでなく次の内容も確認しましょう。
- DCTや電子制御が保証対象か
- 保証修理を受けられる店舗
- 走行距離の上限
- 消耗品と保証部品の区分
- 納車整備で交換される部品
- リコール作業の実施状況
X-ADVの長所は後悔ポイントを上回る?

ここまで欠点を多く挙げましたが、X-ADVが重く高価であることには理由があります。
軽さを犠牲にしている代わりに、高速道路での安定感、風防性能、トルク、収納、電子制御を一台へまとめています。
22Lのラゲッジボックスが便利
シート下には22Lのラゲッジボックスがあります。
ヘルメットは種類や形状によって収納できない場合がありますが、レインウェア、グローブ、ロック、小さなバッグなどを車体へ入れておけるのは大きなメリットです。
一般的な大型アドベンチャーバイクでは、ヘルメットや雨具を入れるためにトップボックスを追加することが多いため、標準で収納があるX-ADVは普段使いでも助かります。
ただし、ラゲッジへ重い物を詰め込みすぎず、収納可能なサイズや重量は取扱説明書で確認してください。
クルーズコントロールが長距離で役立つ
2025年型以降はクルーズコントロールを標準装備しています。
高速道路で速度を一定に保ちやすくなり、右手の疲労を抑えるのに役立ちます。
もちろん、自動運転ではありません。前方確認、ブレーキ操作、車間距離の調整はライダーが行います。
渋滞や雨天、曲がりくねった道など、使用に適さない状況では解除してください。
低回転トルクで疲れにくい
最大トルク69N・mを4,750rpmで発生するため、高回転まで引っ張らなくても力強く加速できます。
頻繁にシフト操作をしなくても流れへ乗りやすく、タンデムや荷物を積んだ場面でも扱いやすい性格です。
速さの刺激より、余裕を持って淡々と距離を走れることがX-ADVの強みかなと思います。
舗装路中心のツーリングで使いやすい
X-ADVはアドベンチャー風の外観を持ち、倒立フロントフォークやブロックパターンのタイヤを採用しています。
ただし、237kgの車体で本格的な林道や深い砂利、泥道へ入るには技量が必要です。
転倒すると起こすのが難しく、カウルや電子装備を傷める可能性もあります。
得意なのは、舗装路を中心に、荒れた路面、キャンプ場への砂利道、工事中の道などへ対応する使い方です。
「アフリカツインと同じような本格オフロード車」と考えず、オンロードツアラーへ少し行動範囲を加えたモデルと捉えると、期待とのズレを防げます。
X-ADVから乗り換えるべきか判断する方法
すでにX-ADVを所有し、重さやDCTへ不満を感じている場合、すぐ売るか我慢して乗り続けるかの二択にする必要はありません。
まず、何が負担になっているのかを切り分けましょう。
| 不満 | 乗り換え前に試したいこと |
|---|---|
| DCTがつまらない | 手動変速、モード変更、郊外ツーリングを試す |
| 足つきが不安 | シートやブーツ、停車方法を見直す |
| 押し歩きが重い | 駐車方向を変え、降りて押す距離を減らす |
| 街乗りで大きい | 通勤用の小型車との2台体制を検討する |
| 長距離で疲れる | スクリーン位置、シート、積載方法を調整する |
| 維持費が負担 | 年間走行距離と保険・車検・消耗品を再計算する |
それでも半年以上ほとんど乗らず、保管や維持だけが負担になっているなら、乗り換えを検討するタイミングかもしれません。
反対に、休日の長距離では満足していて街乗りだけが不便なら、小型車を追加する方が後悔しない場合もあります。
【重さやDCTが合わず、乗り換えを迷っている方へ】
「ツーリングは快適だけど、出し入れが面倒で乗らなくなった」「やっぱりMT車の操作が恋しい」という場合は、まず現在の査定額を確認すると判断しやすくなります。
カチエックスは、車両の写真と状態を登録し、参加している買取店から提示された査定額を比較できるサービスです。
査定額は年式、走行距離、転倒傷、カスタム、整備状態、市場動向によって変わります。高額売却を保証するものではありません。
写真で見えにくい傷や不具合を申告しなかった場合は、引き渡し時に金額が変わる可能性があります。立ちゴケ傷、警告灯、ローン残債、純正部品の有無まで正確に伝えましょう。
提示額に納得できなければ無理に売る必要はありません。乗り続けるか、ADV160へ軽量化するか、MT車へ乗り換えるかを考える材料として使うのが自然です。
売るか迷っている段階なら、先に判断基準を整理しておきましょう:
バイクを売るか迷う人必見!後悔しないための判断基準
X-ADVのロードサービスは必要?
X-ADVは237kgあるため、自走できなくなったときに人力で長距離を移動させるのは現実的ではありません。
バッテリー上がり、パンク、転倒、鍵のトラブル、故障などへ備え、ロードサービスの内容は確認しておきたいところです。
ただし、別サービスへ加入する前に、次の付帯内容を確認してください。
- 任意保険に付帯するロードサービス
- クレジットカードや会員サービスの補償
- Honda Dreamで購入した場合のオーナー向けサービス
- 中古販売店独自のロードサービス
- 搬送距離、搬送先、利用回数、対象外条件
「無料レッカー付き」と書かれていても、搬送距離、利用回数、修理工場の指定、帰宅費用などはサービスごとに違います。
すでに十分な補償があるなら、追加加入は不要かもしれません。遠方ツーリングが多く、既存サービスの搬送距離が足りない場合に別プランを検討しましょう。
【長距離ツーリング前にロードサービスを確認】
ZuttoRide Clubには、プランにより長距離搬送へ対応するロードサービスがあります。
ただし、すべてのプランが距離無制限ではありません。搬送先、年間料金、現場対応、利用条件、対象外となる故障や事故は契約内容によって異なります。
任意保険や販売店サービスと重複しないか確認したうえで、あなたの年間走行距離とツーリング範囲に合うプランを選んでください。料金や補償内容は変更される可能性があるため、申込前に公式サイトの最新情報を確認しましょう。
X-ADVの後悔に関するよくある質問
Q1. X-ADVで最も後悔しやすいポイントは何ですか?
Q2. X-ADVはすり抜けしにくいですか?
Q3. X-ADVはDCTなのでつまらないですか?
Q4. X-ADVはすぐ飽きますか?
Q5. X-ADV250というバイクはありますか?
Q6. X-ADVのフルパワー仕様は何馬力ですか?
Q7. X-ADVの最高速度は何km/hですか?
Q8. X-ADVが不人気といわれるのはなぜですか?
Q9. X-ADVの中古価格が高いのはなぜですか?
Q10. 中古X-ADVで確認すべき故障箇所はありますか?
Q11. 2025年型と2026年型はどちらがおすすめですか?
Q12. X-ADVは本格的な林道走行に向いていますか?
Q13. X-ADVとADV160はどちらが向いていますか?
Q14. X-ADVを売るか迷ったときはどう判断すればよいですか?
X-ADVで後悔しないための重要ポイントまとめ
- 現行X-ADVは745ccの大型クロスオーバーである
- 日本正規モデルにX-ADV250は存在しない
- 車両重量237kgと全幅940mmは購入前に確認が必要
- 走行中より押し歩きや駐車時に重さを感じやすい
- シート高790mmでも車幅によって足つきの印象が変わる
- 小型スクーターのような街中の気軽さは期待しにくい
- すり抜けより渋滞時の低速安定性で判断する
- DCTは便利だがクラッチ操作が好きな人には合わない場合がある
- 手動変速やモード変更でDCTの楽しみ方を広げられる
- 通勤だけでは性能を活用できず飽きる可能性がある
- 新車価格はカラーにより1,455,300円から1,488,300円
- 大型二輪の車検、タイヤ、保険を含めた維持費が必要
- 国内モデルにフルパワーという別グレードはない
- 公式最高速度は公表されていない
- 最高速度より法定速度内の巡航性能に価値がある
- 2025年型からクルーズコントロールや5インチTFTを採用
- 2026年型は主にカラーリングを変更
- 中古車はDCT、転倒歴、整備履歴、リコールを確認する
- 中古価格が高くても買取価格が比例するとは限らない
- 長距離、高速、タンデムでは重量とトルクが長所になる
- 軽さと街乗りを優先するならADV160も比較する
- 任意保険や販売店のロードサービス内容も確認する
- 契約前に試乗と押し引きの両方を行うことが重要
X-ADVは、スクーターの形をした軽快な街乗り車ではありません。
237kgの大型バイクにDCT、収納、風防、クルーズコントロールを組み合わせた、かなり独自性の高いツアラーです。
通勤だけで使えば重さと価格が目立ちますが、高速道路を使って遠くへ行く人には、クラッチ操作から解放される快適さが大きな魅力になります。
購入前には、試乗して走りを確認するだけでなく、エンジンを止めた状態で押し引きし、普段の駐輪環境へ置けるかまで確認してください。
そのうえで「この重さがあっても遠くへ行きたい」と思えるなら、X-ADVは他の車種では代わりにくい相棒になってくれるはずですよ。
X-ADVは大型二輪AT限定免許でも運転できます。これから免許を取得する方は、取得条件や教習内容も確認しておきましょう。
免許やツーリング向け車種を比較する:
大型バイク免許はいきなり取得できる?費用・条件・注意点まとめ
長距離ツーリングが楽なバイク250ccの特徴と人気モデルを解説
🔍 バイク選びで後悔したくないあなたへ
X-ADVは魅力的ですが、街乗り、高速道路、積載、重量、維持費のどれを優先するかによって、最適な車種は変わります。
購入後に「あちらにしておけばよかった」と思わないためにも、ADV160、NC750X、アフリカツインなどを含めて比較してみましょう。
Hondaの現行モデルから過去の名車まで確認したい方は、以下の全車種図鑑も参考にしてください。
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【2026年最新】ホンダバイク全車種図鑑|新車・名車・人気ランキングから選び方まで徹底解説
こんにちは。双輪Log管理人のソウリンです。 「壊れないバイクといえば?」「教習車といえば?」 ライダーにこう聞けば、10人中9人が「HONDA(ホンダ)」と答えるでしょう。 しかし、ホンダの魅力は単 ...
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