アクシスZは、その手頃な価格と高い燃費性能から“最強の原付二種”と評価されることもある人気のスクーターです。
しかし一方で、アクシスZで後悔しないかと迷っている方も多いのも事実。
購入後に期待とのギャップを感じるケースも少なくありません。
ネット上では「アクシスZは壊れやすいのでは?」という声や、「もう生産終了しているのでは?」といった誤解も見受けられます。
また、「でかいサイズ感が取り回しにくい」「デザインが地味で不人気」といった評判もあり、購入を検討するうえで不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
さらに、カスタムを検討する際の注意点や、実際に多く報告されている“持病”ともいえる故障事例、中古車購入時のリスク、過去のリコール情報までを知っておくことは、後悔しない選択をするために非常に重要です。
この記事では、アクシスZに関するさまざまな評価やトラブル情報、そして購入時に注意すべきポイントをまとめています。
これから購入を考えている方はもちろん、すでに所有していて気になる点がある方にも役立つ内容を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
ポイント
-
アクシスZの実際の故障事例やリコール情報について
-
アクシスZのサイズ感や使用感によるメリット・デメリット
-
評判と不人気のギャップや購入前の注意点
-
中古やカスタム時に注意すべきポイント
スポンサーリンク
アクシスZ 後悔する前に知るべき注意点

出典:YAMAHA公式サイト
壊れやすいは本当か?
アクシスZが「壊れやすい」と言われることがありますが、実際のところ、そのような声は一部の状況に限られます。
確かに、どんなバイクでも使用環境や整備状況によって不具合が出ることはあります。
しかし、アクシスZはヤマハが製造する信頼性の高いスクーターであり、構造もシンプルなため、基本的には耐久性に優れたモデルです。
多くの場合、「壊れやすい」と感じられる原因は、メンテナンス不足や部品の消耗に起因しています。
例えば、定期的なオイル交換を怠ったり、ブレーキパッドの交換時期を過ぎて走行した場合、故障リスクは当然高まります。
また、通勤や通学などで毎日長距離を走る場合、消耗品の劣化も早くなりがちです。
具体的な事例として、「セルが回らない」「エンジンがかからない」といったトラブルがネット上で散見されますが、それらの多くはバッテリーやスターターリレーといった電装系のトラブルに起因しています。
これも定期点検やバッテリーの寿命を意識することで、十分に防ぐことができます。
このように、アクシスZが壊れやすいというのは一概には言えず、日頃の使い方や管理状態に大きく左右されると言えるでしょう。
逆に言えば、しっかりと点検・整備を行えば、長く安定して使えるバイクです。
生産終了の理由とは???
一部で「アクシスZが生産終了になった」との情報を目にすることがありますが、実際にはアクシスZは現在も販売されています。
では、なぜこのような誤解が生まれたのでしょうか。
この背景には、近年のバイク業界におけるモデルチェンジや排ガス規制の影響があります。
例えば、多くの125ccクラスのスクーターは、年式によって仕様や装備が変わることがあり、その中で旧モデルが「生産終了」となり、新型に置き換わるという流れがあります。
その際に「アクシスZも終わったのでは?」という認識が一部に広まったと考えられます。
また、アクシスZは発売から数年が経過しているため、新しいモデルに比べると装備やデザインがややクラシカルに見えることもあります。
これが「もう古い=終わったモデル」といった印象を持たれがちなのも、誤解の一因です。
さらに、ヤマハが海外向けに展開している他のスクーターと混同され、「あちらの市場では終了した」といった情報が日本国内でも流れることもあります。
結論として、アクシスZは現在も販売中であり、必要な部品供給も続いています。
生産終了という情報は誤解や情報の錯綜によるものであるため、信頼できる情報源で確認することが大切です。
でかいはデメリット?
アクシスZの車体サイズについて「でかい」と感じる人もいるようですが、それが一概にデメリットとは言えません。
むしろ、そのサイズがもたらす利便性や安定感もあるため、視点を変えることでその価値が見えてきます。
まず、アクシスZは全長1790mm、全幅685mmと、一般的な原付二種(125ccクラス)の中では中型寄りのサイズ感です。
このため、細い路地や混雑した駐輪場では少し取り回しに苦労するケースもあるかもしれません。
また、小柄な方や初めてバイクに乗る方にとっては、押し歩きや取り回しに不安を感じることもあります。
ただし、ある程度の車格があるからこそ、走行時の安定感が高く、特に高速域でのふらつきが抑えられるというメリットもあります。
シート下の収納スペースが広い点や、二人乗り時のゆとりあるポジションも、このサイズならではの魅力です。
さらに、通勤や通学などで長距離を移動するユーザーにとっては、しっかりとした車体の方が安心して乗れるという声も多くあります。
このように、アクシスZの「でかさ」は、使い方によっては十分に利点となる要素です。
そのため、サイズ感をデメリットと捉えるかどうかは、利用目的やライダーの体格によって変わってきます。
購入を検討する際には、ぜひ実車を確認し、自分に合うかを確かめることをおすすめします。
スペック表

出典:YAMAHA公式サイト
価格情報
項目 | 内容 |
---|---|
メーカー希望小売価格 | 283,800円(税込) 本体価格:258,000円 |
備考 | 価格は参考価格です。 消費税10%込みの価格です。 保険料、登録費用、その他諸費用は含まれていません。 |
主要諸元
項目 | 仕様 |
---|---|
認定型式/原動機打刻型式 | 8BJ-SEJ6J/E33VE |
全長×全幅×全高 | 1,790mm × 685mm × 1,145mm |
シート高 | 770mm |
軸間距離 | 1,275mm |
最低地上高 | 125mm |
車両重量 | 100kg |
乗車定員 | 2名 |
燃料タンク容量 | 5.5L(無鉛レギュラーガソリン) |
燃費性能
モード | 燃費 |
---|---|
定地燃費値(60km/h・2名乗車) | 58.0km/L |
WMTCモード値(クラス1・1名乗車) | 51.9km/L |
エンジン・駆動系
項目 | 仕様 |
---|---|
エンジン型式 | 空冷・4ストローク・SOHC・2バルブ |
気筒数 | 単気筒 |
総排気量 | 124cm³ |
内径×行程 | 52.4mm × 57.9mm |
圧縮比 | 10.2:1 |
最高出力 | 6.1kW(8.3PS)/ 7,000r/min |
最大トルク | 9.8N・m(1.00kgf・m)/ 5,000r/min |
始動方式 | セルフ式 |
潤滑方式 | ウェットサンプ |
エンジンオイル容量 | 0.84L |
駆動系・足回り
項目 | 仕様 |
---|---|
クラッチ形式 | 乾式・遠心・シュー |
変速装置 | Vベルト式無段変速(オートマチック) |
変速比 | 2.219〜0.749 |
フレーム形式 | アンダーボーン |
キャスター/トレール | 26°30′/80mm |
タイヤサイズ(前/後) | 100/90-10 56J(チューブレス)/100/90-10 56J(チューブレス) |
前後ブレーキ形式 | 前:油圧式シングルディスク/後:機械式ドラム |
前後サスペンション | 前:テレスコピック/後:ユニットスイング |
電装系・その他
項目 | 仕様 |
---|---|
ヘッドランプ | ハロゲンバルブ(12V, 60/55W ×1) |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) |
バッテリー | 12V, 4.0Ah(10HR)/YTX5L-BS |
※本仕様は予告なく変更される場合があります。実車と仕様が異なることがありますので、詳細は公式サイトで確認してください。
評判は?最強の声とのギャップ
アクシスZは「コスパ最強の原付二種」といった声がある一方で、実際に乗ってみると想像していたよりも地味で物足りないと感じるユーザーも少なくありません。
特に「最強」という言葉が独り歩きしてしまい、期待値が必要以上に上がっているケースが目立ちます。
まず、アクシスZが高く評価されている理由の一つに「価格と燃費のバランス」があります。
新車価格が他の125ccクラスよりも比較的安価で、さらに実燃費がリッター50km前後と非常に優秀な点が挙げられます。
また、メットインスペースも広く、実用性重視のユーザーからは確かに“最強”と称されるに値するスペックを持っています。
しかし、一方で見た目のデザインや走行性能に魅力を求める人にとっては、やや控えめな印象が拭えません。
加速感はおだやかで、スポーティさはありませんし、装備面も必要最低限にとどまっています。
このため、「最強」の評判を鵜呑みにして購入した人の中には、「思ったより普通だった」とギャップを感じるケースも見受けられます。
このように、アクシスZは“実用面では最強クラス”であっても、走りやデザイン性を重視するユーザーには向かない部分もあるというのが実情です。
購入前には、どのような点に魅力を感じるかを整理し、自分のニーズに合っているかどうかをしっかり見極めることが重要です。
不人気の背景とは
アクシスZはヤマハ製スクーターの中でも安定した性能を持ちながら、他のモデルと比べて注目されにくく、「不人気」とされることがあります。
その背景には、複数の要因が複雑に絡んでいます。
主な理由の一つは、見た目のデザインが比較的控えめで、若年層からの人気を集めづらいことです。
最近のスクーター市場では、個性的でスポーティなデザインの車種が好まれる傾向が強く、アクシスZのような落ち着いた外観は、特にファッション性を重視する層には物足りなく映ることが多いようです。
さらに、宣伝や露出の少なさも影響しています。
他の人気車種と比べて、アクシスZはテレビCMやネット広告で見かける機会が少なく、販売店でのプッシュも控えめな傾向があります。
こうした状況が「知る人ぞ知る存在」となり、市場での認知度が高まらない原因となっているのです。
また、性能面では決して劣っていないにもかかわらず、スペック重視のライダーから見ると「特に光るポイントがない」と判断されてしまうこともあります。
たとえば、ホイールサイズやサスペンションの構造、加速性能などが平均的なため、「可もなく不可もなく」と感じる人も少なくありません。
このように、アクシスZの不人気には、外見・認知度・スペック面など、さまざまな要素が関係しています。
ただし、裏を返せば、実用性やコストパフォーマンスを重視する人にとっては、むしろ“穴場”とも言えるモデルです。
派手さや流行よりも、地に足のついた選択をしたい方には十分検討の価値があるバイクです。
アクシスZ 後悔を避ける選び方と対策
カスタムの注意点とは
アクシスZをカスタムしたいと考える方も多いと思いますが、実際に手を加える際にはいくつかの注意点があります。
特に法的な制限や安全性の確保については、事前にしっかり理解しておく必要があります。
まず、アクシスZは実用性重視で設計されているため、カスタムパーツの選択肢が他の人気車種に比べると限られている点に注意が必要です。
マフラーやエアクリーナーなど定番パーツも、対応製品が少ない傾向にあるため、取り付けには加工が必要になるケースもあります。
また、純正部品との相性も確認しておかないと、エンジン性能が落ちるだけでなく、燃費の悪化や騒音トラブルにつながることもあります。
次に、安全性への影響も無視できません。
例えば、LEDヘッドライトへの交換や足回りの変更などは、視認性や制動力に関わるため、正しい知識がないまま行うと、事故のリスクが高まることになります。
加えて、ノーマル車両よりも車検対応が難しくなることもあり、違法改造と判断されれば公道走行ができなくなる恐れもあります。
もう一つのポイントとして、保証や保険の扱いにも注意が必要です。
メーカー保証の期間中に社外品を取り付けた場合、不具合が生じた際に保証対象外となる可能性があります。
また、カスタム内容によっては任意保険の補償条件に影響を与えることもあるため、事前に保険会社への確認が必要です。
このように、アクシスZのカスタムには自由度と引き換えにリスクも伴います。
見た目を格好良くしたり、走りに個性を出したい気持ちは理解できますが、安全性と法的な制約を踏まえたうえで、慎重に進めることが求められます。
カスタムはあくまでも自己責任。必要に応じてプロに相談しながら進めるのが理想的です。
持病とされる故障事例
アクシスZはヤマハが販売する原付二種スクーターの中でも、堅実な設計と高い燃費性能で知られています。
しかし、どんなバイクにも「持病」と呼ばれるような、比較的起こりやすい不具合やトラブルが存在し、アクシスZも例外ではありません。
あらかじめそれらを知っておくことで、トラブル回避や適切なメンテナンスにつなげることができます。
まず、ユーザーの声や整備士の現場からよく挙げられるのが「セルモーターの不調」です。
始動時にセルが空回りする、あるいは異音がするという報告があり、スターターモーターやリレー周辺の劣化が原因であることが多いようです。
特に長期間乗っていなかった車両や、雨天走行が多い環境で使用されていた個体では、早期に発症する傾向が見られます。
次に注意したいのが「リアブレーキの引きずり」です。
これはブレーキシューの戻りが悪くなり、常に軽く接触した状態になるというものです。
このような状態が続くと、燃費が落ちたりブレーキが過熱して効きが悪くなることもあるため、点検時にしっかり確認しておくべきポイントと言えます。
他にも「ヘッドライトのバルブ切れが早い」といった細かな不具合も、一部の年式で報告されています。
振動や雨水の影響を受けやすい場所に設置されているため、こまめなチェックが必要です。
なお、こうしたトラブルはどれも致命的な欠陥というわけではなく、定期的な点検や早めの部品交換で防げるものがほとんどです。
アクシスZは全体としては非常に信頼性の高いモデルですが、「壊れにくい」と過信するのではなく、消耗部品のチェックや異音への注意を怠らないことが、安全で快適なバイクライフにつながります。
中古購入時の落とし穴
アクシスZを中古で購入しようと考えている場合、新車よりも安価で手に入るという大きなメリットがあります。
ただし、見た目の綺麗さや価格の安さだけに注目してしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまうこともあります。
中古バイクは前のオーナーの使い方や整備状況がそのまま反映されるため、購入前の確認が非常に重要です。
まず注意したいのが、走行距離と年式のバランスです。
例えば、年式が比較的新しいにもかかわらず走行距離が極端に少ない場合、長期間放置されていた可能性があります。
そのような車両は一見状態が良さそうに見えても、バッテリーやゴムパーツが劣化しているケースが多く、購入後に思わぬ出費が発生することもあります。
また、アクシスZの中古車は、宅配業務やデリバリー用途に使われていた個体が多い傾向があります。
このような車両は一日に何十回もエンジンを始動・停止したり、雨天や夜間の走行が多かったりと、外見以上にエンジンや足回りに負荷がかかっている可能性があります。
こういった使われ方をしていたバイクは、消耗が激しいため注意が必要です。
さらに、カスタム済みの車両にも注意が必要です。
純正以外のマフラーやサスペンションが取り付けられていると、乗り味や整備性が変わってしまい、トラブルが発生しやすくなることがあります。
特にカスタムの質が不明な場合、どこで誰が作業したかもわからないまま乗り続けるのは危険です。
最後に、購入先の信頼性も大切です。
個人売買や整備履歴のない販売店での購入は、トラブル発生時の対応が受けられない可能性があります。
保証制度がある店舗や、アフターサービスがしっかりしているショップを選ぶことで、万が一のときも安心です。
中古のアクシスZを選ぶ際には、「価格が安いから」と安易に決めず、過去の使われ方や整備状況までしっかりチェックすることが、後悔しないためのポイントです。
過去のリコール情報まとめ

出典:YAMAHA公式サイト
届出番号 | 開始日 | 対象期間 | 不具合箇所 | 内容 | 対象台数 |
---|---|---|---|---|---|
5479(リコール) | 令和6年5月15日 | 平成29年2月14日~令和4年10月6日 | 速度計(速度伝達用ケーブル) | 速度計とワイヤ間の隙間が不適切で、正しく速度を表示できない恐れ | 44,488台 |
658(改善対策) | 令和5年2月2日 | 平成29年2月14日~令和4年11月2日 | 燃料装置(燃料タンク) | 取付け構造の問題により亀裂が発生し、燃料漏れの恐れ | 44,848台 |
アクシスZは信頼性の高いスクーターとして人気を集めていますが、これまでに2件の正式なリコールと1件の改善対策が実施されています。
これらの情報は、特に中古車を購入する際に知っておくべき重要な内容です。
以下では、具体的なリコール・改善対策の内容とその背景をわかりやすく整理します。
まず、令和6年(2024年)5月15日から開始されたリコールは、速度計の表示不具合に関するものです。
対象となったのは、平成29年2月14日から令和4年10月6日までに製造されたアクシスZで、約44,488台に及びます。
このリコールでは、速度伝達用ケーブルとワイヤとの隙間の設定に問題があり、走行中にケーブルが屈曲することで隙間が小さくなり、最悪の場合、速度計が正しい速度を表示しないという不具合が発生するおそれがあるとされています。
対策としては、速度伝達用ケーブルと計器盤の両方を新品に交換し、走行距離もメンテナンスノートに記録されます。
次に、令和5年(2023年)2月2日から実施された燃料装置に関する改善対策があります。
これは正式なリコールではなく「改善対策」という分類ですが、安全性に直結する重要な内容です。
対象は約44,848台で、燃料タンクの取り付け構造が不適切だったため、悪路の走行などによって取付け部に過剰な力がかかり、燃料タンクに亀裂が生じるおそれがあるというものでした。
対策としては、タンクの取付け構造を見直すとともに、車両によっては燃料タンク自体の交換が行われます。
これらに加えて、2024年時点でヤマハおよび国土交通省から公式に発表されている範囲では、ライトスイッチの不具合などはリコール対象として認められていません。
先に触れた内容に関しては、ユーザーからの口コミや整備記録で見られる事象であり、メーカーが発表した正式なリコールとは異なる点に注意が必要です。
なお、リコール対象かどうかは、車台番号(シリアルナンバー)を使ってヤマハ公式サイトや国土交通省の検索システムで確認可能です。
特に中古車を購入する場合、事前にこの確認を行っておくことで、過去のリコール対応が完了しているかどうかを把握できます。
リコールや改善対策は、購入後でも無料で受けられる制度ですが、手続きが未実施のまま乗ってしまうと、安全性に関わるリスクが残る可能性があります。
このように、アクシスZに関する過去のリコール情報は、安全に乗るための判断材料となります。
対象期間が広いため、特に中古車購入時は念入りに確認を行い、販売店にもリコール対応済みかどうかを確認することが安心につながります。
購入前に知りたい総合的な評価
アクシスZは、日常の足として使いやすい125ccスクーターの中でも、燃費性能と価格帯のバランスが良く、多くのユーザーに選ばれてきました。
では、実際に購入を検討する際に知っておくべき「総合的な評価」はどのようなものなのでしょうか。
ここでは、機能面や使い勝手、コストパフォーマンスなど、さまざまな観点からアクシスZを評価していきます。
まず、最も高く評価されているのは「燃費性能の良さ」です。
実走行でも40km/L以上を記録することが多く、ガソリン代が高騰する現在において、非常に経済的なスクーターといえます。
通勤や通学、買い物など日常的な移動が中心のユーザーにとっては、大きな魅力です。
加えて、車体サイズがやや大きめで安定感があり、直進時やカーブでの走行がスムーズだという意見も多く見られます。
ただしこの点は、取り回しに慣れていない初心者や、小柄な方にとっては「重く感じる」「足つきが悪い」といった印象を持たれることもあるため、試乗して感触を確かめることが重要です。
一方で、デザインに関しては「実用性重視で個性に欠ける」との評価も少なくありません。
特に若年層のライダーや、スタイルを重視する層にはやや物足りなさを感じさせる部分でもあります。
その結果として、人気面では他の同クラススクーターに比べてやや影に隠れる存在になっているとも言えます。
さらに、メンテナンスコストについても注目しておきたいポイントです。
アクシスZは構造がシンプルで、消耗部品も一般的なものが多く、維持費が比較的安価に収まる傾向があります。
しかし、前述のような持病やリコール歴があるため、定期的な点検や信頼できる整備店での対応は欠かせません。
このように、アクシスZは「日常使いに徹する実用的な一台」として評価されており、高性能や個性的なデザインを求める人よりも、「燃費」「価格」「信頼性」を重視する人に向いているスクーターです。
購入前には自分の使い方にマッチするかをよく考え、レビューや試乗を通じて納得した上で選ぶことが、後悔しないポイントになります。
アクシスZ 後悔しないための購入前のチェックポイント
-
壊れやすいと感じる原因の多くはメンテナンス不足によるもの
-
使用環境によっては電装系のトラブルが発生しやすい
-
アクシスZは現在も販売中であり、生産終了は誤情報
-
モデルチェンジの混同により生産終了と誤解されるケースがある
-
車体サイズがやや大きく取り回しに慣れが必要
-
安定感はあるが小柄な人には重く感じることがある
-
「最強」と言われるが実際は実用性重視のバイクである
-
スポーティさやデザイン性を求める人には物足りなさがある
-
地味な見た目により若年層からの人気が得られにくい
-
カスタムパーツが少なく、対応製品に制限がある
-
社外パーツ装着で保証対象外になる場合がある
-
特定年式でセルモーターやリアブレーキの不具合が見られる
-
中古車は過酷な使用歴のある車両が多く注意が必要
-
カスタム済中古は整備性や安全性に不安が残ることがある
-
リコール対象かどうかを車台番号で必ず確認すべき