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Z1000MK2とKZ1000MK2の違いとA3A4年式徹底解説

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Z1000MK2とKZ1000MK2の違いとA3A4年式徹底解説

こんにちは。双輪Log 運営者のソウリンです。

Z1000MK2とKZ1000MK2の違いや北米仕様と欧州仕様の差、Z1000MK2とKZ1000MK2どっちが人気なのか、どちらを買うべきか迷って検索してきたあなたも多いと思います。

カタログ値やスペックの数字だけ見てもピンと来ないし、実際に中古車市場でどう扱われているのか、なかなか見えてこないところですよね。

さらに、Z1000MK2中古やKZ1000MK2中古の相場がここ数年でどう動いているのか、KZ1000MK2はなぜ高いと言われるのか、Z1000MK2A3A4の違いや年式の見分け方、Z750FXとの違い、さらにはLTDとの違いまで、一気に整理したいところだと思います。

ネット上の情報も断片的で、人によって言っていることが少しずつ違ったりして、「結局どれを信じればいいの?」となりがちかなと。

この記事では、角Z世代が大好きな私ソウリンの視点から、Z1000MK2とKZ1000MK2の違いを軸に、ノーマル重視でいくかフルカスタム狙いにするか、中古車選びでどこをチェックすればいいかまで、できるだけ分かりやすくまとめていきます。

これから角Zに乗りたいあなた、すでに所有していて仕様や相場を改めて整理したいあなた、どちらにも役立つように、実際のオーナー目線で深掘りしていきます。

ポイント

  • Z1000MK2とKZ1000MK2の基本的な違いと位置づけ
  • A3・A4やZ750FX・LTDなど兄弟車との関係
  • 中古相場のざっくりした目安と高騰理由
  • 目的別の選び方と現車チェックのポイント

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Z1000MK2とKZ1000MK2の違い概要

Z1000MK2とKZ1000MK2の違い概要

Z1000MK2とKZ1000MK2は、同じ角Zファミリーでも「どこの国に向けて売られたか」で性格が少し変わります。

Z1000MK2は主に欧州向け、KZ1000MK2は北米向けと考えるとイメージしやすいです。

このパートでは、まずベースとなるZ1000MK2の素性をしっかり押さえつつ、その派生としてA3・A4やZ750FX、LTDの話がスッと入るように土台を整えていきます。

Z1000MK2のスペック概要

Z1000MK2は、空冷DOHC2バルブ4気筒の最終進化形にあたる1015ccエンジンを積んだ、いわゆる「角Z」の代表格です。Z1から続く900系エンジンのボアを拡大し、トルクに余裕を持たせつつも、当時としては高い回転まで一気に吹け上がるキャラクターを持っています。

カムやクランクの仕様が熟成されていて、Z1系の荒っぽさを残しつつも、街乗りから高速巡航までこなせる懐の深さがあります。

最高出力はおおよそ93ps/8000rpm、最大トルクは9kgm台/6500rpmあたりで、数字だけ見ると今のリッターバイクより控えめですが、実際に乗ると中速トルクの厚さと、アクセルを開けたときの「ズワッ」と前に出る感覚がたまらないんですよね。

当時の他社リッターマルチと比べてもパワーは十分で、ツーリングでも峠でも「旧車だから仕方ない」と感じさせない力強さがあります。

スタイリングは、タンクからサイドカバー、テールカウルまで直線基調でまとめられた角張ったラインが特徴です。

丸いZ1/Z2に対して、Z1000MK2は男前でゴツい雰囲気を出してくれるので、「いかにも旧車」感が欲しい人にはドンピシャだと思います。

カワサキZシリーズ全体の歴史自体は、カワサキ公式のZ 50周年サイトにもまとまっていて、Z1から始まる流れの中でZ1000MK2がどのポジションにあるかを俯瞰するのに役立ちます(出典:Kawasaki「Z 50th Anniversary HISTORY」)。

足回りはフロント19インチ/リヤ18インチの組み合わせで、現代車と比べると切り返しはややゆったりですが、高速域の安定感はかなりのものです。

ブレーキはシンプルなディスクブレーキですが、ホースやパッド、マスターなどを適切にリフレッシュしてあげれば、日常域なら不安なく止まってくれます。

キャブや点火系などメカニカルな部分が多いぶん、手を入れる楽しみも大きいバイクですね。

ざっくりスペックのイメージはこんな感じです(細かい数値は年式や仕向けで多少変わります)。

項目 Z1000MK2(輸出仕様)
エンジン 空冷DOHC2バルブ直4・1015cc
最高出力 約93ps/8000rpm前後
最大トルク 約9kgm/6500rpm前後
車重 乾燥で240kg台
タイヤ フロント19インチ/リヤ18インチ

細かいスペックは販売当時のカタログや、現車の登録書類も合わせて確認しておくと安心です。中古個体ではエンジンや足回りが社外パーツに変わっていることも多いので、「今の仕様」と「元々のカタログ値」は分けて考えるのがポイントですよ。

ソウリン
ここで挙げている数値はあくまで一般的な目安で、実際の車両の状態や仕様、計測条件によって変わります。正確なスペックや整備内容については、車検証や販売店の説明、可能であれば当時のパーツリストやサービスマニュアルも合わせて確認してください。最終的な判断に迷う場合は、旧車に詳しいショップや専門家に相談するのがおすすめです。

ちなみにZ1000MK2は欧州仕様を中心に「Z1000MK2」として売られ、北米ではほぼ同じ車体が「KZ1000MK2」の名前で出ています。

この名前の違いが、そのまま仕様の違いにもつながっていきます。

名前だけで判断せず、細かい装備や車台番号までセットで見ていくと、Z1000MK2とKZ1000MK2のキャラの違いがだんだん見えてきますよ。

Z1000MK2のA3とA4の違いと年式判別

Z1000MK2には、大きく分けて1979年のA3と1980年のA4があります。

見た目はかなり似ていますが、細かいパーツやフレーム番号を見ていくと、ちゃんと見分けられます。

ここを理解しておくと、「値段のわりに年式が怪しいぞ?」といった違和感にも気づきやすくなります。

A3とA4の主な違い

A3はMK2デビューイヤーで、ざっくり言うと「初期型」。A4は最終型で、細かい部分がブラッシュアップされた「熟成型」というイメージです。

エンジンやフレームの大枠は共通ですが、外装カラーやメーターの仕様、小さなエンブレムなどに違いがあります。

とくに欧州仕様では、A4からメーターが240km/hスケールになったりと、高速走行を強く意識した変更が入っています。

A3とA4を現車で見分けるときのポイントを、ざっくり表にしてみます。

ポイント A3(1979年) A4(1980年)
フレーム番号 KZT00A-038〜で始まる KZT00A-043〜で始まる
三つ又エンブレム なし(後付けされている個体あり) アンダーブラケットに小さなエンブレムあり
スピードメーター 欧州仕様は200km/h系が多い 240km/hスケールが基本
カラーリング ルミナスダークレッド/ルミナスダークブルー ルミナスルビーレッド/ルミナスネイビーブルー

結局一番信用できるのはフレーム番号なので、書類とネック部分の打刻を必ずセットでチェックしてください。三つ又エンブレムはA4の特徴ではありますが、A3に後付けされているケースも多いので、「三つ又エンブレムの有無だけで年式を断定しない」ことが大事です。

カラーリングに関しては、A3がルミナスダークレッド/ルミナスダークブルー、A4がルミナスルビーレッド/ルミナスネイビーブルーという公式名になっています。

特にA4のネイビーブルー(いわゆる「紺」)は市場での人気が非常に高く、同条件なら他色より高値が付きやすい傾向があります。

市場的には、最終型のA4、それもネイビーブルー系の車体が一番人気で高値になりやすい傾向があります。

最終モデル=一番完成度が高い、という安心感もありますし、カラーリング自体の人気もあって、コレクターが押さえにいく傾向が強いです。

ただし、外装は簡単に入れ替えられるので、「A4の色が入っている=本当にA4」とは限りません。

A3にA4外装を移植した個体や、社外のペイントでA4風に仕上げた車両も普通に存在します。

あくまでフレーム番号とセットで判断するのがおすすめです。

もし自信がなければ、旧車に慣れているショップに相談して、「この車体は本当にA4として扱っていいのか?」とプロ目線で見てもらうと安心ですよ。

Z1000MK2とLTDとの違いと見分け

Z1000MK2とLTDとの違いと見分け

ややこしいのが、同じKZT00系のフレームを使ったアメリカンスタイルのZ1000LTDの存在です。

Z1000MK2と同じエンジン系統を持ちながら、姿かたちはクルーザーテイスト。

LTDフレームにMK2外装を載せた車両も多く出回っているので、「MK2仕様」として売られていても、よく見るとLTDベースだった…というパターンもあります。

LTDベース車とMK2の違い

LTDはローダウン気味のスタイルに合わせて、リアサスの取り付け位置やシートレールの形状がMK2と少し違います。

リアショックの取り付け角度が寝ていたり、シートレールが少し曲線的だったりするので、サイドカバーとのラインを見ていくと違和感に気づくことも多いです。

フロントフォークの突き出し量やハンドル位置も、純正状態だと結構違います。

ソウリン
MK2として売られているのに、フレーム番号がKZT00Bで始まっていたら、それはLTDフレームの可能性が高いです。外装がどれだけMK2っぽくても、フレームが違えば市場評価も変わってくるので注意ですね。さらに、サイドカバーを固定するためのグロメットステー(突起)の位置や数もMK2フレームとは異なるので、LTDベースのMK2仕様ではここに追加溶接されていたり、タイラップで無理やり固定されているケースもあります。将来的に売却することまで考えるなら、「LTDベースのMK2仕様」としてきちんと理解しておくことが大事です。

とはいえ、LTDベースだからダメというわけではなく、あくまで「本物のZ1000MK2かどうか」ではなく「MK2ルックのカスタム車」として割り切って楽しむならアリだと思います。

そのぶん価格も抑えめになることが多いので、予算重視の人には選択肢になりますし、最初の一台として「角Zの雰囲気を味わいたい」という目的なら、かなり現実的な落としどころです。

乗り味の面でも、LTDベースはキャスターが寝ていてリアが低めなので、MK2純正と比べるとゆったりしたフィーリングになりやすいです。

フロント19/リヤ16インチのままなら、完全に別物のキャラクターですし、前後18インチ化しても、フレームジオメトリの差は残ります。

「本当に欲しいのは何か?」を自分の中で整理しておくと、LTDベースに手を出していいかどうかの線引きがしやすくなりますよ。

KZ1000MK2とZ750FXとの違いと兄弟車

日本で角Zと聞くと、Z750FXもセットで思い浮かぶ人が多いと思います。

ナナハン規制時代の国内向けモデルとして、Z1000MK2の弟分的なポジションにあったのがZ750FXです。

基本デザインやフレームの骨格はかなり共通していて、遠目だとZ1000MK2と見分けがつかないくらいです。

Z1000MK2とZ750FXのスペック差

Z750FXは排気量746ccの空冷DOHC4気筒。クランク周りの感触は似ていますが、ボア・ストロークや圧縮比の違いでフィーリングはけっこう変わります。

Z1000MK2が「ドン」と中低速から押し出してくる感じに対して、FXは「クルクル回していく楽しさ」が強めです。

国内免許制度の都合で排気量を抑えているだけなので、車体のボリューム感はほぼ同じ。見た目はほぼ角Zそのものです。

排気量違いの兄弟車として、ざっくり比べるとこんなイメージです。

項目 Z1000MK2 Z750FX(I型)
総排気量 1015cc 746cc
最高出力 90ps台前半 70ps前後
性格 トルク太めで大人な加速 回して楽しい高回転寄り
車体サイズ ほぼ同等 ほぼ同等

エンジン以外の外装パーツは共用が多く、タンクやテール、サイドカバーも互換性があります。メーターやハンドル、足回りも、細部は違っても基本構造は近いので、部品取りのベースとしてFXを使うケースもあります。

この互換性の高さが曲者で、Z750FXにZ1000系エンジンを積んだ「MK2仕様」や、逆にZ1000MK2にFXタンクが付いている車両もあります。

タンク裏のプレス形状やフューエルコックの角度など、細かい部分まで見ていくと本来の組み合わせかどうかが見えてきます。

とくにZ1000系エンジンはシリンダーヘッドの幅が広いため、FXタンクを無理に乗せようとするとコック位置やトンネル幅が干渉し、タンク裏をハンマーで叩いて逃がしている個体もあります。

こうした加工跡があるかどうかは、現車確認のときの大きなヒントになります。

どちらが良い悪いではなく、「本物のZ1000MK2が欲しいのか」「FXベースの角Zルックが欲しいのか」で判断軸を分けておくと、後悔しにくいかなと思います。

維持費や税金面で見るとFXの方が少し有利ですし、「雰囲気重視・走りも楽しみたい」ならFXも十分アリです。

逆に、「どうしても1015ccのMK2に乗りたい」「将来的なリセールまで含めて考えたい」というなら、多少高くてもZ1000MK2を狙う価値は大きいです。

Z1000MK2のノーマル重視の選び方

Z1000MK2のノーマル重視の選び方

角Zはカスタムベースとしても大人気ですが、近年はノーマル度の高い個体の価値がグッと上がっています。

とくにZ1000MK2は、生産台数がそもそも多くないので、純正外装や純正マフラーが残っている車両はかなり貴重です。

「いつかフルノーマルに戻したい」と思っても、部品が手に入らないことも多いので、最初からノーマル寄りの個体を狙う方が現実的だったりします。

ノーマル重視で見るべきポイント

ポイント

  • タンク・サイドカバー・テールのカラーとピンストライプが純正かどうか
  • ハンドル形状やメーター類が年式・仕様に合っているか
  • ステップ位置やウインカー、リアフェンダーの長さなどが仕様に合致しているか
  • ウインカーが欧州仕様はテールランプ下、北米仕様はサス付近など、仕向け地ごとの位置になっているか
  • ヘッドライトスイッチが欧州仕様はON/OFF付き・北米仕様は常時点灯用にスイッチレスになっているか
  • フレーム・エンジン番号が打ち替えではなく素直に読めるか

タンクやサイドカバーは、純正そっくりなリプロ品もたくさん出回っています。

リプロが悪いわけではないですが、将来の価値を考えるなら、純正タンク+純正デカール+当時のクリア塗装が残っている個体は、それだけで大きなアドバンテージになります。

塗装の下にうっすら残る小傷や退色も、「年式相応の味」として評価されることが多いです。

ハンドルやメーターは、仕様を判断するうえでかなり重要なパーツです。

欧州仕様ならkmメーター、北米仕様ならmphメーターが基本なので、ここが入れ替わっていると「本来の仕向け地」が分かりにくくなります。

リアフェンダーの長さやリフレクターの有無、ウインカーの取り付け位置、ライトスイッチの有無なども、仕様判定のヒントになりますよ。

ノーマルをどこまで求めるかは人それぞれですが、あとから純正部品を集めるのは、本当に大変で高くつきます。

最初から「ノーマル度高めのベース」を狙った方が、結果的に安上がりになるケースも多いですよ。

とくに電装系や点火ユニットは、現代パーツにアップデートした方が安心して乗れるので、そこはあえて「実用カスタム」を受け入れてしまうのもアリです。

ソウリン
キャブ車ならではの扱いづらさやメンテナンスのコツについては、同じ双輪Logで書いているキャブ車のデメリットをまとめた記事も、合わせて読んでもらえるとイメージがつかみやすいと思います。キャブの始動性やガソリンの管理、長期保管時の注意点など、角Zにもそのまま応用できる内容になっています。

Z1000MK2とKZ1000MK2の違いと選び方

Z1000MK2とKZ1000MK2の違いと選び方

ここからは、実際に「買う」ときの目線でZ1000MK2とKZ1000MK2を見ていきます。

中古相場のざっくりしたイメージから、なぜKZ1000MK2が高いと言われるのか、フルカスタム車の考え方、そして最終的な選び方の整理まで、一気にチェックしていきましょう。

ここを押さえておくと、ショップの販売車両を見たときに「この値段は高いのか、妥当なのか」がかなり読みやすくなりますよ。

Z1000MK2の中古相場と台数感

角Zブームと旧車バブルの影響もあって、Z1000MK2の中古相場はかなり高めです。数年前と比べても、全体としてはまだ高止まりしている印象があります。

ここでは、あくまで私が市場を眺めていて感じる「目安」として、ざっくりのレンジを挙げておきます。

実際に探していると、「この値段で出てくるならまだマシ」と感じる場面も多いと思います。

ざっくり相場イメージ

  • 要整備レベルのベース車:300万円前後〜
  • 普段乗りできそうな実動車:400万円台〜
  • ノーマル度高め・状態良好:500〜600万円台
  • 極上レベル・有名店仕上げ:700万円オーバー

以前なら200〜300万円台で探せていたレンジも、今はベース車レベルから300万円前後がスタートラインという感覚です。

「昔の記憶のままの相場感」で探すと、現実とのギャップにかなり驚くと思います

特に買取ベースで300万円を超える個体も出てきているので、店頭販売価格に整備費や消費税、ショップの利益が乗れば、500万円〜700万円というのも決して珍しい数字ではありません。

もちろん、これはあくまで一般的な目安で、為替や旧車ブームの温度感、ショップのブランド力などで平気で上下します。

「この値段じゃないとおかしい」というより、「このクラスならこのくらいの覚悟がいるかな」くらいに捉えておくのがおすすめです。

オークション相場や業者間の仕入れ価格は、一般ユーザーからは見えない部分も多いので、数字はあくまで参考程度にしてください。

また、国内で登録されている台数も限られているので、「欲しいタイミングでちょうど良い個体が出てくる」とは限りません。

ある程度長期戦を覚悟して、「条件の優先順位」を自分の中で決めておくと、いざ良い個体が現れたときにスパッと決断しやすくなります。

「年式」「仕様(ZかKZか)」「ノーマル度」「予算」のどれを一番優先するか、事前に整理しておきましょう。

同じように値段が跳ね上がっているモデルとしては、カワサキZ2やZ400FX、ヤマハRZ250などがあります。

Zシリーズ高騰の背景については、Z2はなぜ高いのかを解説した記事も参考になると思います。

ナナハン・ヨンヒャククラスの旧車が軒並み高騰している中で、「リッター角Z」がどの位置にいるのかをイメージすると、Z1000MK2の相場感もつかみやすくなりますよ。

KZ1000MK2はなぜ高い?市場要因は?

KZ1000MK2(北米仕様)が「なぜこんなに高いの?」と言われる理由は、いくつかの要素が重なっていると感じています。

単純に「希少だから高い」というだけでなく、コレクター心理やカスタム文化も絡んでいるので、背景を知っておくと、相場を見たときのモヤモヤが少し晴れるかなと思います。

KZ1000MK2が高騰する主な理由

  • 生産期間が実質2年と短く、そもそも玉数が少ない
  • 日本での角Z人気が非常に高く、国内外から買いが集中している
  • フレームやエンジンの素性が良く、カスタムベースとしても評価が高い
  • アメリカからの逆輸入など、流通コストが価格に上乗せされやすい

特に大きいのは、「ノーマルで乗りたい人」と「カスタムベースにしたい人」が同じ車体を取り合っているという点です。

Z2やCB750Fなど、他の旧車でも似たような構図がありますが、KZ1000MK2はフレームの強度があって足回りの換装もしやすいため、どうしてもカスタム需要が強くなります。

その結果、「ベースとして状態の良い個体」がどんどんカスタムに回され、ノーマル派の取り分がますます減っていく…というジレンマが生まれています。

加えて、海外オークションやコレクター間の取引では、「US仕様のKZ」を好む層も一定数います。

海外ドラマや映画に出てくるポリス仕様のKZイメージもあって、「Z1000MK2よりKZが好き」という人も少なくありません。

国内外のこうしたニーズが重なることで、KZ1000MK2は結果的に「世界中から引っ張りだこ」の状態になり、相場がじわじわ押し上げられているわけですね。

とはいえ、相場はあくまで「そのときの空気」で動くものなので、「今の価格が絶対に正しい」とは限りません。

中古車価格は景気や為替、旧車ブームの熱量によって上下します。

購入を検討するときは、最新の相場や販売事例をチェックしつつ、「自分が出してもいいと思えるライン」を決めておくのが大事です。

正確な最新価格については、必ず複数の販売店やオークションの実績を確認し、最終的な判断は信頼できるショップや専門家に相談してください。

KZ1000MK2のフルカスタムの販売動向

KZ1000MK2のフルカスタムの販売動向

最近は、Z1000MK2やKZ1000MK2をベースに、フレーム補強からエンジンフルO/H、前後足回り総入れ替えまでやった「コンプリートマシン」がかなり増えてきました。

いわゆるRCM系や、老舗ショップのフルカスタム車ですね。

昔は「自分で少しずつカスタムしていく」のが主流でしたが、今は「完成した一台を買う」という選び方もだいぶ一般的になってきた印象です。

フルカスタム車の価格帯イメージ

  • ベース車+エンジンO/H+足回り換装済み:500万円前後〜
  • フル補強+ハイコンプピストン+FCRなど:600〜700万円台
  • ワンオフパーツてんこ盛りのショーレベル:700万円オーバーもあり

数字だけ見ると「正気の値段じゃない」と感じるかもしれませんが、ベース車の相場+フルO/Hの工賃や部品代+足回り・ホイールのパーツ代を冷静に積み上げていくと、「あれ、意外と妥当かも…」となるケースも多いです。

エンジンフルO/Hだけでも数十万円〜100万円オーバーになることがありますし、現代の倒立フォークやラジアルキャリパー、鍛造ホイールなどを一式入れると、それだけで国産ミドルクラス新車が一台買えるくらいの金額になります。

フルカスタム車のいいところは、「一から仕様を考えて、部品を集めて、預けて、完成を待つ」という膨大な手間と時間をショートカットできる点です。

ショップの得意なセットアップがすでに反映されているので、走りのバランスも取りやすく、信頼性も高くなりやすいです。

一方で、「自分で少しずつ手を入れていく楽しみ」は減るので、そこは価値観の分かれどころですね。

ソウリン
2スト絶版車RZ250でも、フルレストアやハードなカスタムが入った個体はかなり高額になっていて、値段構造は似たようなところがあります。気になる人はRZ250はなぜ高いのかを解説した記事も参考になると思います。旧車をベースにした「レストモッド」的な楽しみ方は、ジャンルを問わず世界的なトレンドになっています。

ここで挙げた金額はあくまで一般的な目安で、ショップや仕様によって大きく変わります。正確な価格や仕様は、必ず各ショップや販売店の公式情報を確認してください。また、チューニング内容によっては乗り味がかなりピーキーになることもあるので、最終的な判断は信頼できる専門店やエンジニアに相談するのがおすすめです。特にハイコンプピストンやハイカムを入れたエンジンは、扱い方次第で寿命が大きく変わるので注意しましょう。

購入前のチェックポイントを総覧

ここまで読んで「やっぱり欲しい!」となったあなたへ、最後にZ1000MK2/KZ1000MK2を選ぶときに、私なら必ずチェックするポイントをまとめておきます。

年式や仕様の違いを理解したうえで、現車をどう見るかが一番大事なところです。

写真だけでは分からない部分も多いので、できれば現車確認は妥協しない方がいいですよ。

フレーム・エンジンまわり

  • フレーム番号がKZT00AかKZT00Bか(MK2かLTDか)
  • フレーム番号と書類の番号が一致しているか
  • エンジン番号が削られていないか、打ち替えの痕跡がないか
  • ネックやスイングアームピボット付近に大きな修復歴がないか

フレーム番号と書類の一致は、所有権や登録の面で非常に重要です。

削り跡や上から打ち直したような痕跡があれば、その時点でかなり警戒した方がいいです。

ネック部分の大きな溶接跡や、明らかに歪みが出ているような個体も要注意。

旧車なので多少の転倒歴は仕方ないですが、「どのレベルで直しているか」はしっかり確認しておきましょう。

外装・足回り

  • タンク・サイドカバー・テールの組み合わせが仕様と合っているか
  • ハンドル・ステップ位置がZ仕様かKZ仕様か、それとも社外か
  • フロント19インチ/リヤ18インチか、前後18インチ化されているか
  • ブレーキキャリパーやディスクが年代相応のものか

外装は見た目の印象に直結する部分なので、「好み」と「オリジナル度」をどこで折り合いをつけるかがポイントです。

前後18インチ化されている車両は、走りの面ではかなりメリットがありますが、オリジナル派からするとマイナス要素になることもあります。

自分がどちら寄りなのか、あらかじめ決めておくと判断しやすいですよ。

エンジン・電装

  • アイドリング時にカムチェーン周りの異音が大きすぎないか
  • セル始動時にスタータークラッチが滑るような症状が出ていないか
  • アイドリング時の電圧が極端に低くないか(レギュレーターの状態)
  • 配線がぐちゃぐちゃに引き直されていないか

エンジン内部の状態は外から見えないので、音と始動性が大きなヒントになります。

カムチェーン周りの「ジャラジャラ音」が大きすぎる個体や、セルを回したときに「空回り」する感じが強い個体は、その後の整備費を覚悟しておいた方がいいです。

電装も、レギュレーターやジェネレーターが弱っていると、バッテリー上がりや点火不良の原因になります。

できればテスターで充電電圧を測らせてもらえると安心ですね。

ソウリン
旧車全般に言えることですが、同じZ1000MK2でも、個体差は本当に大きいです。金額だけで判断せず、できれば現車を自分の目と耳で確認し、プロのメカニックにも一度見てもらうことを強くおすすめします。正確な整備内容やリコール対応などは、各メーカーや販売店の公式情報も合わせて確認し、最終的な判断は信頼できる専門家に相談してください。とくに遠方からの購入や個人売買では、写真や文章だけで決めるとあとで想定外の修理費がかかることも多いので、慎重すぎるくらいでちょうどいいと思います。

キャブ車の扱い方や、旧車を日常的に乗るときの注意点については、双輪Logの他の記事でも触れています。

特にロングツーリング前の点検や、保管環境の整え方は、トラブルを減らすうえでかなり効いてきます。

角Zは手間もかかりますが、その分だけ愛着も湧きやすいバイクなので、「付き合い方のイメージ」を持っておくと、買ったあとも長く楽しめますよ。

Z1000MK2とKZ1000MK2の違いに関するよくある質問

Q1. Z1000MK2とKZ1000MK2の違いの一番大きなポイントは何ですか?
A. ざっくり言うと、Z1000MK2は欧州向け、KZ1000MK2は北米向けという仕向け地の違いがベースになります。そこから、メーターがkm/hかmphか、リアフェンダーの長さ、ウインカーやリフレクターの位置、ライトスイッチの有無など保安部品の仕様が変わってきます。エンジンやフレームの基本構成は共通なので、走りのキャラクター自体は「角Zらしさ」という意味では大きくは変わりません。
Q2. 初めて角Zに乗るならZ1000MK2とKZ1000MK2どちらがおすすめですか?
A. オリジナル度や将来的なコレクション性を重視するなら、年式やカラーがハッキリしているZ1000MK2(特にA4最終型)をじっくり探すのがおすすめです。一方で、「とにかく角Zに乗って楽しみたい」というスタンスなら、KZ1000MK2やLTDベースのMK2ルックも候補に入れてOKだと思います。大事なのは、Z1000MK2 KZ1000MK2 違いを理解したうえで自分の優先順位(ノーマルかカスタムか、年式か予算か)を決めておくことです。
Q3. Z1000MK2やKZ1000MK2の購入に必要な予算の目安はどれくらいですか?
A. 現在の相場感だと、ショップで購入する場合は要整備レベルのベース車でも300万円前後〜、普段乗りできそうな実動車で400万円台〜、ノーマル度が高く状態の良い車両は500〜600万円台、極上や有名ショップ仕上げの個体は700万円オーバーも珍しくありません。あくまで目安なので、最新の販売価格は必ず複数のショップやオークション結果をチェックし、最終判断は信頼できる専門店に相談してください。
Q4. A3とA4の見分け方で一番確実なのはどこですか?
A. 一番確実なのはフレーム番号です。A3ならKZT00A-038〜、A4ならKZT00A-043〜で始まるのが基本なので、書類とネック部分の打刻をセットで確認するのが鉄板です。三つ又エンブレムやメーターのスケール、カラーリングなどもヒントになりますが、後付けや外装交換でいくらでも入れ替えられるので、見た目だけで年式を断定するのは危険です。
Q5. LTDフレームやZ750FXベースのMK2仕様を買っても大丈夫ですか?
A. 「本物のZ1000MK2にこだわる」のか、「角Zルックで楽しく走れればOK」なのかで答えが変わります。LTDやZ750FXベースでもしっかり作られていれば、走りを楽しむうえでは十分アリですし、価格も本物のMK2より抑えられる傾向があります。ただし、将来的なリセールやコレクション性は純正MK2フレームには及ばないので、購入前にフレーム番号やタンク裏の加工跡などを確認し、「何を重視して選ぶのか」を自分の中でハッキリさせてから決めるのがおすすめです。

Z1000MK2とKZ1000MK2の違いを総括

最後に、Z1000MK2とKZ1000MK2の違いを、選び方の観点でざっくりまとめてみます。

ここまで読んでくれたあなたなら、自分がどのタイプに近いか、なんとなく見えてきているんじゃないかなと思います。

まとめ

  • 「角Zの代表として、できるだけオリジナルに近い一台が欲しい」なら、年式や仕様がはっきりしているZ1000MK2(欧州仕様)やA4最終型をじっくり探す
  • 「多少仕様違いでもいいから、とにかく角Zに乗りたい」なら、KZ1000MK2やLTDベースのMK2ルックも選択肢に入れる
  • 「最新の足回りやブレーキに振ったフルカスタムを楽しみたい」なら、有名ショップ製のコンプリートマシンも視野に入れる

どれを選んでも共通しているのは、Z1000MK2とKZ1000MK2の違いを理解したうえで、自分が何を大事にしたいかを決めておくことです。

ノーマル重視なのか、カスタム前提なのか、希少カラーなのか、走りの性能なのか…軸が決まっていれば、多少迷っても最後は「この一台にして良かった」と思えるはずです。

逆に、軸があいまいなままだと、「安いから」「たまたま見つかったから」という理由だけで決めてしまい、あとからモヤモヤが残りやすくなります。

角Zは、ただの移動手段ではなく、オーナーの時間や手間、思い出が積み重なって完成していくバイクだと私は思っています。

雨の日にガレージで眺めたり、ちょっとしたトラブルを自分で直したり、そういう一つひとつがストーリーになっていきます。

この記事が、あなたとZ1000MK2/KZ1000MK2との良い出会いのきっかけになればうれしいです。

正確な最新情報や価格については、必ず公式サイトや販売店の情報を確認しつつ、最終的な判断は信頼できるショップや専門家に相談して、安心して角Zライフを楽しんでください。

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※全国対応(離島等一部地域を除く)。記載内容は2025年12月時点の情報です。

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管理人:ソウリン

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