こんにちは、双輪Log 運営者のソウリンです。
バイクヘルメットのサイズを選ぶとき、「普段かぶっている帽子と同じ感覚で選んでいいのかな」と迷いますよね。
「きついと頭が痛くなりそうだから、少し大きめにしたほうが安心かも」と考える方も多いかなと思います。
ヘルメット売り場でMやL、XLといった表記を見ても、自分にどれが合うのか判断しにくいものです。
しかも、メーカーのサイズ表を確認して選んだのに、実際にかぶると「こめかみだけ痛い」「頬が強く押される」「走るとヘルメットが動く」と感じることもあります。
これは、バイクヘルメットのサイズが、単純な頭囲の数字だけでは決まらないからです。
頭の横幅や前後の長さ、後頭部の形、頬の厚み、ヘルメット内部の形状によって、同じ頭囲でも合う製品は変わります。
適度に密着して頭が動かないことが大切であり、楽にかぶれるという理由だけで大きめを選ぶと、走行中にヘルメットが揺れたり、視界が安定しにくくなったりする可能性があります。
万が一の転倒時にも、ヘルメットの位置がずれていれば、設計された保護範囲で頭部を受け止めにくくなるかもしれません。
一方で、小さすぎて額やこめかみに強い痛みが出る状態も適正とは言えません。
我慢できるからと使い続けると、頭痛や疲労によって運転への集中力が落ちることも考えられます。
基本は「少しきつく感じるけれど、特定の場所に痛みはない状態」です。
新品の内装はまだなじんでいないため、頬が押される感覚や、頭全体を包まれる感覚があるのは珍しくありません。
ただし、「密着している感覚」と「骨を一点だけ強く押される痛み」は分けて考える必要があります。
この記事では、ヘルメットサイズをバイク初心者でも判断できるように、頭囲の測り方、頭の形の見分け方、試着時の確認方法、メーカーによる違い、大きいサイズの探し方まで順番に解説します。
通販で購入するときの注意点や、購入後に内装を調整する方法、安全規格の見方についても触れていきます。
今使っているヘルメットが本当に合っているのか不安な人も、これから初めて購入する人も、自分の状態と照らし合わせながら読んでみてください。
※本記事はプロモーションを含みます。
この記事でわかること
- バイクヘルメットの正しいサイズ測定方法
- きつすぎる状態と適正な密着感の違い
- メーカーや頭部形状によるサイズ感の差
- 大きいサイズを選ぶときの比較ポイント
最初に押さえたい結論
頭囲は、ヘルメットサイズを絞るための出発点です。
頭囲がサイズ表に収まっていても、頭の形に合わなければ快適にはかぶれません。
最終的には、頭の横幅と前後幅、頬の密着、首を振ったときのズレ、一定時間かぶった際の痛みまで確認して決めましょう。
数字、頭の形、試着結果の3つを組み合わせて選ぶことが、失敗を減らす近道ですよ。
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バイクヘルメットサイズの測り方

最初は自分の頭を知る
ヘルメットバイクサイズを選ぶ最初の作業は、自分の頭の大きさを測ることです。
店舗でスタッフに測ってもらう場合でも、あらかじめ自宅で頭囲を把握しておくと、候補となるサイズを絞りやすくなります。
ただし、頭囲が59cmだから必ずLサイズになるとは限りません。
同じ頭囲でも、横に広い頭、前後に長い頭、後頭部が平らな頭では、合うヘルメットの内側形状が異なるからです。
また、メーカーのサイズ表に記載されている数値は、あくまで製品選びを始めるための目安です。
実際のかぶり心地は、帽体の形、衝撃吸収ライナーの形状、センターパッドやチークパッドの厚みによって変わります。
まずは頭囲を正しく測り、そのうえで頭幅と頭長も確認しておくと、試着時の違和感を見分けやすくなります。
自分の頭の特徴が分かるようになると、「サイズが小さいのか」「形が合っていないのか」という判断もしやすくなりますよ。
頭囲を正しく測定する
頭囲は、頭の一番太い部分を水平に一周させて測ります。
柔らかいメジャーを用意し、眉毛から指1本分ほど上の額、左右の耳の少し上、後頭部の最も出ている部分を通してください。
一般的な帽子では、好みによって少し浅い位置や深い位置を測ることもあります。
バイクヘルメットでは、頭の最大周長を把握することが重要です。
額側だけを低く測ったり、後頭部の出っ張りを外して測ったりすると、本来よりも小さい数値が出ることがあります。
反対に、メジャーが髪の毛から大きく浮いていると、実際より大きな数値になりやすいです。
メジャーが前上がりや後ろ下がりになると、数ミリから1cm近く差が出る場合もあります。
鏡を見ながら水平になっているか確認するか、家族などに測ってもらうと安心です。
わずかな差に思えるかもしれませんが、サイズ表の境目にいる人にとっては、その差が候補サイズを変えることがあります。
頭囲を測る手順
測定は2〜3回行う
最初に、髪を普段ヘルメットをかぶるときと同じ状態に整えます。
髪を結んだままヘルメットをかぶる人は、実際に収める位置も考えて測りましょう。
ただし、後頭部で大きく髪をまとめると、ヘルメットが正しい深さまで入らない場合があります。
その場合は、ヘルメットをかぶるときの髪型自体を見直したほうがよいかもしれません。
次に、メジャーを額から耳の上、後頭部へ回し、頭を締め付けない程度に沿わせます。
メジャーを強く引っ張り、頭皮へ食い込ませる必要はありません。
反対に、メジャーと頭の間に指を入れたり、余裕を持たせたりする必要もありません。
頭の表面へ自然に沿わせた状態で、目盛りが重なった場所を読み取ります。
同じ位置で2回から3回測り、数値が異なった場合は、測定位置を確認してもう一度測ってください。
例えば、1回目が58.2cm、2回目が58.8cm、3回目が58.3cmだった場合は、メジャーが斜めになった可能性があります。
このような場合は、鏡でメジャーの位置を確認し、数値が安定するまで測るのがおすすめです。
巻き尺がない場合は、伸びにくい紐や細長い紙を頭に一周させ、重なった位置に印を付けてから定規で長さを測る方法でも代用できます。
ゴムひもや伸縮する布は、引っ張り方によって数値が変わるため避けてください。
測定時の注意
反対に、髪型の上へふんわりメジャーを乗せるだけでも実際より大きく測定されます。
頭の表面へ自然に沿わせることがポイントです。
測定するたびに1cm以上数値が変わる場合は、位置がずれている可能性が高いため、第三者に測ってもらいましょう。
測った数値は、スマートフォンやメモ帳に残しておくと便利です。
店舗を何軒か回って比較するときも、自分の頭囲をすぐに伝えられます。
ただし、髪型の変化、体重の増減、加齢などによってかぶり心地が変わることもあります。
数年前の数値をそのまま使わず、購入するたびに測り直すのがおすすめです。
柔らかいメジャーを用意したい場合は、以下から確認できます。
頭幅と頭長も確認する
バイクヘルメットのサイズ選びでは、頭囲だけでなく、頭を上から見たときの形も重要です。
頭囲は頭の外周を一つの数値で表したものですが、その数値だけでは、横幅と前後の長さの割合までは分かりません。
頭囲が同じ60cmでも、横幅が広い人と前後に長い人では、圧迫される場所が変わります。
横幅が広い人が前後に長い設計のヘルメットをかぶると、額と後頭部には余裕があるのに、こめかみだけが強く押されることがあります。
この状態でワンサイズ上げると、こめかみの圧迫は軽くなるかもしれません。
しかし、額や後頭部の隙間はさらに大きくなり、走行中にヘルメットが前後へ動きやすくなる可能性があります。
反対に、前後に長い人が丸い形状のヘルメットをかぶると、額や後頭部へ圧力が集中しやすくなります。
この場合も、サイズを上げるだけでは側頭部に余計な隙間が生まれることがあります。
頭囲は合っているのに一点だけ痛い場合は、サイズ不足より形状不一致を疑うことが大切です。
頭幅と頭長の見方
頭幅は、左右の側頭部で最も幅が広い部分の距離です。
頭長は、額の前端から後頭部の最も出ている場所までの距離です。
専用の計測器がない家庭では、ミリ単位の正確な数値を出すのは簡単ではありません。
そのため、自宅では「横に広い」「前後に長い」「丸型に近い」といった傾向を把握することを目的にしましょう。
鏡を2枚使って頭を上から確認したり、家族に写真を撮ってもらったりする方法でも、大まかな形をつかめます。
平らな板やブックスタンドを頭の左右へ軽く当てて幅を確認する方法もありますが、無理に押し付けないでください。
額と後頭部についても同じように確認できますが、家具や硬い物へ頭を強く当てるのは避けましょう。
自宅での測定は、あくまで傾向を知るための補助です。
より正確に把握したい場合は、メーカー認定店などで頭囲、前後幅、左右幅を測ってもらうのが確実です。
痛む場所から原因を考える
| 試着時の症状 | 考えられる原因 | 次に試すこと |
|---|---|---|
| こめかみだけ痛い | 頭幅に対して内側が細い | 横方向に余裕のあるモデルを試す |
| 額と後頭部だけ痛い | 頭長に対して内側が短い | 前後方向に合うモデルを試す |
| 後頭部に大きな隙間がある | サイズ過大または形状不一致 | 小さいサイズや内装調整を試す |
| 頭頂部まで入らない | サイズ不足または入口が狭い | かぶり方と別モデルを確認する |
| 左右へ大きく動く | 横幅に余裕がありすぎる | 小さいサイズか厚い内装を試す |
※上記は一般的な判断材料です。痛みや違和感の原因を断定するものではありません。

すぐにワンサイズ上へ変えるのではなく、同じ表示サイズで形状の異なるメーカーやモデルも試してください。
私は、サイズ表の数字よりも「どこが当たって、どこに隙間があるか」を具体的に確認することが大切だと考えています。
髪の量や頬まわりのフィットに悩みやすい方は、女性向けバイクヘルメットのサイズ選びも参考にしてください。
サイズ表は目安として使う
メーカーのサイズ表は、試着する候補を絞るために使います。
自分の頭囲が58cmなら、一般的にはMサイズ付近から試着するという具合です。
ただし、サイズ表に58cmと書かれているからといって、その製品が必ず快適にフィットするわけではありません。
同じLサイズでも、メーカー、モデル、帽体の形、内装の厚み、チークパッドの形状によって装着感は異なります。
フルフェイス、ジェット、システム、オフロードなど、形状の違いによってかぶり口の広さや頬の支え方も変わります。
同じメーカーの同じサイズであっても、スポーツ向けモデルでは密着感が強く、ツーリング向けモデルでは少し穏やかに感じることがあります。
モデルチェンジによって内装形状が変われば、以前使っていた製品のサイズをそのまま選べないこともあります。
そのため、「前もこのメーカーのMだったから、今回もMで大丈夫」と決めつけないほうが安心です。
メーカーの基本サイズ表でも、同じサイズ表示で製品ごとに装着感が変わる場合があるため、購入前の試着が推奨されています。
サイズ表の一般的な目安
| サイズ表記 | 頭囲の一般的な目安 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| XS | 53〜55cm前後 | 製品ごとの下限と頭頂部の深さ |
| S | 55〜56cm前後 | 額やこめかみの圧迫 |
| M | 57〜58cm前後 | 頬と後頭部の密着 |
| L | 59〜60cm前後 | 首振り時のズレ |
| XL | 61〜62cm前後 | 頭頂部の浮きと重量 |
| XXL以上 | 63cm以上が中心 | モデルごとの設定と帽体サイズ |
※数値は複数メーカーの表示を整理した一般的な目安です。
※製品ごとに異なるため、必ず各メーカーの商品ページと取扱説明書を確認してください。
例えば、OGK Kabutoの基本サイズ表では、XSが54〜55cm、Sが55〜56cm、Mが57〜58cm、Lが59〜60cm、XLが61〜62cm、XXLが63〜64cmと案内されています。
一方で、他メーカーでは単一の基準値として、Mを57cm、Lを59cm、XLを61cmと表示することがあります。
これは57cmの人しかMを使えないという意味ではなく、サイズ選択の基準となる数値です。
実際の対応範囲や内装の調整可否は、製品ごとに確認する必要があります。
Araiでは、54、55〜56、57〜58、59〜60、61〜62cmといった表示が採用される製品がありますが、モデルや仕様によって展開は変わります。
SHOEIでは、XXSからXXXXLまでの目安が示されていますが、すべての現行モデルやカラーで全サイズを選べるわけではありません。
サイズ表の境目にいる場合も、機械的に大きいほうを選ばないことが大切です。
例えば頭囲が58.5cmだったとしても、MとLのどちらが合うかは、頭の形とモデルの内装で変わります。
Mでは側頭部だけが痛く、Lでは全体が大きく動くのであれば、どちらかを我慢して選ぶのではなく、別モデルを比較する選択肢もあります。
反対に、Mの頭まわりは適正で頬だけがきつい場合は、チークパッドの厚み変更で対応できるかもしれません。
サイズ表の正しい使い方
サイズ表は「答え」ではなく「試着を始める場所」と考えると分かりやすいですよ。
適切なフィット感の判断

きつさと痛みを分けて考える
正しいヘルメットサイズは、「楽にかぶれるか」だけでは判断できません。
店頭で数秒かぶり、苦しくなかったから大丈夫と判断すると、実際の走行でズレや痛みに気付くことがあります。
新品のヘルメットでは、頬が適度に押され、頭全体が包まれる感覚があります。
一方で、額やこめかみに鋭い痛みが出る、頭頂部が押し下げられる、耳が折れたまま戻らないといった状態は見直しが必要です。
また、立っている状態では快適でも、バイクの前傾姿勢を取ったときに後頭部や首まわりが干渉する場合があります。
シールドを閉じたときの視界、あごまわりの余裕、メガネのかけやすさなども、サイズ判断の一部です。
ここでは、適度なきつさとサイズ不適合の違いを整理します。
少しきつい状態が基本
目指したいのは均等な密着
ヘルメットは、かぶった瞬間に少しきついと感じる程度が基本です。
ただし、頭の一部分だけが強く痛む状態まで我慢する必要はありません。
この「少しきつい」は、頭全体へ均等に圧力がかかり、ヘルメットと頭が一体になって動く状態を指します。
頭を締め付けて痛い状態や、呼吸や会話が苦しい状態を指すわけではありません。
頬が内側へ軽く押され、口を動かしたときに頬の内側を少しかみそうになる程度は、新品のフルフェイスでは珍しくありません。
チークパッドや頭部内装は、使ううちに少しずつ圧縮され、購入直後よりもなじんでくることがあります。
使用環境や製品によって差はありますが、最初の10〜30時間程度は内装がなじんでいく期間として捉えられることがあります。
ただし、10〜30時間使えば、どのような痛みも解消するという意味ではありません。
頬のスポンジによる均等な圧迫感は弱まる可能性があります。
一方で、額やこめかみの骨へ一点集中している痛みは、頭の形とヘルメットが合っていない可能性があります。
新品だから我慢するのではなく、圧迫されている場所と痛みの種類を分けて判断してください。
試着時には、可能であれば15分程度かぶり続け、最初に感じた不快感が落ち着くのか、反対に痛みが強くなるのかを確認しましょう。
均等な締め付け感が少し気にならなくなるなら、内装が頭へなじんでいる可能性があります。
一方で、時間の経過とともにこめかみや額の痛みが強くなるなら、長時間の使用でも改善しにくいかもしれません。
チークパッドは使用によって少しなじむことがあるため、購入直後から頬にまったく触れない状態では、後から緩く感じる可能性があります。
一方で、頭蓋骨へ直接当たっているような痛み、こめかみだけを挟まれる感覚、額に強い線状の跡が残る状態は、適度なフィットとは別です。
「きついヘルメットが正しい」という言葉だけを信じて、痛みを我慢する必要はありません。
求めたいのは、強い圧迫ではなく、隙間の少ない均等な密着です。
一定時間かぶっても痛みが強くならず、ヘルメットを脱いだ後に頭痛やしびれが続かないか確認してください。
体調によっても感じ方は変わるため、疲れている日だけではなく、できれば普段に近い状態で試着するのがおすすめです。
内装がなじむこととサイズ不適合は別
額やこめかみの一点だけが強く痛む場合は、サイズや頭部形状との不一致を疑いましょう。
10〜30時間という目安にも個人差があり、メーカーやモデル、使用頻度によって変わります。
適正サイズの目安
ヘルメットの両側を持って左右へ動かしたとき、内装だけが滑るのではなく、頭皮や頬も一緒に動く状態が一つの目安です。
帽体を右へ動かしたときに、頬の皮膚も右へ引かれるようなら、ある程度一体感があります。
反対に、頭はほとんど動かず、ヘルメットだけが左右へ数センチ動く場合は、サイズが大きいか、内装形状が合っていない可能性があります。
次に、あごひもを締めた状態でヘルメットの後方を持ち、前方へ脱がせるように軽く動かします。
簡単に目の位置までずり落ちたり、頭から抜けそうになったりする場合は緩い可能性があります。
前側から後方へ動かしたときも、後頭部が大きく浮かないか確認しましょう。
ただし、自分で強く引っ張りすぎると首を痛めるため、販売店スタッフの説明を受けながら確認するのがおすすめです。
あごひもは、首や喉を強く圧迫しない位置で締められることも重要です。
指が何本も簡単に入るほど緩い状態では、転倒時に脱落を防ぐ役割を十分に果たせない可能性があります。
試着時のフィット感チェック
| 確認項目 | 適正に近い感覚 | 注意したい感覚 |
|---|---|---|
| 頭全体 | 均等に包まれる | 一点だけ強く押される |
| 頬 | 軽く内側へ押される | 激しく痛む、または触れない |
| 左右の動き | 頭皮と一緒に動く | 帽体だけが滑る |
| 前後の動き | 大きくずれない | 目や後頭部まで動く |
| 15分後 | 圧迫感が大きく悪化しない | 頭痛やしびれが強くなる |
※試着時間は店舗の案内に従い、商品を汚したり傷つけたりしないよう注意してください。
内装は使用とともに少しなじむことがありますが、強い痛みまで自然に解消されるとは限りません。
特に、額やこめかみの硬い部分が押されている場合は、頬のスポンジがなじむのとは事情が異なります。
「そのうち広がるだろう」と我慢して購入すると、ツーリング中に頭痛や集中力低下につながる可能性があります。
30分の通勤では我慢できても、数時間のツーリングでは大きな負担になるかもしれません。
ヘルメットは長く使う装備なので、購入時に妥協しないほうが結果的には安心です。
大きすぎるサイズの危険
圧迫感が苦手だからと、最初からワンサイズ大きいヘルメットを選ぶのはおすすめできません。
試着した瞬間は、大きいほうが楽に感じます。
着脱もしやすく、頬も押されないため、「こちらのほうが快適」と思うかもしれません。
しかし、静止した店内と、走行風を受けるバイク上では状況が違います。
大きすぎるヘルメットは、左右確認のたびに頭の上でズレたり、走行風を受けて前後へ動いたりします。
シールドの上端が視界へ下がってきたり、後方確認のたびにヘルメットが遅れて動いたりすると、運転へ集中しにくくなります。
ヘルメットが揺れると視界が安定しにくくなり、ライダーは無意識に首や肩へ力を入れて支えようとします。
人間の頭の重さは、一般的な目安として約4〜6kgといわれます。
そこへ、約1kgから2kg弱ほどあるバイク用ヘルメットの重さが加わります。
首や肩は、合計でおよそ5〜8kgの重量を支えることになります。
もちろん、頭とヘルメットの重さが、そのまま常に同じ力として首へかかるわけではありません。
しかし、ヘルメットが頭へ正しく密着せず、走行風のたびに前後左右へ揺れると、重量の中心が安定しにくくなります。
ライダーは無意識に首の筋肉を緊張させ、ヘルメットの動きを抑えようとします。
その状態が長時間続くと、首や肩の筋肉が疲れ、血流が悪くなったように感じることがあります。
肩こりや筋緊張性の頭痛につながることも考えられます。
前傾姿勢のバイクでは、頭とヘルメットの重さを斜め方向から支える時間が長くなります。
ネイキッドやオフロード車のように走行風を直接受けやすいバイクでは、サイズ不適合による揺れが、さらに気になりやすいかもしれません。
その結果、軽いヘルメットを選んだはずなのに、長時間走行では首が疲れることもあります。
前傾姿勢のバイクでは、後頭部側が浮いたり、ヘルメットの重さが首へ偏ってかかったりすることも考えられます。
さらに、転倒時にヘルメットの位置がずれたり、あごひもが適切に締まっていなければ脱落したりする危険も考えなければなりません。
ヘルメットは、正しい位置で頭部を覆うことを前提として設計されています。
大きくずれた状態では、シールド、チンガード、後頭部などの位置も本来の想定から外れてしまいます。
大きめを選ぶ前に確認
大きいサイズへ変更する前に、チークパッドの厚み変更や頭部形状の異なるモデルで解決できないか確認しましょう。
頭まわりは合っていて頬だけがきつい場合、帽体サイズまで大きくすると全体が緩くなる可能性があります。
走行中にヘルメットが揺れると、5〜8kgほどになる頭部とヘルメットの重量バランスを首で安定させようとするため、疲労を感じやすくなる場合があります。
また、外から見たときに頭が大きく見えることを気にして、反対に無理な小さいサイズを選ぶのも危険です。
外観を小さく見せるためにサイズを下げると、頭部へ強い圧力がかかり、正しい深さまでかぶれない場合があります。
ヘルメットが浅く浮いた状態では、見た目も不自然になりやすいです。
見た目とのバランスが気になる場合は、サイズを下げるのではなく、帽体の分け方や外形がコンパクトなモデルを比較してください。
同じサイズでも、帽体を複数に分けて設計している製品は、外観が比較的すっきり見えることがあります。
詳しくは、おしゃれなバイクヘルメットの選び方で解説しています。

試着では、楽さよりも、頭とヘルメットが一緒に動くかを優先して確認すると失敗しにくいですよ。
首が疲れやすいと感じている人は、ヘルメット自体の重量だけでなく、サイズが緩くて走行中に揺れていないかも見直してみてください。
試着で確認するポイント
ヘルメットを試着するときは、かぶってすぐに脱ぐのではなく、可能であれば10分から15分ほど着用してください。
短時間では問題がなくても、少し時間が経つと額、こめかみ、後頭部に圧迫痛が出る場合があるからです。
最初の1分では「ちょうどよい」と感じても、5分後から特定部分が痛くなることがあります。
反対に、かぶった瞬間は頬がきつく感じても、数分すると頭全体へなじみ、気にならなくなる場合もあります。
試着中は、スマートフォンを見るだけでなく、実際の乗車を意識した動きをしてみましょう。
左右確認、上を見る動作、軽い前傾姿勢、直立姿勢などで、ヘルメットの位置が変わらないかを確認します。
可能であれば、普段使うジャケットの襟やネックウォーマーとの干渉も確認したいところです。
試着時の確認手順
実際の乗車姿勢も試す
最初に、あごひもを左右へ広げながら、額側から後頭部へ回すようにかぶります。
帽子のように真上から押し込むのではなく、開口部を広げて頭を滑り込ませるイメージです。
あごひもだけを強く引っ張ると、部品へ負担をかける可能性があるため、店舗スタッフの説明に従ってください。
次に、耳が折れたままになっていないか、頭頂部までしっかり入っているか、視界の位置が合っているかを確認します。
頭頂部まで入っていないと、全体がきつく感じたり、額が不自然に高い位置になったりします。
かぶった後は、左右のあごひもを下へ軽く引き、ヘルメットを正しい位置へ落ち着かせます。
正面を向くだけでなく、左右確認、上を見る動き、軽い前傾姿勢も試してください。
フルフェイスでは、チンガードと口元の距離、鼻や顎への接触、シールドを閉じた際の視界も確認します。
息をしたときに口元が極端に窮屈ではないか、鼻が内装やブレスガードへ当たらないかも見ておきましょう。
ジェットヘルメットでは、頬まわりの支えがフルフェイスより少ない製品もあります。
左右のズレをより丁寧に確認してください。
システムヘルメットでは、開閉機構を動かしたときにヘルメット全体がずれないかも重要です。
メガネを使用する人は、必ず普段のメガネをかけた状態で試着してください。
フレームがこめかみへ食い込む、つるが耳の上で押される、メガネが正しい位置まで入らないといった問題がないか確認します。
インナーキャップを使用する場合も、実際に使うものを持参したほうが判断しやすくなります。
インカムを取り付ける予定がある人は、耳の位置とスピーカーホールの位置も確認しておくと安心です。
試着で確認する場所
| 確認箇所 | 適正に近い状態 | 見直しが必要な状態 |
|---|---|---|
| 額・こめかみ | 均等に密着する | 一点だけ強く痛む |
| 頬 | 軽く押される | 会話できないほど痛い |
| 後頭部 | 隙間が少ない | 指が簡単に大きく入る |
| 左右の動き | 頭と一緒に動く | 帽体だけ大きくズレる |
| 視界 | 正しい位置で安定 | 眉や目へ落ちてくる |
| あごひも | 適切に締められる | 喉を圧迫し位置が合わない |
| メガネ | 自然な位置で固定できる | フレームが強く曲がる |
| 首まわり | 姿勢を変えても干渉が少ない | 襟やプロテクターへ強く当たる |
試着後は、ヘルメットを脱いで額やこめかみの跡を確認しましょう。
内装の模様が薄く残る程度で、すぐに消えるなら問題がない場合もあります。
一方で、皮膚が強く赤くなっている、深い線が長く残る、しびれや頭痛がある場合は、サイズや形状を見直してください。
通販で購入するときも、初めて使うメーカーやモデルなら、事前に実店舗で同じ商品を試着するのが安全です。
同じ商品名でも、海外仕様と国内仕様で内装が異なる可能性があります。
試着した国内正規品と異なる仕様を通販で注文しないよう、型番や販売元も確認しましょう。
返品やサイズ交換が可能か、内装へ試着跡が付いた場合の扱いはどうなるかも、購入前に確認しておく必要があります。
店舗と通販の違いや、フィッティングを受けられる購入先については、バイクヘルメットをどこで買うべきかも参考にしてください。
頭の形とメーカー差を比較

同じLサイズでも中身は違う
ヘルメットサイズをバイク用として正しく選ぶには、メーカーごとの内側形状も見逃せません。
同じ頭囲、同じLサイズでも、丸みが強いモデル、前後に長いモデル、頬のホールドが強いモデルなどがあります。
さらに、帽体が共通でも、センターパッドやチークパッドの組み合わせによって装着感が変わる製品があります。
口コミで「小さめ」「大きめ」と書かれていても、その人の頭の形による感想である可能性が高いため、評判だけで判断しないことが大切です。
例えば、横幅が広い人にとってきついモデルでも、前後に長い人にはちょうどよく感じられる場合があります。
反対に、「ゆったりして快適」というレビューが多いモデルでも、あなたの頭には前後が短く感じるかもしれません。
レビューは候補を見つける参考にはなりますが、最終的なサイズ判断の代わりにはなりません。
アジアンフィットの特徴
一般的に、アジアンフィットは、欧米市場向けの標準的な形状と比べて横幅へ余裕を持たせた設計を指します。
メーカーによって名称や設計内容は異なり、すべてのアジアンフィットが同じ形というわけではありません。
横幅だけでなく、頭頂部の深さ、後頭部の丸み、頬の形状なども調整されていることがあります。
日本人を含むアジア圏では、頭を上から見たときに比較的丸く、横幅が広い人が一定数います。
そのような頭部形状の人が前後に細長いヘルメットをかぶると、サイズ表では合っているのに、こめかみだけが痛くなりやすいです。
頭囲の数値は同じでも、内側の左右幅が狭ければ、側頭部へ圧力が集中します。
だからといってサイズを上げると、額や後頭部に隙間が増えてしまうことがあります。
このようなケースでは、アジアンフィットや横方向に余裕のあるモデルを試す価値があります。
製品やブランドのサイズチャートによっては、同じ頭囲区分でも、アジアンフィットの最大頭幅がグローバルフィットより約1〜2cm広く設定されている例があります。
わずか1cmと思うかもしれませんが、左右へ分ければ片側数ミリの違いです。
こめかみや側頭部は局所的な圧迫を感じやすいため、この数ミリが装着感を大きく変えることがあります。
ただし、アジアンフィットの寸法差はすべてのメーカーや製品で共通ではありません。
「アジアンフィット」という名称だけで安心せず、実際の内側形状と試着結果を確認してください。
また、すべての日本人が横に広いわけではなく、前後に長い頭の人もいます。
「日本人だからアジアンフィット」と決めつけるのではなく、自分の頭の形で判断してください。
海外メーカーの日本正規品では、日本市場向けの内装を採用している場合があります。
同じ商品名でも、海外向けと国内向けで内装仕様が異なる可能性があるため、並行輸入品を購入するときは特に注意が必要です。
フィット形状の違い
| 比較項目 | グローバルフィットの傾向 | アジアンフィットの傾向 |
|---|---|---|
| 頭部の形 | 前後に長い設計の例がある | 比較的丸い設計の例がある |
| 左右幅 | 細めに感じる場合がある | 横方向に余裕を持つ例がある |
| 圧迫しやすい場所 | 横幅が広い人はこめかみに出やすい | 前後に長い人は額や後頭部に出る場合がある |
| 寸法差 | 製品によって最大頭幅が約1〜2cm異なる例がある | |
※上記は一般的な傾向であり、すべてのメーカーやモデルに当てはまるものではありません。
形状不一致を疑うサイン
左右のこめかみに強い圧力がある一方、額と後頭部に隙間を感じる場合は、ヘルメットが前後に長すぎる可能性があります。
かぶった状態で、額側や後頭部側へ指が深く入るのに、側頭部だけが痛いなら、単純なサイズ不足とは言い切れません。
反対に、側頭部は快適なのに額と後頭部だけが痛い場合は、ヘルメット内側が自分の頭より丸い可能性があります。
頭頂部の左右だけが浮き、中央部だけが押される場合は、上部の形状が合っていないことも考えられます。
頬だけがきつい場合は、頭の形ではなく、チークパッドの厚みが合っていない可能性があります。
このように、「どこが痛いか」「どこに隙間があるか」を分けて確認すると、次に試すべきサイズやモデルが見えてきます。
並行輸入品を選ぶときの注意
並行輸入品は、国内正規品と同じ商品名でも内装仕様や安全表示が異なる可能性があるため、購入前に国内仕様か確認してください。
販売ページに明確な記載がない場合は、販売店や国内代理店へ問い合わせると安心です。
形状不一致を見分けるには、1種類だけを試着するより、同じ価格帯の複数モデルを続けてかぶる方法が分かりやすいです。
最初の製品では当たり前だと思っていた圧迫感が、別モデルではまったく感じられないこともあります。
ヘルメット形状ごとの用途まで比較したい方は、フルフェイスヘルメットの選び方も確認してみてください。
国内外メーカーのサイズ感
メーカーごとのサイズ感には一定の傾向がありますが、ブランド名だけで断定するのは危険です。
Arai、SHOEI、OGK Kabutoのいずれも、モデルごとに帽体や内装構造が異なります。
レーシング向け、ツーリング向け、街乗り向けでは、想定する姿勢やホールド感も異なるためです。
さらに、同じモデルでも、センターパッドやチークパッドの厚みを変更できる場合があります。
例えば、頭まわりはMサイズが合っているものの頬だけがきつい場合、薄いチークパッドへの交換で改善できる可能性があります。
反対に、頬が緩い場合は、厚いチークパッドを使うことで一体感を高められることがあります。
ただし、内装変更で調整できる範囲には限度があります。
頭全体が大きく動く状態を、部分的なスポンジ追加だけで無理に合わせるのは避けてください。
主要メーカーを比較するときの視点
| メーカー | サイズ表示の例 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| SHOEI | XXS〜XXXXLの目安表あり | 実際の展開はモデル別に確認 |
| Arai | 54、55-56などcm表示が中心 | モデルと内装の組み合わせを確認 |
| OGK Kabuto | XS〜XXLが基本 | 基本表と製品別表示を確認 |
| 海外メーカー | XS〜XXLなど | 国内仕様と海外仕様の違いを確認 |
※サイズ展開は製品の発売時期、カラー、仕様によって変わります。
※最新情報は必ずメーカー公式サイトで確認してください。
SHOEIでは、頭囲だけでは正確に決められないことを前提に、専門スタッフが頭部を測定して内装を調整するパーソナルフィッティングサービスを展開しています。
頭の周囲だけでなく、前後や左右の寸法を測り、サイズと内装パッドの組み合わせを選ぶ仕組みです。
Araiも、モデルに対応する異なる厚みの内装を使い、頭まわりや頬のサイズを調整できる仕組みを用意しています。
OGK Kabutoは、基本サイズ表を公開しつつ、同じサイズ表示でも製品設計によって装着感が異なるとして試着を推奨しています。
海外メーカーについては、国内正規品か海外仕様かを確認してください。
国内代理店が扱う製品では、日本向けの内装や取扱説明書、国内で必要な表示が用意されている場合があります。
一方で、個人輸入品や並行輸入品では、同じサイズ記号でも国内正規品と装着感が異なる可能性があります。
価格だけで選ばず、内装仕様、交換部品の入手性、修理や問い合わせ先も比較したほうが安心です。

同じ人でも、スポーツモデルはMが合い、ツーリングモデルではLが合うことがあります。
必ず購入するモデルそのもので確認してください。
迷ったときは、メーカー名ではなく、痛む場所と動く方向を販売店スタッフへ具体的に伝えると相談しやすいですよ。
大きいサイズの選び方
頭囲が63cm以上ある人は、大きいサイズのバイクヘルメットを探すことになります。
以前は選べるモデルが限られていましたが、現在はXXL、XXXL、XXXXLなどを用意する製品もあります。
ただし、アルファベットだけで比較せず、対応する頭囲を確認してください。
メーカーによって、XXLが63〜64cmの場合もあれば、63cmを基準値として表示している場合もあります。
XXXLやXXXXLという表記も、メーカー間で完全に共通しているわけではありません。
さらに、大きいサイズを内装の薄さだけで対応しているのか、専用の大きな帽体を用意しているのかによって、外観やフィット感が変わります。
同じ外側の帽体を使い、内装の厚みで複数サイズへ対応する製品では、最大サイズになるほど内装が薄くなることがあります。
別の大きな帽体を用意している製品では、頭部空間を確保しやすい一方で、外形や重量が増える可能性があります。
製品ページに帽体サイズの分け方が記載されている場合は、サイズ表と合わせて確認しましょう。
大きいサイズの具体例
SHOEIの軽量スポーツフルフェイス「Z-8」には、通常のXXLに加えて、XXXLの65cm、XXXXLの67cmが設定されています。
ただし、XXXLやXXXXLは、すべてのグラフィックやカラーへ設定されているとは限りません。
欲しいデザインが見つかっても、実際に必要なサイズが選べるかを製品ページで確認してください。
大きいサイズで確認する項目
最初に、希望モデルへ実際にXXL以上が設定されているか確認します。
メーカーの共通サイズ表に67cmまで載っていても、すべての商品でXXXXLを購入できるという意味ではありません。
単色のみ大きいサイズが用意され、グラフィックモデルでは選べない場合もあります。
発売時期や在庫状況によって、取り寄せになることもあるでしょう。
次に、頭囲だけでなく横幅を確認します。
頭囲が大きいのではなく、横幅だけが広いために通常サイズが合わない人もいます。
この場合、単純に帽体を大きくすると、前後や頭頂部に余計な隙間ができる可能性があります。
大きいサイズを試すと同時に、横幅に合いやすい別モデルも比較してください。
また、大きいサイズでは帽体自体も大きくなる場合があるため、重量と重心も確認してください。
重量の数値だけでなく、かぶったときに前後どちらへ重さを感じるかが重要です。
同じ重量でも、重心が頭の中心に近い製品は軽く感じることがあります。
反対に、シールドやバイザーなどが前方へ張り出していると、首へ重さを感じやすい場合があります。
試着中は問題がなくても、走行風を受けると首への負担が増すことがあります。
ネイキッド、オフロード、アドベンチャータイプでは、正面だけでなく斜め方向から受ける風も考えて選びましょう。
高速道路をよく使う人は、風切り音や空力の安定性も重要です。
街乗りが中心なら、着脱のしやすさ、重量、シールドの扱いやすさなども比較ポイントになります。
大きいサイズの比較項目
| 比較項目 | 確認内容 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 対応頭囲 | cm表記を確認する | XXLの意味はメーカーごとに異なる |
| 頭の形 | 横幅と前後幅を確認する | 頭囲だけ大きくしても合わない場合がある |
| 帽体 | 専用帽体の有無を確認する | 外形と重量が変わる可能性がある |
| 重量 | 数値と重心を確認する | 静止時と走行時で感じ方が違う |
| カラー | 大きいサイズの設定色を確認する | 単色だけの場合がある |
| 交換内装 | 純正パッドの在庫を確認する | 将来入手できるかも重要 |
| 安全表示 | 国内用途への適合を確認する | 海外仕様と国内仕様を混同しない |
大きさだけで選ばない
頭囲に合うことに加え、自分のバイクの排気量、公道走行、高速道路、サーキットなど、使用環境に対応した製品であることが必要です。
頭に入ることと、バイク用として適切に使えることは別の条件ですよ。
Amazonでサイズ展開を比較する場合は、商品名だけでなく、国内正規品か、PSC表示があるか、用途と排気量が合っているかを商品ページで確認してください。
販売者がメーカーや正規販売店なのか、返品やサイズ交換へ対応しているのかも確認しましょう。
レビューに「大きめ」「小さめ」と書かれていても、投稿者の頭囲や頭の形が分からなければ、そのまま自分へ当てはめることはできません。
レビューは耐久性や使い勝手を知る参考として使い、サイズは実測と試着で決めるのがおすすめです。
購入後の調整と安全確認

調整できる場所を見極める
ヘルメットは、サイズを選んで購入したら終わりではありません。
購入直後は適正だと思っていても、数回使ううちに頬が緩くなったり、特定部分の痛みに気付いたりすることがあります。
頭頂部は合っているものの頬だけがきつい、後頭部に少し隙間があるなど、部分的な違和感は内装調整で改善できることがあります。
反対に、ヘルメット全体が動くほど大きい場合や、衝撃吸収ライナーが頭の骨へ強く当たる場合は、内装調整だけでは解決できないことがあります。
ただし、安全性に関わる衝撃吸収材を削る加工は避けなければなりません。
調整できる部分と、加工してはいけない部分を分けて考えましょう。
内装は調整しライナーは削らない
購入後にフィット感を調整するときは、メーカー純正のセンターパッド、チークパッド、専用の調整材を利用するのが基本です。
純正部品は、対象モデルへの取り付けを前提として、厚みや形状、固定位置が設計されています。
頬だけが強く圧迫される場合は、薄いチークパッドへ交換できることがあります。
反対に、頬が緩くて左右へ動く場合は、厚いチークパッドへ交換できる場合があります。
頭部の一部に隙間がある場合は、メーカーや認定店の判断で専用パッドを追加する方法があります。
市販の調整スポンジを使う場合も、最初から粘着面を貼り付けず、仮置きして圧迫位置を確認してください。
一度に厚いスポンジを入れるのではなく、薄いものから少しずつ試すほうが調整しやすいです。
ただし、市販スポンジを無計画に何枚も重ねると、内装の形が崩れたり、頭部が正しい位置へ収まらなくなったりします。
同じ場所へスポンジを3枚以上重ねなければ隙間が埋まらない場合は、ヘルメット自体が大きすぎる可能性があります。
3枚という数は絶対的な基準ではありませんが、自己調整の限界を判断する目安になります。
大きな隙間を厚いスポンジで無理に埋めると、頭が本来より高い位置へ押し上げられたり、別の場所へ強い圧力が加わったりすることがあります。
数ミリの調整で収まらないほど隙間が大きい場合は、そもそものサイズや内側形状が合っていない可能性があります。
一方で、ヘルメット内部の発泡材を自分で削ったり、強く押しつぶしたりしてはいけません。
内部の発泡材は、転倒時に変形することで衝撃を吸収する重要な部品です。
削ると厚みや密度が変わり、メーカーが設計した性能を維持できなくなる可能性があります。
ドライバーや硬い工具で押し込んでへこませる行為も避けてください。
一度つぶれた発泡材が、元の衝撃吸収性能へ戻るとは限りません。
また、インカムのスピーカーや配線を収めるために、衝撃吸収ライナーを削るのも適切ではありません。
スピーカーホールが用意されていない場合は、メーカーや販売店へ取り付け可否を確認しましょう。
衝撃吸収ライナーは加工しない
痛みが調整用内装で解消できない場合は、別サイズまたは別形状のヘルメットへ変更するほうが安全です。
少し削れば使えるという判断より、製品本来の構造を守ることを優先してください。
調整スポンジを何枚も重ねないと合わない場合も、ヘルメットのサイズ自体を見直しましょう。
内装を交換するときは、対応するモデル名とサイズを必ず確認してください。
見た目が似ていても、ホックの位置や内装枠が異なる場合があります。
取り付け後は、すべてのホックや差し込み部分が確実に固定されているか確認します。
内装が浮いた状態では、かぶり心地が変わるだけでなく、走行中にずれる可能性があります。
洗濯後の内装も、十分に乾燥させてから正しく取り付けてください。
濡れたまま使用すると、不快感や臭いの原因になるだけでなく、肌トラブルにつながる可能性があります。
衝撃吸収ライナーは、削ることだけでなく、熱にも注意が必要です。
製品によっては、取扱説明書で50度以上になる高温環境へ長時間放置しないよう注意されています。
真夏の閉め切った車内、直射日光が当たる場所、暖房器具の近くなどは、想像以上に高温になることがあります。
高温へ長時間さらされると、衝撃吸収ライナーが異常発泡や変形を起こし、事故時に衝撃を吸収する機能が根本的に失われる危険性があります。
衝撃吸収ライナーは、転倒時に適切につぶれることで頭部へ伝わる力を軽減する重要な安全部材です。
異常発泡によって密度や形状が変化すると、設計されたつぶれ方ができなくなり、ヘルメットとして必要な保護機能を果たせない可能性があります。
見た目では帽体に大きな異常がないように見えても、内部ライナーが変質していれば、安全な状態とは言えません。
発泡材の膨張、収縮、変形、内装の浮き、帽体との隙間などが確認された場合は、使用を直ちに中止してください。
外見に変化がなくても、高温環境へ長時間放置した事実がある場合は、自分だけで安全性を判断せず、メーカーや販売店へ相談するのが安心です。
真夏の車内放置は危険
衝撃吸収ライナーが高温で異常発泡すると、万が一の事故時に衝撃を適切に吸収できず、ヘルメットとしての役割を果たせなくなる可能性があります。
一度変質したライナーは、温度が下がっても本来の状態や性能へ戻るとは限りません。
異常な膨らみ、変形、内装の浮きなどがある場合は使用せず、メーカーや専門店へ相談してください。
夏場の保管場所
真夏の車内、暖房器具のそば、高温になる収納庫へ長時間置くのは避けましょう。
ツーリング先でバイクへ置いて離れる場合も、直射日光が長時間当たる場所は避け、持ち運ぶか日陰で管理してください。
保管温度に関する具体的な注意事項は、使用しているヘルメットの取扱説明書を確認してください。
専門フィッティングを利用する
自分で判断しにくい場合は、メーカー認定店のフィッティングサービスを利用しましょう。
専門スタッフは、頭囲だけでなく、前後幅や左右幅、頭の凹凸、頬の状態などを確認してくれます。
SHOEIのパーソナルフィッティングでは、専用器具で頭部寸法を測り、サイズと内装パッドの組み合わせを選定します。
対応モデル、料金、予約の要否、持ち込みへの対応は、店舗ごとに確認が必要です。
購入店以外での持ち込み調整は、対応できない場合や、追加料金が必要な場合があります。
AraiやOGK Kabutoについても、認定店や専門スタッフが内装調整へ対応している場合があります。
メーカーごとに調整方法や使用する部品が異なるため、別メーカーの考え方をそのまま当てはめないでください。
フィッティングへ行く際は、普段使うメガネ、インナーキャップ、インカム用スピーカーなども考慮してください。
冬に厚手のフェイスマスクを使う人は、その使用についてもスタッフへ伝えておくとよいでしょう。
ただし、季節用品へ合わせてヘルメット自体を大きくしすぎるのは避けたいところです。
薄手の専用品へ変更するなど、装備側で調整できないかも検討してください。
スピーカーを入れるために衝撃吸収材を削るのは避け、メーカーが用意した耳まわりのスペースや純正の取り付け方法を利用します。
フィッティング後は、その場で数分かぶるだけでなく、左右確認や前傾姿勢も試してください。
「少しきつい」「右側だけ当たる」などの感覚を遠慮せず伝えることが大切です。

どの方向へ動くかも伝えると、スタッフが調整方法を判断しやすくなります。
自宅でスポンジを何枚も重ねる前に、一度専門スタッフへ相談するほうが、結果的に安全で無駄も少ないですよ。
転倒や強い衝撃を受けたヘルメットについては、外見だけで継続使用を判断しないでください。
外殻に目立つ傷がなくても、内部の衝撃吸収材が変形している可能性があります。
目立つ割れ、変形、内装の損傷がある場合は使用を中止し、メーカーや販売店へ相談しましょう。
高い場所から硬い地面へ落とした場合や、事故で頭部を打った場合も、自己判断だけで使い続けないほうが安心です。
安全規格と排気量を確認
適正サイズであっても、自分の用途に対応していないヘルメットでは十分とは言えません。
サイズ、形状、用途、安全表示のすべてを確認して、初めてバイク用ヘルメットとして選択できます。
日本国内で乗車用として販売されるヘルメットは、消費生活用製品安全法の対象となります。
乗車用ヘルメットは特定製品に指定されており、国内で販売する製品にはPSCマークの表示が求められます。
海外の通販サイトや個人輸入で購入するときは、海外規格の表示だけで判断しないでください。
海外で公道用として販売されている製品でも、日本国内での販売や使用を前提とした表示、仕様とは異なる場合があります。
国内正規品か、国内で乗車用として販売されている製品かを確認することが大切です。
SGマークは、製品安全協会が定める基準への適合を示す認証です。
対象製品には、一定の条件のもとで製品の欠陥による人身事故に関する賠償制度があります。
ただし、用途外の使用、改造、使用期間、事故原因などによって取り扱いが変わる可能性があります。
マークが付いているだけで、どのような使い方でも補償されるという意味ではありません。
主な安全表示と規格
| 表示・規格 | 主な意味 | 購入時の見方 |
|---|---|---|
| PSC | 国内販売に必要な法定表示 | 本体のラベルを確認 |
| SG | 製品安全協会の認証 | 用途と表示内容を確認 |
| JIS | 日本産業規格への適合表示 | 規格番号や製品仕様を確認 |
| ECE | 欧州系の安全規格 | 国内仕様とPSC表示も確認 |
| SNELL・FIM | 競技用途でも使われる規格 | 大会規則と対象モデルを確認 |
安全規格は、数が多ければ自動的に自分へ最適というわけではありません。
規格ごとに試験方法や目的が異なるため、使用する場面に対応していることが重要です。
公道を走るのか、サーキットを走るのか、125cc以下なのか、125ccを超えるバイクなのかによって確認すべき表示が変わります。
サーキット走行では、主催者や競技団体が使用可能な規格や製造時期を指定している場合があります。
ツーリングで高速道路を利用するなら、対象排気量だけでなく、長時間走行でのフィット感やシールド性能も重要です。
「125cc以下用」などの排気量制限が表示されている製品を、対象外のバイクで使用するのは避けてください。
法律上の扱いだけでなく、その製品が想定している速度域や使用条件から外れる可能性があります。
用途外で使用すると、事故時の安全性だけでなく、SGマークの賠償制度などの取り扱いに影響する可能性もあります。
また、装飾用、コスプレ用、工事用、自転車用のヘルメットは、外観が似ていてもバイク用とは異なります。
商品名に「ヘルメット」と書かれているだけで判断せず、乗車用としての表示を確認してください。
中古ヘルメットについては、前の所有者が転倒しているか、内部を加工しているか、どのように保管していたかを確認しにくい問題があります。
内装がきれいでも、衝撃吸収材の状態までは外から分からないことがあります。
安全装備という性質を考えると、履歴が分からない中古品は慎重に判断したほうがよいでしょう。
最終確認は公式情報と専門店で
正確な情報はメーカー公式サイトと製品の取扱説明書をご確認ください。
サイズや安全性について判断できない場合は、最終的な判断をメーカー認定店や専門スタッフへご相談ください。
安全に関する表示や基準は変更される可能性があるため、購入時点の最新情報を確認しましょう。
バイクヘルメットサイズに関するよくある質問(FAQ)
Q1. ヘルメットは小さめと大きめのどちらを選びますか?
A. 単純に小さめを選ぶのではなく、頭全体へ均等に密着するサイズを選びます。
新品では少しきつく感じる程度が基本ですが、額やこめかみに強い痛みが出る状態は適正ではありません。
反対に、大きめを選ぶと、走行中に左右や前後へずれる可能性があります。
サイズ表だけで決めず、首を振ったときに頭と一緒に動くか、10分から15分ほどかぶって痛みが出ないかを確認してください。
Q2. 頭囲がサイズ表の境目なら大きいほうを選びますか?
A. 境目だからと機械的に大きいほうを選ぶ必要はありません。
頭の横幅、前後幅、内装の形、頬の密着によって適正サイズは変わります。
例えばMとLの境目なら、両方を試着し、首を振ったときのズレ、額やこめかみの圧迫、一定時間かぶった際の痛みを比べてください。
どちらも合わない場合は、別メーカーや別モデルを試すことも大切です。
Q3. 頬だけきつい場合はサイズを上げるべきですか?
A. 頭頂部や側頭部が合っているなら、すぐに帽体サイズを上げず、薄いチークパッドへ交換できないか確認しましょう。
サイズを上げると、頬だけでなく頭まわり全体が緩くなる可能性があります。
一方で、頬の痛みが非常に強い場合や、口を動かせないほど圧迫される場合は、そのまま使用しないでください。
純正内装の設定や調整方法を販売店へ相談するのがおすすめです。
Q4. バイクヘルメットは通販だけで選べますか?
A. 同じモデルを以前から使用しており、内装や仕様の違いまで理解している場合を除き、通販のサイズ表だけで判断するのはおすすめできません。
初めて購入するメーカーやモデルは、実店舗で試着してから選ぶほうが安心です。
通販で購入する場合は、国内正規品か、返品やサイズ交換が可能か、試着後の返品条件はどうなっているかを確認してください。
同じ商品名でも、海外仕様と国内仕様で内装が異なる可能性があります。
Q5. 頭囲が65cm以上でも選べるヘルメットはありますか?
A. メーカーやモデルによっては、XXXLやXXXXLなどの大きいサイズが設定されています。
例えば、SHOEIのZ-8にはXXXLの65cm、XXXXLの67cmが設定されています。
ただし、メーカーの共通サイズ表に記載があっても、すべての製品やカラーで購入できるわけではありません。
対応頭囲、頭の横幅、帽体の種類、重量、安全規格、国内仕様かどうかを商品ごとに確認してください。
頭囲だけでなく頭幅が原因で通常サイズが合わない場合は、単純に大きくするのではなく、内側形状の異なるモデルも比較しましょう。
まとめ
サイズ表+頭の形+試着で決める
バイクヘルメットのサイズ選びでは、頭囲の数値だけでなく、頭の形と実際のフィット感を確認することが重要です。
サイズ表は便利ですが、あなたの頭の横幅や前後幅、頬の形まで判断してくれるものではありません。
まずは頭囲を正しく測り、候補となるサイズを絞ります。
その後、実際に試着し、頭全体へ均等に密着しているか、特定部分に痛みがないか、首を振ったときにヘルメットだけが動かないかを確認してください。
サイズ選びの最終チェックリスト
- 眉の少し上から後頭部までの最大周長を測る
- 頭囲だけでなく横幅と前後幅も意識する
- 少しきつくても特定部分に痛みがない状態を選ぶ
- 新品の内装がなじむ目安と強い痛みを区別する
- 首を振ったときにヘルメットだけがズレないか確認する
- 同じサイズ表記でもメーカーとモデルごとに試着する
- サイズ表の境目でも機械的に大きいほうを選ばない
- 頬だけがきつい場合は純正内装の変更を検討する
- 調整スポンジを何枚も重ねる場合はサイズを見直す
- 調整は純正内装を使い衝撃吸収ライナーを削らない
- 真夏の車内など高温になる場所へ放置しない
- 異常発泡や変形があるヘルメットは使用しない
- 大きいサイズは対応頭囲と帽体、重量を確認する
- PSC表示と用途、対象排気量を必ず確認する
結論
少しきつい程度のフィット感を基準にしながら、痛みがないこと、ズレないこと、あごひもを正しく締められることを確認してください。
「きついから大きくする」「頭囲が同じだから同じサイズを買う」と単純に決めず、形状と内装まで確認することが失敗を防ぎます。
あなたは、今使っているヘルメットを左右へ動かしたとき、頭と一緒に動いているでしょうか。
ヘルメットだけが滑るように動くなら、サイズや内装が合っていない可能性があります。
反対に、長時間かぶると額やこめかみだけが痛むなら、サイズ不足ではなく頭の形との不一致かもしれません。
少しでも大きくズレる、長時間かぶると特定部分が痛むという場合は、次のツーリング前にサイズと内装を見直してみてください。
また、真夏の車内や直射日光が当たる場所へ長時間置いたヘルメットに変形や異常が見られる場合は、保護性能が失われている危険があります。
見た目だけで継続使用を判断せず、メーカーや専門店へ相談してください。
購入店やメーカー認定店へ相談すれば、内装調整で改善できるのか、別サイズや別モデルが必要なのかを確認できます。
ヘルメットは、バイク用品のなかでも安全性へ直接関わる装備です。
価格やデザインも大切ですが、最後はあなたの頭へ正しくフィットし、適切に保管されたものを選んでください。
買い替えによって使わなくなったライディングジャケットやパンツなどがある場合は、宅配買取で整理する方法もあります。
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最後に確認してください
正確な情報は各メーカーの公式サイトと取扱説明書で確認してください。
最終的なサイズ判断や、高温・衝撃を受けた製品の使用可否は、販売店やメーカー認定スタッフへ相談してください。
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