バイク用品 ヘルメット

バイクオフロードヘルメットの選び方と失敗しない比較ポイント

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街乗りと林道に合うバイク用オフロードヘルメットを比較する日本人ライダー

こんにちは、双輪Log 運営者のソウリンです。

バイクオフロードヘルメットを探していると、「シールド付きとゴーグル仕様はどちらがいいの?」「街乗りにも使える?」「林道を走るなら何を優先すればいい?」と迷いますよね。

通販サイトや用品店を見ても、一般的なフルフェイスにバイザーを付けたようなモデルから、モトクロス競技を前提にした本格的なモデルまで並んでいます。

価格差も大きいため、見た目が好みの商品や、有名メーカーの商品を選んでおけば大丈夫かなと考える人も多いかもしれません。

ただ、オフロードヘルメット(バイク)用モデルは、一般的なオンロード向けフルフェイスとは形状だけでなく、優先される機能も異なります。

前方へ張り出したバイザー、大きく開いた目元、口元に余裕を持たせたチンガードには、それぞれ泥、飛び石、木の枝、強い日差し、暑さ、息苦しさからライダーを守る役割があります。

一方で、オフロードらしい見た目だけで選んでしまうと、高速道路でバイザーが風を受けて首が疲れたり、ゴーグルが開口部に収まらなかったり、シールドが曇って前が見えにくくなったりすることもあります。

さらに、ヘルメットだけを購入して安心してしまうと、実際に林道へ入ってから「クリアレンズがない」「泥で視界が消えた」「予備ゴーグルを持ってくればよかった」と困るかもしれません。

大切なのは、街乗り、高速道路、林道、競技のうち、どの場面を中心に使うのかを先に決めることです。

そのうえで、視界、通気性、ゴーグルとの相性、安全表示、重さ、補修部品の買いやすさを順番に確認すれば、あなたに合うモデルをかなり絞り込めます。

この記事では、オフロードヘルメット(バイク)用モデルの種類、安全規格、ゴーグルとの適合、雨や泥への備え、購入時の比較基準まで、初めて選ぶ人にもわかるように詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 街乗りと林道で異なるヘルメットの選び方
  • シールド付きとゴーグル仕様の違い
  • 安全規格と衝撃保護技術の確認方法
  • 用途別にそろえたいゴーグルと周辺装備

※商品の仕様、価格、規格表示、在庫、付属品、対応する交換部品は変更される場合があります。

購入前にはメーカーや販売店の公式情報をご確認ください。

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オフロードヘルメットの選び方

舗装路から林道へ走る日本人ライダーとシールド付きオフロードヘルメット

最初に走る場所を整理する

オフロードヘルメット選びでは、最初からメーカー、価格、カラー、デザインを比べるより、実際に走る場所と使い方を整理するほうが失敗を減らせます。

同じオフロード風の形でも、高速道路を快適に移動することを重視したモデルと、競技中の呼吸、発汗、視界確保を優先したモデルでは、設計の方向性が大きく違うからです。

街中で見るとかっこいいヘルメットでも、あなたが走る環境に合っていなければ、暑い、重い、うるさい、曇る、首が疲れるといった不満につながります。

反対に、自分の用途に合ったモデルであれば、走行中の負担を減らしながら、路面状況へ集中しやすくなりますよ。

街乗り兼用か林道用かを決める

最初に決めること

最初に決めたいのは、舗装路で使う時間と未舗装路で使う時間の割合です。

バイクのジャンルではなく、ヘルメットをかぶって実際に過ごす時間を基準に考えましょう。

「オフロードバイクに乗っているから、純オフロードヘルメットを選ばなければならない」という決まりはありません。

実際には、アドベンチャーバイクやトレールバイクに乗っていても、走行時間の大部分が通勤、街乗り、高速道路という人は多いですよね。

その場合は、バイクのジャンルではなく、実際に過ごす時間が長い環境を基準に選ぶほうが快適です。

街乗りと高速道路が中心の場合

通勤や街乗りが中心で、休日だけ軽い林道へ入るのであれば、開閉式シールドを備えたアドベンチャータイプが使いやすいでしょう。

シールドを閉じれば、走行風、虫、雨、砂ぼこりが顔へ直接当たるのを抑えられます。

信号待ちが多い街中では、シールドを少し開けて換気し、速度が上がったら閉じるという使い分けもできます。

高速道路を使って林道まで移動する場合も、顔全体へ受ける風圧を減らしやすく、移動区間の疲労を抑えられます。

純オフロードタイプでも高速道路を走れないわけではありません。

ただし、顔へ当たる風、騒音、寒さ、雨粒の影響を受けやすいため、長距離では疲れやすくなるかもしれません。

林道やコース走行が中心の場合

舗装路は移動に使うだけで、林道、モトクロスコース、エンデューロなどを本格的に走るなら、シールドのない純オフロードタイプが向いています。

顔の開口部が広く、口元にも空間があるため、低速で運動量が増えたときにも呼吸しやすく、熱や湿気を外へ逃がしやすいからです。

林道では、止まらずに走っている時間よりも、難しい場所で速度を落としたり、バイクを押したり、転倒した車体を起こしたりする時間のほうが体力を使うことがあります。

このような場面では、高速走行時の静粛性より、呼吸のしやすさと熱のこもりにくさが重要です。

トライアル競技が中心の場合

岩場や丸太などを極低速で越えるトライアルでは、一般的なオフロードフルフェイスとは別に、チンガードを持たない専用ヘルメットが使われます。

足元やフロントタイヤ付近を見やすく、周囲の音も聞き取りやすいことが利点です。

ただし、顔面下部の保護範囲はフルフェイス形状より狭くなります。

見た目だけで街乗り用として選ぶのではなく、用途を理解したうえで判断してください。

用途を決める目安

街乗りや高速道路が多いならシールド付き、未舗装路での運動量が多いならゴーグル仕様を基準に考えると選びやすくなります。

どちらも同じくらい走るなら、シールドとゴーグルを使い分けられるアドベンチャータイプが候補です。

「今は街乗り中心だけれど、これから林道にも行くかもしれない」という段階なら、シールドを上げた状態でゴーグルを装着できるモデルも候補になります。

舗装路ではシールド、林道ではゴーグルという使い分けができるため、バイクヘルメットオフロード用として幅広い場面へ対応できます。

具体的には、SHOEIのHORNET ADVはシールドを全開にした状態でゴーグルを装着できる設計です。

AraiのTOUR-CROSS Vも、バイザーとシールドを備えた状態、バイザーを外した状態、シールドを外してゴーグルを使う状態など、走行環境に合わせて形態を変更できます。

注意:すべてのゴーグルが合うわけではない

シールド付きなら、必ずどのゴーグルでも併用できるわけではありません。

シールドを上げてもアイポートの一部へ残るモデルや、大型ゴーグルのフレームと干渉する組み合わせもあります。

購入前には、ヘルメットとゴーグルを組み合わせた状態で確認してください。

ソウリン

走行割合を考えるときは、「行ってみたい場所」ではなく「実際に走る時間」で考えるのがおすすめです。

林道へ月に一度行くとしても、そこまでの移動が往復4時間なら、高速道路での快適性も無視できませんよ。

ヘルメット全般の種類やサイズの基本から確認したい場合は、失敗しないバイクヘルメットの選び方も参考にしてください。

視界と通気性を最優先する

見た目より優先する項目

オフロードでは、見た目や静粛性よりも先に視界と通気性を確認してください。

路面の変化を早く見つけ、呼吸や体温の負担を減らし、集中力を保つために欠かせない比較ポイントです。

左右だけでなく下方向の視界を見る

未舗装路では、舗装路以上に近くの障害物を見る場面が増えます。

轍、石、段差、木の根、ぬかるみ、落ち葉で隠れた溝などを早めに見つけるためには、左右だけでなく下方向まで見やすい開口部が必要です。

特に低速で障害物を越えるときは、遠くの進行方向だけでなく、数メートル先の路面を細かく確認します。

ヘルメットを試着するときは、正面を向くだけではなく、少し顎を引いて足元を見る動きも試してみてください。

帽体の開口部やチンガードが視界へ大きく入り込む場合、低速走行中に路面を確認しにくくなることがあります。

ゴーグルを使う場合は、ヘルメット単体の視界が広くても、ゴーグルのフレームによって視野が狭くなる可能性があります。

必ず組み合わせた状態で確認しましょう。

バイザーの位置と角度を確認する

オフロードヘルメット上部のバイザーは、泥、飛び石、木の枝、日差しから目元を守る役割があります。

先行車が跳ね上げた泥を受けたときには、少し顎を引くことで、バイザーをひさしのように使えます。

一方、バイザーを低くしすぎると正面上部の視界へ入り、高くしすぎると日差しを遮りにくくなります。

角度調整ができるモデルなら、普段のライディング姿勢に合わせて位置を確認してください。

アドベンチャーバイクのように上体が起きた姿勢と、モトクロスで前傾する姿勢では、見やすい角度も変わります。

換気口の数より空気の流れを見る

通気性については、換気口の数だけで判断しないことも大切です。

ヘルメット内部へ空気を取り込む入口と、熱気を排出する出口の両方が機能して、初めて空気が流れます。

前頭部や口元に大きな入口があっても、後頭部側の排気が弱ければ、熱気が内部に残ることがあります。

また、厚い内装が換気経路をふさいでいないか、口元の空間が十分にあるか、グローブを着けたまま換気口を操作できるかも確認したいポイントです。

林道走行では泥やほこりが換気口へ付着するため、ダクト周辺を掃除しやすいかも見ておきましょう。

口元の空間は呼吸と曇りに影響する

純オフロードタイプのチンガードが前方へ長く張り出しているのは、見た目を大きく見せるためではありません。

激しい運動で呼吸量が増えたときに息苦しくなりにくく、吐いた息を目元から遠ざけやすくするためです。

口元が狭いと、呼気に含まれる湿気がシールドやゴーグル方向へ上がり、曇りやすくなります。

試着時には口を少し開けて深呼吸し、チンガードとの距離や空気の抜け方を確認するとわかりやすいですよ。

ソウリン

店頭で静かに試着すると涼しく感じても、走行中は運動量と呼吸量が増えます。

少し余裕があるかなと思うくらいの口元空間と、頭頂部から後頭部まで空気が抜ける構造を意識すると選びやすいですよ。

内装の洗いやすさも通気性の一部

汗をかきやすい人は、内装を取り外して洗えるか、交換用内装を後から購入できるかも見ておきましょう。

汗、皮脂、土ぼこりが内装へ残ると、臭いだけでなくスポンジのへたりや肌への刺激につながることがあります。

使用後すぐに密閉したバッグへ入れたままにせず、風通しのよい日陰で乾かすことが基本です。

洗濯できる内装でも、強い洗剤、熱湯、乾燥機などが適さない場合があります。

手入れの方法は製品ごとに異なるため、取扱説明書に従ってください。

使用後の乾燥や内装の洗い方については、バイクヘルメットの汗対策と手入れ方法で詳しく解説しています。

種類別の特徴と向く用途

オフロードヘルメットとゴーグルの適合を確認する日本人ライダー

3種類の特徴を比較する

ヘルメットバイクオフロード用の製品は、大きく分けるとシールド付き、ゴーグル仕様、トライアル用の3種類です。

どれが最も優れているということではなく、速度域、走行時間、運動量、天候、移動距離によって向き不向きが変わります。

「安全性が高そうだからフル装備」「軽そうだから競技用」と単純に決めず、自分が受ける負担を考えて選びましょう。

種類 向いている用途 主な利点 注意点
シールド付き 街乗り、林道ツーリング、高速移動 防風、防雨、防寒に優れる 低速走行では曇りやすい
ゴーグル仕様 モトクロス、エンデューロ、本格林道 通気性が高く呼吸しやすい 雨や寒さが顔へ伝わりやすい
トライアル用 極低速の競技、テクニカル走行 足元が見やすく軽快 顔面下部の保護範囲が狭い

購入前に迷ったら、真夏の低速林道と冬の高速道路のどちらで困りたくないかを考えてみてください。

暑さと呼吸を優先するならゴーグル仕様、風と雨への強さを優先するならシールド付きという方向性が見えてきます。

シールド付きは長距離向け

シールド付きが向く人

高速道路を利用して林道まで移動する人や、街乗りとツーリングを中心に使う人には、シールド付きのアドベンチャーヘルメットが向いています。

シールド付きのアドベンチャーヘルメットは、オンロードとオフロードの両方を一つの装備で楽しみたい人に向いています。

顔全体をシールドで覆えるため、高速道路での走行風、突然の雨、虫、砂、小さな飛び石などが顔へ直接当たるのを抑えやすいことが大きな利点です。

冬場の冷気も入りにくく、ゴーグルだけで走る場合より体温を奪われにくくなります。

高速道路を使って目的地まで移動し、到着後にフラットダートや林道を走るような使い方なら、最も扱いやすい形式かなと思います。

シールドの密閉性と操作性

シールドを閉じたときは、上部や左右に大きな隙間がないか確認してください。

隙間があると、走行風が一点へ入り込み、目が乾いたり、風切り音が大きくなったりする可能性があります。

一方で、密閉性が高いほど低速では湿気がこもりやすくなるため、換気機能とのバランスが重要です。

グローブを装着したままシールドを上げ下げできるか、途中の位置で安定して止まるか、少しだけ開けられるかも確認しましょう。

曇り対策の対応状況

密閉性が高いシールド付きモデルは、低速で息が上がったときにシールドが曇りやすくなります。

チンベンチレーション、シールドの微開機能、防曇シートへの対応、シールド内側の防曇処理などを比較してください。

防曇シートへ対応していても、最初から付属するとは限りません。

別売の場合は、本体価格だけでなくシートや交換シールドの価格まで含めて予算を考えると安心です。

バイザーの空力性能

アドベンチャータイプで差が出やすいのが、バイザーの空気抵抗です。

時速が上がると、バイザーが走行風を受け、ヘルメットを後方や上方へ動かそうとする力が生まれます。

特に後方確認で横を向いた瞬間や、大型車の横を通過したときの乱れた風では、首へ負担を感じることがあります。

バイザーに通気口が設けられているか、角度を変えられるか、必要に応じて取り外せるかを見ておきましょう。

注意:バイザーによる風圧

上部のバイザーは日差しや泥を防ぐ一方、高速道路で正面を向いたときや後方確認で横を向いたときに風を受けます。

高速走行が多い人は、バイザーの通気口や角度調整機能に加え、首を左右へ動かしたときの安定感も比較しましょう。

重量は具体値と重心の両方を見る

シールド、開閉機構、バイザーなどを備えるアドベンチャータイプは、純オフロードタイプより部品点数が増えます。

そのため、「かなり重いのでは」と不安に感じる人もいるかもしれません。

代表的なアドベンチャーモデルは、サイズ、カラー、付属品によって差があるものの、おおむね1,500g前後から1,700gに近い範囲が一つの目安です。

例えばSHOEIのHORNET ADVは、メーカーが公表する平均重量で約1,470gから1,663gとなっており、サイズやソリッドカラー、グラフィックモデルによって異なります。

一般的なフルフェイスと比較して、必ずしも極端に重いとは限りません。

ただし、実際に感じる負担は重量の数字だけでは決まりません。

重心が前方や上方へ偏っていると、実際の重量以上に首が疲れやすく感じる場合があります。

反対に、重量が少し大きくても、重心が頭の中心に近く、内装が頭へ安定して密着するモデルは軽快に感じることがあります。

試着時には正面を見るだけでなく、左右確認、上を見る動き、少し前傾する動きを試してください。

重量表記を見るときの注意

メーカー公表値は平均重量であることが多く、同じモデルでも個体差、サイズ、カラー、シールド、防曇シート、インカムなどの装備によって実際の重量は変わります。

数十グラムの差だけで決めず、かぶった状態での安定感を優先しましょう。

現在の代表的なアドベンチャーモデルには、Arai TOUR-CROSS V、SHOEI HORNET ADV、OGK KABUTO GEOSYSなどがあります。

それぞれ帽体形状、換気構造、ゴーグルの収まり方、内装調整の方法、バイザーの形状が異なるため、ブランド名だけでなく実際のフィット感で選んでください。

同じサイズ表記でも、頭頂部、額、こめかみ、後頭部への当たり方はメーカーやモデルによって変わります。

一般的なフルフェイスとの違いも比較したい場合は、バイク用フルフェイスヘルメットの選び方も参考になります。

ゴーグル仕様は悪路走行向け

ゴーグル仕様の強み

純オフロードタイプは、悪路での運動量、呼吸のしやすさ、泥の中での視界確保を優先した形です。

シールドのない純オフロードヘルメットは、悪路での運動量と視界確保を優先した形です。

大きく開いた目元へ専用ゴーグルを合わせることで、泥、砂ぼこり、飛び石、虫、木の枝などから目を守ります。

シールド付きと比べて顔周辺の密閉度が低いため、呼気や熱がこもりにくく、低速走行でも息苦しさを感じにくいのが特徴です。

低速で動き続ける場面に強い

転倒後にバイクを起こす場面や、ぬかるみで車体を押す場面では、走っているとき以上に体温が上がります。

急な上り坂で何度もやり直したり、足場の悪い場所でバイクを支えたりすると、短時間でも呼吸が大きく乱れます。

そのような状況では、軽さと通気性の違いが疲労に影響します。

口元の開口部が大きく、前方へ空間が確保されたヘルメットなら、深く息を吸いやすく、熱気も外へ逃がしやすくなります。

ゴーグル交換で状況へ対応できる

ゴーグル仕様の利点は、天候や明るさに応じて目元の装備を変えやすいことです。

晴天の日中はスモークやミラーレンズ、林間や曇天ではクリアレンズ、寒暖差が大きい日はダブルレンズというように使い分けられます。

泥が多い日はロールオフ対応ゴーグルへ交換するなど、走行条件へ合わせた準備もできます。

ただし、レンズやゴーグルを増やすほど荷物と管理の手間も増えます。

自分が走る環境に必要なものからそろえましょう。

高速道路や冬場には弱点もある

雨天時の高速走行では、ゴーグルに覆われていない頬や口元へ雨粒が直接当たります。

速度が上がるほど雨粒の刺激を強く感じやすく、長時間続くと集中力を奪われることがあります。

冬は冷気も入りやすく、長距離移動ではシールド付きより疲れやすくなる可能性があります。

防寒用フェイスマスクを使う方法もありますが、厚すぎるものはヘルメットのフィットやゴーグルの密着へ影響します。

口元から上がった呼気がゴーグルへ流れ込み、かえって曇りやすくなる場合もあるため、装着状態を事前に確認してください。

ゴーグルまで含めた価格で考える

純オフロードタイプを選ぶ場合は、ヘルメット単体ではなく、ゴーグル、レンズ、曇り止め、フェイスマスク、収納袋まで含めた装備一式で考えましょう。

ヘルメット本体が予算内でも、ゴーグル、予備レンズ、ロールオフ用品を追加すると総額が大きくなることがあります。

反対に、長く使えるゴーグルを選べば、次にヘルメットを買い替えたときも組み合わせられる可能性があります。

セット商品は補修部品まで確認

ゴーグル付きヘルメット バイク用として販売されているセット商品でも、ゴーグルの交換レンズや補修スポンジを入手できるとは限りません。

長く使うなら、交換レンズ、ストラップ、ロールオフ部品などの消耗品を継続購入できるブランドか確認しておくと安心です。

安全規格と保護技術を比較

規格と正しい着用をセットで考える

オフロードヘルメットは転倒を想定した装備ですが、どの製品も同じ保護性能や使用条件を持つわけではありません。

購入時は、見た目や価格に加えて、国内で必要となる表示、任意規格、競技規則、回転方向の衝撃へ配慮した構造を確認しましょう。

ただし、規格の数が多ければ自動的に自分にとって最も安全というわけでもありません。

適切なサイズを選び、あごひもを正しく締め、損傷したら使用を中止するところまで含めて安全装備です。

PSCとSGの違いを確認する

最初にPSCマークを確認

日本国内で乗車用ヘルメットを購入するときは、まずPSCマークを確認してください。

装飾用や観賞用の商品を、公道走行用と混同しないことが重要です。

乗車用ヘルメットは消費生活用製品安全法の対象となる特定製品です。

国内では、定められた手続きを経てPSCマークを表示していない製品を、乗車用ヘルメットとして販売したり、販売目的で陳列したりすることが禁止されています。

バイクのヘルメットは法的義務

日本国内では、道路交通法により、大型自動二輪車、普通自動二輪車、一般原動機付自転車の運転者や同乗者に、乗車用ヘルメットの着用が義務付けられています。

高速道路だけ、排気量の大きいバイクだけに限られた決まりではありません。

原付を含め、公道でバイクへ乗る場合は乗車用ヘルメットが必要です。

近年は、自転車や特定小型原動機付自転車のヘルメット着用が「努力義務」として紹介される機会が増えました。

そのため混同しやすいのですが、自動二輪車や一般原動機付自転車のヘルメット着用は努力義務ではなく、明確な法的義務です。

乗車用ヘルメットを着用しなかった場合は、「乗車用ヘルメット着用義務違反」となり、基礎点数1点が付されます。

出典は、警視庁「交通違反の点数一覧表」をご確認ください。

PSCと道路交通法上の基準は分けて理解する

PSCマークは、国内で乗車用ヘルメットとして販売する際に必要となる製品安全上の表示です。

一方、道路交通法では、乗車時に使用するヘルメットの形状、あごひも、衝撃吸収性などに関する基準が定められています。

通販では「公道使用可能」「乗車用」といった説明だけでなく、製品本体の表示と取扱説明書まで確認しましょう。

PSCマークは国内販売時の基本確認

インターネット通販では、バイク用に見える商品でも「装飾用」「観賞用」「コスプレ用」「公道使用不可」と記載されていることがあります。

商品画像だけを見ると、一般的なバイク用ヘルメットと区別しにくい場合もあります。

形がヘルメットに見えることと、乗車用として必要な確認を受けた製品であることは別です

商品名に「バイク」「オフロード」「フルフェイス」と書かれているだけで判断しないでください。

本体やあごひも周辺の表示、商品説明、取扱説明書、販売元の情報まで確認しましょう。

海外通販や個人輸入では、日本国内向けのPSC表示がない製品もあります。

海外の規格を取得していることと、日本国内での販売に必要な表示を備えていることは分けて考える必要があります。

SGマークは任意の安全制度

SGマークは、一般財団法人製品安全協会が定める基準への適合を示す任意の表示です。

SG制度には、対象製品の欠陥によって人身事故が起きた場合の賠償制度も設けられています。

乗車用ヘルメットにおけるSGマーク被害者救済制度の有効期限は、購入日から3年間とされています。

ただし、これはSGマークに付帯する制度上の有効期限です。

3年を過ぎた瞬間にヘルメットの物理的な保護性能が失われるという意味ではありません。

また、補償には対象製品、事故原因、購入時期、事故発生場所などの条件があります。

「SGマークがあるから、どのような事故でも補償される」という意味でもありません。

制度内容や有効期間は変更される場合があるため、購入時点の正確な条件は製品安全協会の公式情報で確認してください。

JISと排気量区分も見る

JISは、日本産業規格に基づく表示です。

乗車用ヘルメットでは、対応する排気量区分が示されている場合があります。

原付用として想定されたヘルメットと、排気量無制限で使えるヘルメットでは使用条件が異なります。

乗っているバイクに合う表示か確認してください。

商品ページへ「JIS対応」とだけ書かれていても、区分がわからない場合は販売店やメーカーへ確認するのが安心です。

競技ではMFJ公認を確認する

モトクロスやエンデューロなどの競技へ出場する場合は、公道で使えるかどうかだけでは不十分です。

国内の公認競技では、MFJ公認ヘルメットの使用が求められる場合があります。

また、大会の主催者や競技規則によって、使用できる規格、製造時期、損傷状態、ゴーグルや装備の条件が定められることもあります。

同じ競技名でも、主催団体や大会によって規定が異なる可能性があります。

エントリー前に最新の特別規則と装備規則を確認してください。

規格と表示の違い

表示・規格 確認する意味 選ぶ際の注意
PSC 国内で販売される乗車用ヘルメットの基本表示 装飾用や観賞用との混同に注意
SG 製品安全協会の基準と賠償制度 制度の対象条件と有効期間を確認
JIS 日本産業規格に基づく試験区分 対象排気量や製品表示を確認
MFJ公認 国内公認競技での使用条件 大会ごとの最新規則を確認

規格マークだけでサイズを妥協しない

高い規格を取得した製品でも、頭の形に合わず大きくずれる状態では、本来想定された保護性能を十分に発揮できない可能性があります。

額やこめかみだけが強く痛む場合も、サイズではなく帽体形状が合っていないことがあります。

ECEとMIPSにも注目する

ECEとMIPSは別のもの

ECE 22.06は安全規則です。

MIPSは、ヘルメット内部へ組み込まれる保護技術の一つです。

同じ種類の表示ではない点を押さえておきましょう。

ECE 22.06は欧州の安全規則

ECE 22.06は、欧州を中心に採用される乗車用ヘルメットの安全規則です。

衝撃を加える位置や速度を複数設定し、実際の事故で起こり得るさまざまな衝撃を想定した評価が行われます。

斜め方向から衝撃を受けた際に生じる回転方向の動きも考慮されている点が特徴です。

ただし、ECE表示がある海外製品を日本で使用するときは、国内販売に必要な表示や使用条件も別に確認してください。

MIPSは回転方向の動きへ配慮する技術

MIPSは規格名ではありません。

ヘルメット内部へ低摩擦の層を設け、斜め方向の衝撃を受けた際に頭部との間でわずかに動くよう設計された保護技術です。

転倒時には、頭部へ真っすぐ力が加わるとは限りません。

斜めに地面へ接触すると、頭を回転させる方向の力が生じる可能性があります。

MIPSは、このような力への対応を意識した仕組みとして、FOXやBELLなど一部の海外ブランドのオフロードモデルへ採用されています。

ただし、搭載されていれば事故時のけがを必ず防げるというものではありません。

メーカーごとに衝撃への考え方が異なる

このほかにも、衝撃の大きさに応じてバイザーが外れやすくなる構造や、異なる硬さの衝撃吸収材を組み合わせる構造など、メーカーごとに考え方が異なります。

アライは、丸く滑らかな帽体によって障害物へ引っ掛かりにくくし、衝撃を受け流す考え方を重視しています。

SHOEIは、衝撃吸収構造に加え、風洞試験を活用した空力性能、内装によるフィッティング、緊急時の取り外しやすさなどを総合的に設計しています。

海外メーカーでは、回転方向の動きへ配慮した内装構造や、クラッシュ時にバイザーを離脱させやすくする仕組みを採用する例もあります。

特定の技術だけで安全性を断定しない

MIPSやECE 22.06の表示があっても、頭に合っていないサイズや緩んだあごひもでは、本来想定された性能を発揮できない可能性があります。

規格、帽体形状、フィット感、あごひもの固定、正しい着用を一つの組み合わせとして考えてください。

試着では痛みと緩みの両方を見る

試着したときは、頭全体が均等に包まれているかを確認します。

新品の内装は少しきつく感じる場合があります。

ただし、額、こめかみ、頭頂部の一点だけへ強い痛みが出る状態は避けたいところです。

反対に、頭を左右へ振ったときにヘルメットだけが遅れて動く、頬を押さえず簡単に回転する、前方から押すと大きくずれる場合は、サイズが大きい可能性があります。

あごひもを締めた状態で後頭部側から前へ押し、脱げそうにならないかも確認してください。

どの設計思想が絶対に優れていると決めるのではありません。

試着したときに頭全体へ均等に密着し、視界、呼吸、首の動きを妨げない製品を選ぶことが大切です。

ゴーグルと周辺装備の選び方

雨と泥の林道をロールオフゴーグルで走る日本人オフロードライダー

ヘルメットとゴーグルは一緒に選ぶ

ヘルメットゴーグルバイク用の組み合わせでは、ヘルメットとゴーグルを別々に選ばないことが重要です。

どちらも高性能な製品でも、形が合わなければ隙間、圧迫、曇り、視界の狭さにつながります。

ヘルメット バイクゴーグルの相性は、商品ページの寸法だけでは判断しにくい部分です。

できるだけ実物を組み合わせ、顔へ当てた状態で確認してください。

ヘルメットとゴーグルの適合

適合確認の基本

ゴーグルを選ぶときは、アイポートへ無理なく収まり、顔へ均等に密着するかを確認します。

ヘルメットとゴーグルのブランドをそろえても、必ず適合するとは限りません。

フレーム外周の干渉を見る

ゴーグルをアイポートへ入れたとき、フレーム上部、左右端、鼻周辺がヘルメットへ強く押されていないか確認してください。

少し触れる程度なら問題にならないこともあります。

ただし、ゴーグルを押し込まなければ収まらない場合は、走行中に位置がずれやすくなります。

シールド付きアドベンチャーヘルメットで併用する場合は、シールドを上げた状態と下げた状態の両方で干渉を見ます。

モデルによっては、ゴーグルを装着したままシールドを閉じられる場合もあります。

無理に閉めるとシールドやゴーグルを傷める可能性があるため、メーカーが想定する使用方法を確認してください。

鼻と頬への圧迫を確認する

ゴーグルが大きすぎる場合は、フレームがヘルメットから押され、鼻が圧迫されて呼吸しにくくなることがあります。

試着時は、ゴーグルを装着したまま鼻で深く呼吸し、鼻の通り方や頬への圧力を確認してください。

静かに立っているだけではわかりにくいため、少し口を開けて呼吸したり、顎を引いたりしてみましょう。

鼻の周囲に大きな隙間がある場合は、そこからほこりが入るだけでなく、吐いた息がゴーグル内へ流れて曇る原因になることがあります。

ストラップの位置と滑り止めを見る

ゴーグルのストラップは、ヘルメット後頭部の適切な位置へ安定して掛かることが大切です。

ストラップの内側にシリコンなどの滑り止めがあると、走行中の上下移動を抑えやすくなります。

ただし、強く締めすぎるとフレームが顔へ食い込み、鼻や頬を圧迫します。

ストラップを強く締めなければ密着しない組み合わせは、長時間の使用で頭痛や疲労につながるかもしれません。

ストラップを適度に締めた状態で、フレーム全体のスポンジが顔へ均等に触れているのが理想です。

日本人向けの顔形状も候補にする

ゴーグルは、同じフレームでも顔へ当たるスポンジ形状によって密着感が変わります。

海外向けの形状では、鼻周辺に隙間ができたり、頬骨へ強く当たったりする場合があります。

日本人向け、アジアンフィット、ジャパンフィットなどの表記があるモデルも候補にしてください。

ただし、顔の形には個人差があります。

表記だけで決めず、実際の密着状態を優先しましょう。

確認箇所 合っている状態 合わない状態
フレーム外周 ヘルメットへ強く接触しない 上下左右が押し込まれる
鼻周辺 深呼吸しても圧迫されない 鼻がつぶれて息苦しい
顔との密着 スポンジが均等に触れる 頬や鼻の横に隙間がある
ストラップ 後頭部側で安定する 走行中に上下へずれる
視界 左右と下方向が見やすい フレームが視界へ入り込む

メガネ使用者は一式で試着する

メガネを使用する人は、メガネ対応を示すゴーグルや、フレーム内側に余裕のあるモデルを検討しましょう。

ゴーグルのスポンジへメガネのつるが通る切り欠きを設けた製品もあります。

ただし、対応表記があっても、メガネの横幅、レンズの高さ、つるの太さ、鼻当ての形によっては干渉します。

メガネが顔へ押し付けられると痛みが出るだけでなく、レンズ位置がずれて見え方が変わる場合があります。

可能であれば、実際に使用するヘルメット、ゴーグル、メガネをそろえた状態で試着するのが安心です。

ソウリン

ゴーグルを試すときは、数秒だけ当てて終わらせず、ヘルメットをかぶった状態で数分待ってみてください。

鼻や頬の圧迫、メガネの痛み、視界の違和感は、少し時間がたってから気づくことがありますよ。

雨泥や曇りに強い装備を選ぶ

視界を回復できる装備を準備する

雨や泥の中では、汚れを防ぐだけでなく、走行中に視界を回復できる仕組みが重要です。

乾いた林道だけを走るなら通常のゴーグルでも対応しやすいです。

ただし、雨や泥の中を走る場合は、汚れた視界を回復させる装備が必要です。

泥がレンズ全面へ付着すると、ゴーグル自体に高い耐衝撃性があっても前方を確認できません。

グローブで直接レンズを拭くと、砂を引きずって傷を付けたり、汚れを広げたりすることがあります。

そこで使われる代表的な方法が、ティアオフとロールオフです。

ティアオフは軽い泥と短時間向け

ティアオフは、ゴーグルレンズの外側へ薄い透明フィルムを複数枚重ね、汚れたら一番外側の一枚を剥がす仕組みです。

構造が単純で視界を広く保ちやすく、レース中でも短い動作で視界を回復できます。

一方、使用できる枚数には限りがあります。

焦って操作すると複数枚を一度に剥がしてしまい、必要なときに残っていないこともあります。

フィルムのつまみ部分を重ねず、少しずつ位置をずらして準備すると操作しやすくなります。

走行場所によっては、剥がしたフィルムの放置が環境問題になるため、使用自体を制限している場合があります。

コースや大会のルールを確認し、許可されている場合でも回収方法へ配慮しましょう。

ロールオフは長時間の雨と泥向け

ロールオフは、ゴーグル左右のカートリッジ間へ透明フィルムを通し、ひもを引いて汚れた部分を巻き取る仕組みです。

何度も新しい面を出せるため、長時間の雨、深い泥、エンデューロのように走行時間が長い場面へ向いています。

一方で、カートリッジやフィルムによって上下の視界が狭く感じられることがあります。

従来より幅の広いフィルムを採用したモデルもありますが、ヘルメットのアイポートへ収まるか確認が必要です。

使用前には、ひもを引いたときにフィルムが正しく動くか、水や泥がフィルム裏へ入り込まないかを確認してください。

ダブルレンズで温度差による曇りを抑える

曇り対策では、二重構造のダブルレンズが有効です。

二枚のレンズの間に空気層を設け、外気とゴーグル内部の温度差を小さくすることで、結露の発生を抑えます。

冬場、雨天、標高差の大きい林道、低速走行が続く場面では特に役立ちます。

ただし、二枚のレンズの間へ水が入ると乾燥しにくくなります。

洗浄方法には注意が必要です。

レンズを強く押したり、熱い風を当てたりせず、メーカーの案内に沿って手入れしてください。

レンズカラーは明るさに合わせる

晴天時のスモークレンズやミラーレンズは、まぶしさを抑えて目の疲労を減らしやすい装備です。

しかし、林道では日なたと木陰が短い間隔で切り替わります。

濃いレンズでは、木陰へ入った瞬間に轍や石が見えにくくなることがあります。

初めて一枚を選ぶなら、幅広い条件へ対応しやすいクリアレンズが基本です。

日中の明るい場所を中心に走るならライトスモーク、明暗差の大きい場所なら調光レンズも候補になります。

夜間や夕方に走る可能性がある場合は、暗いレンズだけで出発せず、クリアレンズを持っておきましょう。

装備 向いている状況 注意点
ティアオフ 砂ぼこり、軽い泥、短時間の競技 残り枚数と使用ルールを確認
ロールオフ 雨、深い泥、長時間の競技 視界幅と作動確認が必要
ダブルレンズ 寒暖差が大きい日、低速走行 レンズ間へ水を入れない
調光レンズ 日なたと林間を行き来する走行 反応速度と夜間の明るさを確認

予備ゴーグルと乾いた布も役立つ

高性能なレンズでも、スポンジが汗や雨で完全に濡れると曇りやすくなります。

長時間の林道走行や競技では、予備ゴーグルを一つ用意しておくと安心です。

休憩中に濡れたゴーグルを乾かそうとしても、湿度が高い日はすぐに乾きません。

乾いた予備へ交換するほうが早く視界を回復できます。

レンズを拭く布は、泥を落とすものと仕上げに使うものを分けると傷を減らしやすくなります。

泥が付いた状態で乾拭きしないでください。

可能であれば水で砂を流してから、柔らかい布で押さえるように水分を取りましょう。

ゴーグルはレンズだけで選ばない

曇りにくさは、レンズ構造、顔への密着、換気、ヘルメットとの隙間、汗の量、フェイスマスクの位置で変わります。

バイクヘルメットゴーグル付きのセットでも、必ず実際の装着状態と交換部品の有無を確認しましょう。

用途別おすすめ購入パターン

オフロードヘルメットとゴーグルや予備レンズをそろえた装備一式

本体と周辺装備をセットで考える

ここまでの比較を踏まえると、購入するべき装備は走行場面によって変わります。

ヘルメット本体だけに予算を使い切らず、ゴーグル、交換レンズ、曇り対策、インナー、収納用品などを含めた総額で考えてください。

高価なモデルを一つ買えば、すべて解決するわけではありません。

あなたが困りやすい状況へ必要な装備を組み合わせることが大切です。

街乗り兼林道向けの装備構成

街乗り兼林道の基本方針

街乗り、高速道路、軽い林道を一つのヘルメットで走りたい場合は、シールド付きアドベンチャーヘルメットを中心に構成します。

選ぶ条件は、シールドを閉じたときの密閉性、バイザーの空力、シールドの曇り対策、内装の調整幅、ゴーグルとの適合です。

ヘルメット本体の条件

街乗り兼林道向けでは、シールドを閉じた状態で風の巻き込みが少なく、必要に応じて微開できるモデルが使いやすいです。

バイザーは日差しや泥を防ぎながら、高速走行時の風を逃がしやすい形状が向いています。

内装は取り外して洗えることに加え、チークパッドや頭頂部パッドの厚さを変更できるとフィット感を調整しやすくなります。

さらに、シールドを外さなくてもゴーグルを装着できるモデルなら、走行場所に応じた切り替えが簡単です。

SHOEI HORNET ADVのようにシールドを全開にしたままゴーグルを装着できるモデルは、高速道路から林道へ移動する使い方と相性がよいでしょう。

Arai TOUR-CROSS Vは、パーツを着脱することで用途に応じた形態へ変更しやすい点が特徴です。

舗装路と林道で装備を切り替える

舗装路ではシールドを閉じ、林道へ入ったらシールドを上げてゴーグルを使う方法なら、防風性と通気性を両立しやすくなります。

林道入口へ到着してからゴーグルを取り出す場合は、レンズを傷つけない収納袋やケースも用意してください。

ゴーグルを荷物の中へそのまま入れると、鍵、工具、砂などでレンズへ傷が付くことがあります。

帰りに高速道路を走る前には、シールドやバイザーへ付着した泥を落とし、視界と開閉動作を確認しましょう。

重量より重心と安定感を見る

購入前には、ヘルメットをかぶった状態で左右を向き、バイザーが風を受けたときの首への負担も想像してください。

長時間走る人は、カタログ上の重量だけでなく、重心の位置や頭を動かしたときの安定感も重要です。

同じ重さでも、重心が頭の中心に近いモデルは、数値以上に軽く感じることがあります。

反対に、バイザーやチンガード側が重く感じるモデルは、長時間の高速走行で首の後ろが疲れるかもしれません。

初めにそろえたい周辺装備

街乗り兼林道なら、最初から濃いスモークレンズを何枚も買うより、クリアレンズ、曇り対策用品、薄手のインナーを優先するのがおすすめです。

雨天でも走るなら、撥水性のあるレインウェア、予備グローブ、レンズを傷めにくい柔らかい布も用意しておきましょう。

インカムを使う人は、スピーカーを収めるくぼみ、配線の通しやすさ、マイクと口元の距離も確認してください。

オフロードヘルメットは口元が広いため、マイク位置が遠すぎると声を拾いにくくなることがあります。

街乗り兼林道の基本セット

  • シールド付きアドベンチャーヘルメット
  • ヘルメットへ適合するゴーグル
  • 幅広い状況で使いやすいクリアレンズ
  • シールドやゴーグル用の防曇用品
  • 汗対策に使える薄手インナー
  • 予備グローブとレンズ用クロス
  • ゴーグルを保護する収納ケース

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通販では販売者と交換条件も確認

Amazonで購入する場合も、サイズ表だけで決めず、返品やサイズ交換の条件、国内向けの規格表示、販売者、付属品を確認してください。

初めて購入するメーカーや、自分の頭形状がわからない場合は、実店舗で試着してから候補を絞る方法が安心です。

価格帯ごとの違いや、購入予算の決め方を整理したい場合は、バイクヘルメットの価格相場と比較基準も確認してみてください。

競技向けと買い替えの判断基準

競技では適合規則も確認

競技向けでは、軽さや通気性だけでなく、MFJ公認の有無や大会ごとの装備規則も確認してください。

モトクロスやエンデューロなどの競技を中心に考えるなら、軽量性、通気性、ゴーグル視界、あごひもの固定方式、緊急時の脱がせやすさを重視します。

競技では転倒の可能性が街乗りより高くなるため、MFJ公認の有無や大会規則への適合も事前に確認してください。

競技用はフィットとずれにくさを優先する

ジャンプの着地、轍への進入、激しい頭の動きが続く競技では、ヘルメットがずれにくいことが重要です。

きつすぎて痛みが出るサイズは避ける必要があります。

頬や頭部へ適度に密着し、頭を振っても遅れて動かない状態を目指します。

あごひもは確実に締められ、グローブを着けた状態でも操作しやすいか確認してください。

競技向けモデルではDリング式が多く使われます。

正しい通し方を理解していなければ、確実に固定できません。

購入時に販売店で着脱方法を教えてもらうと安心です。

ゴーグルは予備まで含めて準備する

ゴーグルは通常レンズだけでなく、雨や泥を想定したロールオフ、予備レンズ、予備ゴーグルまで準備すると安心です。

レース前に天候が変わることもあります。

晴天用の濃いレンズだけでなく、クリアレンズも持っておきましょう。

ロールオフを使う場合は、当日に初めて取り付けるのではなく、事前にフィルム交換と作動確認を済ませてください。

ひもの位置が悪い、フィルムが斜めに巻き取られる、カートリッジがヘルメットへ当たるといった問題は、走行前に見つけておきたいところです。

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交換時期は年数と状態で判断する

買い替え時期については、年数だけで機械的に判断するのではなく、メーカーの取扱説明書と現在の状態を確認します。

SHOEIは、使用開始から3年を目安に交換することを案内しています。

また、転倒して頭部を打った場合、あごひもや内装に擦り切れがある場合、内装がへたって緩くなった場合、衝撃吸収材に異常が見られる場合は、その時点での交換を勧めています。

詳しくは、SHOEI「ヘルメットの有効期間はありますか?」をご確認ください。

3年という目安には複数の理由がある

「なぜ3年なのか」と疑問に感じる人もいますよね。

一つは、SGマークの被害者救済制度について、乗車用ヘルメットの有効期限が購入日から3年間に設定されているという制度上の区切りです。

もう一つは、ヘルメットが使用中に汗、皮脂、湿気、紫外線、温度変化、繰り返しの着脱などの影響を受ける消耗品であることです。

特に肌へ触れる内装スポンジやあごひもは、使用を続けるうちに摩耗したり、へたったりします。

内装がへたると、購入時には適切だったヘルメットが緩くなり、頭を振ったときにずれやすくなる可能性があります。

帽体の内側にある衝撃吸収ライナーも、外から状態を完全に確認することは困難です。

保管環境や使用状況によって部材への負担が変わるため、外側の塗装がきれいだから新品と同じ状態とは限りません。

3年は絶対的な境界線ではない

3年という数字は、制度やメーカーが示す交換目安として重要です。

ただし、使用状況を無視して一律に判断する数字ではありません。

短期間でも強い衝撃を受けたものは交換が必要になる場合があります。

反対に、年数だけで内部の状態を正確に判定することもできません。

取扱説明書、メーカーの案内、実際の損傷状態を合わせて判断してください。

使用頻度、汗や湿気、保管環境、内装のへたりによって劣化の進み方は変わります。

「3年になるまでは絶対に使える」「3年を過ぎた瞬間に使えなくなる」という単純な線引きではありません。

3年に達していなくても、転倒時に頭を打った、帽体に深い傷や割れがある、衝撃吸収材が変形している、あごひもが傷んでいる、内装が緩んでヘルメットが動くといった場合は、使用を中止してください。

そのうえで、メーカーや販売店へ相談しましょう。

落としただけでも状況を確認する

手から床へ落としたからといって、必ず交換が必要になるとは限りません。

ただし、落下した高さ、地面の硬さ、ヘルメット内部に重い物が入っていたか、帽体や部品に損傷があるかで状況は変わります。

外側だけを見て問題ないと断定しないでください。

深い傷、割れ、シールド機構の破損、異音、内装の変形がないか確認してください。

判断できない場合は、メーカーや正規販売店へ相談するのが安心です。

中古ヘルメットは慎重に判断する

中古ヘルメットは履歴を確認しにくい

外見がきれいでも、過去に強い衝撃を受けている可能性があります。

汗、湿気、高温、直射日光の影響を受ける場所で保管されていた可能性もあります。

安全装備であることを考えると、初めての一個は信頼できる販売店から新品を購入するほうが判断しやすいでしょう。

中古品を検討する場合は、製造時期、使用開始時期、転倒歴、保管環境、内装やあごひもの状態、補修部品の入手可否を確認してください。

出品者が「未使用に近い」と説明していても、安全性を外観だけで完全に判断することは困難です。

価格差が小さい場合は、新品を選ぶ価値が高いかなと思います。

不要な装備は状態を確認して整理する

買い替えで使わなくなったバイクウェアや装備品がある場合は、処分する前に買取対象を確認する方法もあります。

使わなくなったバイクウェアを整理する

【自宅で簡単・無料査定】バイクウェアの宅配買取専門店『ストスト』

自宅から送って査定を依頼できるため、使っていないウェアや装備をまとめて整理したい人に向いています。

ヘルメットやプロテクターなど、安全性に関わる装備が買取対象になるかは、品目、状態、ブランドによって異なります。

査定を申し込む前に、ストストの公式サイトで最新の買取条件をご確認ください。

強い衝撃を受けたヘルメットや、安全に使用できない状態の装備は、再使用されないよう自治体やメーカーの案内に沿って処分することも大切です。

オフロードヘルメットに関するよくある質問(FAQ)

Q1. オフロードヘルメットは街乗りにも使えますか?

A. 公道走行に必要な表示や使用条件を満たす乗車用ヘルメットであれば、街乗りにも使用できます。

ただし、純オフロードタイプはシールドがなく、風切り音が大きい、雨や冷気が顔へ当たりやすい、虫が入りやすいといった特徴があります。

街乗りや高速道路が多い人は、開閉式シールドを備えたアドベンチャータイプのほうが使いやすいでしょう。

購入時は、見た目だけでなくPSC表示、対応排気量、シールドやゴーグルの使い方を確認してください。

Q2. シールド付きでもゴーグルを使えますか?

A. シールドを上げた状態でゴーグルを装着できるモデルがあります。

例えばSHOEIのHORNET ADVは、シールドを全開にした状態でゴーグルを装着できます。

AraiのTOUR-CROSS Vも、パーツの着脱によってシールド仕様とゴーグル仕様を使い分けられるモデルです。

舗装路ではシールド、林道ではゴーグルという使い分けができるため、街乗り兼林道のライダーには便利です。

ただし、すべてのヘルメットとゴーグルが適合するわけではありません。

アイポートの大きさ、ゴーグルフレームの幅、鼻周辺の圧迫、シールドとの干渉を実物で確認してください。

Q3. バイザーは高速道路で外したほうがいいですか?

A. バイザーの空力性能は製品によって異なるため、一律に外す必要があるとは言えません。

高速走行時の風を逃がす通気口や形状を採用したモデルもあります。

一方、横風や後方確認時に強い負担を感じる場合は、角度調整や取り外しを検討する余地があります。

取り外しの可否、使用可能な形態、部品の取り付け方法は、メーカーの取扱説明書に従ってください。

Q4. ゴーグルはスモークレンズだけで大丈夫ですか?

A. 日中の明るい場所では便利ですが、林間、曇天、夕方、夜間では暗く感じる可能性があります。

特に林道は日なたと木陰が短い間隔で切り替わります。

濃いスモークレンズでは、路面の凹凸を見落としやすくなるかもしれません。

最初は幅広い状況で使いやすいクリアレンズを基本にしてください。

必要に応じてライトスモークや調光レンズを追加すると失敗しにくいですよ。

Q5. ヘルメットは必ず3年で交換するべきですか?

A. 国内メーカーは使用開始から3年程度を交換の目安として案内していますが、使用状態によって判断は変わります。

3年という数字には、乗車用ヘルメットのSGマーク被害者救済制度が購入日から3年間とされている制度上の区切りや、内装、あごひも、各部材が使用とともに消耗することが関係しています。

ただし、3年に達するまでは必ず安全という意味でも、3年を過ぎた瞬間に使えなくなるという意味でもありません。

転倒時に頭を打った場合や、内装、あごひも、帽体、衝撃吸収材に異常がある場合は、年数に関係なく使用を中止してください。

正確な判断が難しい場合は、メーカーや正規販売店へ相談しましょう。

まとめ

結論

バイクオフロードヘルメットは、オフロードらしい見た目だけで選ぶものではありません。

街乗り、高速道路、林道、競技のどこを中心に走るのかを決め、視界、通気性、ゴーグル適合、安全表示の順に比較することが大切です。

街乗りや高速道路が中心なら、開閉式シールドを備え、バイザーの空気抵抗が抑えられたアドベンチャータイプが使いやすいでしょう。

本格的な林道、モトクロス、エンデューロが中心なら、呼吸しやすく熱を逃がしやすい純オフロードタイプとゴーグルの組み合わせが向いています。

街乗りと林道の両方で使いたい場合は、HORNET ADVやTOUR-CROSS Vのように、シールドとゴーグルを使い分けやすいモデルが候補です。

アドベンチャーヘルメットの重量は、代表的な製品でおおむね1,500g前後から1,700gに近い範囲です。

ただし、重さの数字だけでなく、重心とフィット感も確認してください。

どちらを選ぶ場合も、ヘルメット単体の性能だけではなく、ゴーグル、交換レンズ、曇り対策、補修部品まで含めて比較することが大切です。

最後のチェックリスト

  • 街乗りや高速移動が多いならシールド付きを選ぶ
  • 本格的な林道や競技ではゴーグル仕様を検討する
  • 左右だけでなく足元まで見える視界を確認する
  • ヘルメットとゴーグルを組み合わせて試着する
  • バイクのヘルメット着用は法的義務と理解する
  • PSCや各種規格の表示を購入前に確認する
  • 雨や泥ではロールオフや予備レンズを準備する
  • 年数だけでなく内装やあごひもの状態も確認する
  • 衝撃や劣化が疑われる場合は使用を中止する

最後に確認したい購入基準

あなたが最も長く走る環境で無理なく使えること。

頭へ均等にフィットすること。

ゴーグルやシールドで十分な視界を確保できること。

安全表示と使用条件を確認できること。

この4点を満たすモデルから選びましょう。

迷ったときは、舗装路での快適性を優先するのか、悪路での呼吸と視界を優先するのかを考えてみてください。

あなたは、ヘルメットをかぶっている時間の大部分を、どのような道で過ごすでしょうか。

その場面を具体的に思い浮かべれば、必要な形状と装備はかなり絞り込めるはずです。

最後の注意

安全規格、競技規則、製品仕様、重量、交換時期は改定される場合があります。

正確な情報はメーカー、警察庁や都道府県警察、経済産業省、製品安全協会、競技主催者などの公式サイトをご確認ください。

サイズ、損傷、継続使用に不安がある場合は自己判断だけで使い続けないでください。

最終的な判断はメーカー、正規販売店、競技装備に詳しい専門家へご相談ください。

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管理人:ソウリン

バイク歴10年以上の管理人が、初心者でも安心できるバイクライフを応援中。ツーリング・装備レビュー・モデル比較など発信しています。

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