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MT-09で後悔する理由は?速すぎる・疲れる欠点と年式・SP・Y-AMT比較

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MT-09での後悔を回避!初心者が見落としがちなポイントとは?

MT-09の購入を検討していると、「速すぎて扱いきれないって本当?」「低速でギクシャクして乗りにくい?」「ツーリングで疲れる・すぐ飽きるという口コミを見て迷っている」という不安が出てきますよね。

MT-09は、軽量な車体にトルクフルな水冷直列3気筒(CP3)エンジンを搭載した、ヤマハを代表するハイパーネイキッドです。スペックと価格のバランスが非常に優れている一方で、口コミを調べるほど評価が両極端に分かれやすいモデルでもあります。

結論から整理すると、MT-09で後悔するかどうかは「どの世代(年式)・グレードを選ぶか」と「バイクに求める用途が『走りの刺激』か『長距離の快適性』か」で決まります。

特にネット上で語られる「アクセルを開けた瞬間にドンツキが出て怖い」「フロントが浮きやすくてじゃじゃ馬すぎる」といった悪評の多くは、2014〜2016年の初期型(第1世代)のイメージが強く残っているものです。888cm³化と6軸IMU(慣性計測装置)が導入された2021年以降(第3世代)、さらにポジションやクルーズコントロール、前後セパレートシートが見直された2024年以降(第4世代・現行型)では、鋭い加速力はそのままに制御の緻密さが別物レベルへ進化しています。

ここでは、MT-09で後悔しやすい理由や欠点を隠さず整理したうえで、「速すぎる・乗りにくい・やばい」と言われる具体的な場面、長距離で疲れる原因と対策、歴代4世代のおすすめ年式、そして現行の「標準モデル・MT-09 SP・MT-09 Y-AMT」の選び方から中古車のチェックポイントまで詳しく解説します。

ポイント

  • MT-09で後悔しやすい欠点(風圧・タンク容量14L・シート・低速のツキ)の実態
  • 「速すぎる」「乗りにくい」「やばい」と言われる理由と世代別の違い
  • 歴代4世代(2014〜 / 2017〜 / 2021〜 / 2024〜)のおすすめ年式と選び方
  • 標準モデル・MT-09 SP・MT-09 Y-AMTの3グレード比較と中古確認項目

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MT-09で後悔する前に知るべき注意点

欠点は速さより扱い方と用途のズレに出やすい

MT-09の欠点を一言でまとめるなら、「190kg台前半の軽い車体に120PS(初期・中期は110〜116PS)の3気筒エンジンを積んでいるため、ライダーが求める用途と合わないと気疲れしやすい」という点です。

現行モデル(2024年型以降)の主要諸元を見ると、888cm³の水冷4ストロークDOHC直列3気筒エンジンは最高出力88kW(120PS)/10,000rpm、最大トルク93N・m(9.5kgf・m)/7,000rpmを発生しながら、車両重量は標準モデルで193kg(SPは194kg、Y-AMTは196kg)に抑えられています(出典:ヤマハ発動機公式 MT-09 仕様・スペック)。

一般的なリッターネイキッドが210〜230kg前後あることを考えると、400ccクラスに近い軽さの車体にリッタークラス並みのトルクが載っている計算です。そのため、景色を眺めながら低い回転数でゆったり流したい人や、荷物満載のロングツーリングを快適にこなしたい人が買うと、「常にバイクから急かされている感じがして落ち着かない」というギャップが生まれやすくなります。

反対に、スロットルを開けた瞬間にフロントが軽くなるような二次曲線的な加速感や、交差点・ワインディングをヒラヒラと切り返す俊敏さ、クロスプレーン3気筒ならではの咆哮を楽しみたい人にとっては、これ以上ないほど楽しい相棒になります。

MT-09で後悔しやすい人・満足しやすい人

  • 後悔しやすい人:大型バイクに重厚な直進安定性やゆったり感だけを求めている人、高速道路の長距離巡航・積載・防風性を最優先したい人、繊細なアクセルワークが苦手な人
  • 満足しやすい人:大型でも取り回しが軽いバイクが欲しい人、日帰りワインディングや峠道をキビキビ走りたい人、4気筒にはない中回転域の分厚いトルク感を楽しみたい人

装備面・実用面で物足りないと感じるポイント

ヤマハ公式のMT-09製品ページを見ても分かるとおり、2024年以降の現行モデルでは5インチフルカラーTFTメーター、クルーズコントロール、第3世代クイックシフター、6軸IMU連動の各種制御など、電子装備自体はクラス最高水準まで充実しています。

それでも実際に所有したオーナーが「実用面でここが物足りない・不便だ」と感じやすいポイントは、主に次の4点です。

  • 燃料タンク容量が14L(ハイオク指定)とやや小さめ:燃費自体はWMTCモード値で21.1km/L(実燃費で街乗り17〜20km/L、ツーリング20〜23km/L前後)と優秀ですが、タンク容量が14Lのため、200km〜230km前後走ると早めの給油を意識する必要があります。ロングツーリングでは給油回数が少し増えやすい点に注意が必要です。
  • 防風性がほぼゼロ(カウルレス):ストリートファイター系のネイキッドデザインのため、ノーマル状態では高速道路の100km/h巡航でも胸からヘルメットへ走行風をまともに受けます。
  • シート下スペースと積載性の少なさ:シャープなテールデザインのため、シート下にはETC車載器と書類・小物を収める程度のスペースしかなく、荷掛けフックも最小限です。
  • ハンドル周りのスイッチ操作への慣れ(2024年以降):現行型は多機能化に伴い左ハンドルスイッチがジョイスティック式になり、ウインカースイッチも独自のシーソー式(2段階クリック・オートキャンセラー付き)になったため、最初は直感的な操作に少し慣れが必要です。

このように、MT-09はあくまで「ストリートとワインディングの走り」に全振りした設計です。ツーリング用途で使うなら、最初からウインドスクリーンやシートバッグ、リアキャリア等を後付けする予算を見込んでおくと後悔しません。

速すぎると感じる場面とは

MT-09が「速すぎる」と言われる理由は、サーキットでの最高速ではなく、発進直後から常用域(3,000〜7,000rpm)にかけてのトルクの立ち上がりが極めて鋭いことにあります。

4気筒エンジンのように高回転まで回してパワーを出すタイプではなく、2気筒の蹴り出し感と4気筒の伸びを掛け合わせたような3気筒特性のため、スロットルを数ミリ開けただけでも車体が前へドンと押し出されます。

特に「速すぎて怖い」と感じやすいのは以下の4つの場面です。

  • 市街地の信号発進や右左折の立ち上がり:250ccや400ccと同じ感覚でラフにアクセルを開けると、想像以上に車速が乗って前の車に詰まりやすくなります。
  • 段差や荒れた路面を通過した瞬間:ギャップで右手がわずかに動いた際、レスポンスが鋭いモード(初期型のAモードや現行のSPORTモード等)に入っていると、車体がギクシャクして神経を使います。
  • 低速Uターンや極低速の渋滞路:エンストしにくい粘りはあるものの、アクセルON/OFFの境目でピッチング(前後の揺れ)が出やすく、半クラッチとリアブレーキの丁寧な協調操作が求められます。
  • 高速道路の合流や追い越し加速:3速・4速のままでも軽くひねるだけで一気に法定速度域へ達するため、速度感覚のズレに自制心が必要です。

ただし、これには明確な対策があります。MT-09には走行モード切替(D-MODE / YRC:ヤマハライドコントロール)が備わっているため、街乗りや雨天、身体が慣れていないうちは出力特性が穏やかな「STREET」や「RAIN」モード(旧型ならSTDやBモード)を基本にするだけで、ギクシャク感は大幅に和らぎます。

飽きたと感じる理由を解説

mt-09 飽きたと感じる理由を解説

ネット上で「MT-09 飽きた」という声が見られる理由は、バイクの性能が低いからではなく、「日本の公道ではパワーの美味しい領域を全開で使い切る場所が限られること」と「ツーリング用途への変化」にあります。

1速・2速でアクセルを大きく開ければ、数秒で一般道の制限速度に達してしまいます。「もっとエンジンを高回転まで回してシフトチェンジを楽しみたい」という人にとっては、公道では常にアクセルを我慢して走ることになり、フラストレーションが溜まってミドルクラスや小排気量へ戻りたくなるケースがあります。

また、最初は休日の早朝に峠道を走るのが楽しくて買ったものの、次第にキャンプツーリングや1泊2日の長距離旅へ行くようになると、「荷物が積みづらい」「高速の風がつらい」という不満が積み重なり、同じ3気筒エンジンを積んだスポーツツアラーの「TRACER9 GT」やアドベンチャーモデルへ乗り換える人も少なくありません。

さらに、空冷フィンやメッキパーツを持つクラシック系バイク(Z900RSやXSR900など)と比べると、MT-09は機能美重視のモダンなストリートファイター造形のため、「ガレージで眺めて磨く盆栽的な所有感」を求めるタイプの人とは方向性がズレやすい面もあります。

おすすめ年式はどれ?歴代4世代の選び方

MT-09を中古または新車で選ぶ際、最も重要なのが「歴代4世代のどこで何が変わったか」を知っておくことです。世代によって別のバイクと言えるほど乗り味と完成度が異なります。

世代・年式(型式) 排気量・馬力・車重 主な特徴と前世代からの進化点 こんな人におすすめ
第1世代:2014〜2016年
(RN34J)
845cm³ / 110PS
188kg(ABSは191kg)
横長1眼ヘッドライトの初期型。車重が最も軽くスロットル反応が過激。トラコンなし(初期)、サスが柔らかめでピッチングが大きい。 とにかく安くMT-09の暴れ馬的な荒々しさを味わいたい玄人・足回りカスタム前提の人
第2世代:2017〜2020年
(RN52J)
845cm³ / 116PS
193kg
LED2眼フェイスへ刷新。アシスト&スリッパークラッチ、アップ側クイックシフター、トラクションコントロールを採用し、フロントフォークも減衰調整機構を追加。2018年にSP登場。 中古価格の手頃さと、最低限の現代装備(スリッパークラッチ・QSS)を両立したいコスパ重視派
第3世代:2021〜2023年
(RN69J)
888cm³ / 120PS
189kg
エンジンから新設計のフルモデルチェンジ。新軽量フレーム、スピンフォージドホイール、6軸IMU(バンク角連動の各種制御)、アップ/ダウン対応QSSを搭載し、低速の扱いやすさと旋回安定性が劇的向上。 初期型の「乗りにくさ・怖さ」が解消された完成度の高いモデルを中古で狙いたい人(最も失敗しにくい世代)
第4世代:2024年〜現行
(RN87J / Y-AMTはRN88J)
888cm³ / 120PS
193kg(Y-AMTは196kg)
前後セパレートシート化、ハンドル位置を低く・ステップを高く変更してフロント荷重を掛けやすい姿勢へ刷新。5インチTFTメーター、標準車にもクルーズコントロール搭載、第3世代QSS、さらに自動変速版「Y-AMT」を追加。 高速道路のクルコン快適性と、よりスポーティな前傾寄りのコーナリング姿勢、またはクラッチ操作不要のY-AMTを求める人

予算が許すなら、後悔が最も少ないのは2021年以降(第3世代・RN69J)または2024年以降(第4世代・RN87J)です。6軸IMUによる電子制御とフレーム剛性の見直しによって、初期・中期型で指摘されていた「足回りのフワフワ感」や「唐突なドンツキ」が大幅に洗練されています。特に高速道路を使ったツーリングも視野に入れているなら、標準グレードにもクルーズコントロールが装備された2024年モデル以降(または2021〜2023年のSPグレード)を選ぶと長距離の疲労が段違いに減りますよ。

やばいと評される理由と実態

mt-09 やばいと評される理由と実態

検索候補に出てくる「MT-09 やばい」という言葉には、次の3つの意味が含まれています。

  1. パワーウェイトレシオ(重量出力比)の凄まじさ:190kg前後の車体に120PS・最大トルク93N・mというスペックは、ひと昔前のスーパースポーツに匹敵する加速力です。特に初期型(RN34J)の電子制御が介入しないダイレクトな加速は、大型バイク経験者でも最初は肝を冷やすほどの迫力がありました。
  2. 吸気音と3気筒排気音の中毒性:特に2021年型以降は排気音だけでなく「吸気サウンド」をライダーに聴かせる設計(2024年型ではタンク上部にアコースティック・アンプリファイア・グリルを配置)になっており、高回転まで回したときの快音が「やばいほど気持ちいい」と評価されています。
  3. 世代ごとの個性的なフロントマスク(顔つき):1眼LEDの2021年型や、薄型2眼プロジェクターの2024年型など、世代ごとに攻めたストリートファイターデザインが採用されており、見た目の好みがハッキリ分かれる点でも話題になりやすいモデルです。

MT-09で後悔しないための選び方と対策

疲れると言われるポジションと足つき性

MT-09はバーハンドルのネイキッドですが、一般的な教習車(CB750やNC750等)のような「ただ安楽に座るアップライト姿勢」とは少し性格が異なります。

2014〜2023年モデルまでは、オフロード車(モタード)に近い「上体がほぼ直立し、幅広いハンドルを上から抑えるポジション」でした。これは街乗りやジムカーナ的な切り返しでは非常に楽な反面、高速道路では上半身が帆のように風を受け止めやすく、フロントタイヤへの接地感(荷重)をつかみにくいと感じる人もいました。

そこで2024年モデル以降(第4世代)では、ハンドル位置が低く(2段階調整可)、ステップ位置が高く後退(2段階調整可)し、タンク形状もニーグリップしやすい形状へ刷新されました。これにより、コーナーでフロントタイヤへしっかり荷重をかけられる本格的なスポーツネイキッドの姿勢へと進化しています。

また、シート高は現行型で825mmです。車体がスリムで軽いため、数値ほどの威圧感はありませんが、身長165cm前後以下のライダーだと両足つま先立ちになりやすく、傾斜のある駐車場での取り回しでは少し気を使います。長時間乗るとスポーティな硬めのシートでお尻が痛くなりやすいため、「スクリーンによる防風対策」と「コンフォートシートやゲルザブによる座面対策」を最初から組み込むと疲労を大きく減らせます。

最初から長距離ツーリングの快適性を最優先したい方は、こちらの大型比較も参考にしてみてください:
長距離ツーリングが楽な大型・400ccバイクおすすめ比較

乗りにくいと感じる人の特徴

MT-09に乗って「自分には乗りにくい」と感じやすい人には、明確な共通点があります。

  • スロットルを「ONかOFFか」のように大きく動かしてしまう人:インジェクションのツキが良いため、ミリ単位のじわっとしたアクセル操作や、低速でのリアブレーキ引きずりを使わないと車体が前後に揺れやすくなります。
  • ニーグリップ(下半身ホールド)をせず、腕の力だけでハンドルにしがみつく人:加速Gが強いため、下半身で車体をホールドしていないと、加速した瞬間に身体が後ろへ引かれてさらに右手のアクセルが開いてしまう悪循環が起きやすいです(特に初期・中期型)。
  • 用途の9割が渋滞の激しい都市部通勤や近所の買い物だけの人:1速・2速の極低速ばかり使う環境では、888cm³のパワーと熱量を持て余してしまいます。

逆に、「このじゃじゃ馬を自分の丁寧な操作でスムーズに走らせるプロセス自体が楽しい」と思える人や、クラッチ操作の煩わしさを減らせる新型「Y-AMT」を選ぶ人であれば、乗りにくさは大きな問題になりません。

標準・MT-09 SP・Y-AMTの違いと後悔しない選び方

Mt09sp 後悔しやすいポイントとは?

現在新車・高年式でMT-09を選ぶ場合、ベースとなる「MT-09(標準モデル)」、足回りとブレーキを強化した上位版「MT-09 SP」、そしてクラッチレバーとシフトペダルをなくした自動変速モデル「MT-09 Y-AMT」の3タイプが存在します。

それぞれの仕様差と向いている人を比較表で整理しました(仕様・価格の最新情報は必ずヤマハ発動機公式サイトでご確認ください)。

比較項目 MT-09(標準モデル) MT-09 SP MT-09 Y-AMT
メーカー希望小売価格(税込) 1,254,000円 1,441,000円 1,364,000円
車両重量 193kg 194kg 196kg
サスペンション KYB製フルアジャスタブル前後サス KYB製DLCコーティングFフォーク+オーリンズ製Rショック KYB製フルアジャスタブル前後サス(標準と同等)
フロントブレーキ ラジアルマスター+対向4ポットキャリパー ブレンボ製モノブロックキャリパー「Stylema」 標準モデルと同等
変速・キー装備 6速MT+第3世代QSS / 従来キー 6速MT+第3世代QSS+TRACKモード / スマートキー採用 クラッチ操作不要のY-AMT(AT/MT切替)+スマートキー採用
後悔しない選び方 コスパ最重視の人、差額約19万円をスクリーンやバッグ・タイヤ代に回したい人 峠・サーキット走行が多く、最初からオーリンズ&ブレンボとR1M風の質感を手に入れたい人 渋滞や長距離での左手のクラッチ疲れ・エンスト不安をゼロにして走りに集中したい人

MT-09 SPで後悔しやすいのは、「街乗りとゆるいツーリングしかせず、サスペンションの減衰調整も一切触らないのに、見栄だけで約19万円高いSPを買ってしまった」というケースです。標準モデルでも現行型はフルアジャスタブルサスとクルーズコントロール、上下クイックシフターを備えているため、公道ツーリングなら標準モデルでも性能は十分すぎます。

一方で、後から自費でオーリンズリアショックとブレンボキャリパーに交換すれば20万円以上かかるため、最初から足回りにこだわりたい人やリセールバリュー・所有感を重視する人にはSPは非常に割安なパッケージです。また、「大型のパワーは魅力だけど、低速の半クラッチ操作や渋滞のクラッチ握りで疲れたくない」という人には、指先のシフトスイッチ操作(MTモード)とフルオートマ(ATモード)を選べるY-AMTが後悔を消す強力な選択肢になります。

MT-09の持病とリコール確認

中古でMT-09を探す際に気になる「持病」や「リコール」についても、事実ベースで整理しておきましょう。

CP3(3気筒)エンジン自体は、TRACER9やXSR900にも長年採用されている熟成されたユニットであり、致命的に壊れやすいエンジンではありません。ただし、過去に以下のようなリコール・改善対策や年式特有の注意点が存在します。

  • 初期型(RN34J)のカムチェーンテンショナー異音:初期モデルの一部で、エンジン始動時やアイドリング時に右側(カムチェーン周り)から「カチャカチャ」「ガラガラ」という打音が出やすい傾向があり、対策品テンショナーへの交換が行われた個体が多くあります。
  • ハンドルホルダー(ライザー)固定部、シフト機構、またはO2センサー・ECUプログラム関連のリコール:年式(RN34J / RN52J / RN69J / RN87J)によって、過去にリコールや改善対策が届け出られている項目があります。

中古車を契約する前には、販売店から車台番号(例:RN69J-000xxxなど)を教えてもらい、必ずヤマハ発動機公式のリコール情報・車台番号検索ページに入力して、未実施の改修項目が残っていないか確認してください。

中古購入で見るべきポイント

MT-09は「走り好きのオーナーがワインディングやジムカーナ、サーキット等で積極的に走らせていた個体」と「ツーリングメインで穏やかに乗られていた個体」で、消耗度が大きく分かれます。実車確認では以下のポイントを重点的にチェックしましょう。

中古MT-09の実車チェックリスト

  • ハンドルストッパーとフレーム・クランクケースの傷:ステム下のストッパーに強い打痕や歪みがないか、左右のエンジンカバーやスイングアームに転倒・スライダー装着跡がないかを確認します。
  • フロントフォークとリアショックのオイル滲み:特にSPグレードのオーリンズ製リアショックは、オイル漏れがあるとオーバーホール費用が高額になるため、ロッド部分の滲みやサビを必ず目視します。
  • 冷間時のエンジン始動性とアイドリングの安定度:エンジンが冷えた状態から一発で始動するか、カムチェーン周りから異常に大きな異音がしないか、アイドリングがハンチング(上下に不安定に揺れる)しないかを確認します。
  • 社外マフラー・ECU書き換えの有無と純正パーツ:フルエキゾーストマフラーが入っていますぐ車検が来る車両は、JMCA認証プレートと「排ガス試験成績書(ガスレポ)」が付属しているか、または純正マフラーが残っているかを必ず確認してください。

維持費とランニングコスト

MT-09は大型バイクの中では燃費も良く維持しやすい部類に入りますが、維持費を計算するうえで押さえておきたいポイントが3つあります。

維持費項目 目安・仕様 購入前に知っておきたい注意点
燃料代(ハイオク指定) 無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)
実燃費:約17〜22km/L前後
高圧縮エンジンのため全世代ハイオク指定です。レギュラー車に比べると1Lあたり約10円前後高くなります。
タイヤ交換費用 前:120/70ZR17
後:180/55ZR17
トルクが太いため、ラフにアクセルを開けるとリアタイヤの摩耗が早いです(スポーツタイヤで6,000〜10,000km前後)。前後交換で工賃込み約5万〜8万円前後を見ておきましょう。
オイル・車検・税金 軽自動車税:年6,000円
車検:2年ごと
エンジンオイル交換時はフィルター同時交換で約2.7L〜3.2L(世代により異なる)を使用します。

MT-09の太いトルクを受け止めつつ、ライフ(寿命)とコストのバランスが良い大型ツーリングタイヤの選び方はこちら:
大型バイクツーリングタイヤおすすめ|高いタイヤが正解とは限らない!用途別の最適解

購入前に知っておきたいカスタム事情

購入前に知っておきたいカスタム事情

MT-09の「疲れる」「荷物が載らない」という後悔ポイントは、納車時に以下の実用カスタムを3つ足すだけで劇的に改善できます。

  1. ミドル〜ハイタイプのウインドスクリーン(メーターバイザー):胸元に当たる風圧を頭上へ逃がすだけで、高速道路での100km/h巡航の疲労と首・肩の凝りが大幅に軽減されます。
  2. コンフォートシート(またはゲルザブ):ワイズギア(ヤマハ純正オプション)のコンフォートシートやシートクッションを導入すると、日帰り300km以上のツーリングでもお尻の痛みが出にくくなります。
  3. エンジンスライダー&ラジエーターコアガード:立ちゴケ時のクランクケース割れ防止と、前輪が巻き上げる飛び石から大型ラジエーターを守るための実用防御パーツです。

マフラー交換などのドレスアップは、まずこの「防風・座面・保護」の3つを整えてから検討する方が、ツーリングでの満足度ははるかに高くなりますよ。

他モデルとの比較で見える特徴

最後に、MT-09とよく比較されるライバル車種との違いを整理しておきましょう。「自分の用途には本当にMT-09がベストか?」を最終確認してみてください。

比較モデル エンジン・車重 キャラクターの特徴 MT-09と迷ったときの判断基準
ヤマハ MT-07 688cm³ 並列2気筒
73PS / 183〜184kg
圧倒的に軽くてスリム。アクセルを気軽に開けられる親しみやすさ。 街乗りメイン・大型初心者で「120PSは持て余す、もっと気楽に扱いたい」ならMT-07
ヤマハ XSR900 888cm³ 直列3気筒
120PS / 193kg
MT-09と同じエンジン・基本骨格を持つネオクラシック。丸目ライトと長めのスイングアーム。 3気筒の走りは欲しいが、ストリートファイター顔よりクラシカルな所有感が好きならXSR900
カワサキ Z900 948cm³ 直列4気筒
125PS / 213kg
4気筒ならではの緻密で滑らかな吹け上がりと、どっしりした安定感。 3気筒の荒々しいパルス感より、直4のシルキーな回転フィーリングと重厚感が好きならZ900
ホンダ CB650R 648cm³ 直列4気筒
95PS / 205〜207kg
高回転まで綺麗に回る4気筒。E-Clutch仕様も選べる上品な優等生。 過激なトルクよりも、エンジンを回す楽しさと端正なデザインを求めるならCB650R

弟分のMT-07やYZF-R7、ヤマハ現行ラインナップ全体との比較はこちら:
MT-07が酷評される理由を分析!後悔しないための選び方とヒント
YZF-R7は遅いって本当?最高速・加速性能・燃費から徹底検証
【2026年最新】ヤマハバイク全車種図鑑|新車・名車・レンタルから「後悔しない」選び方まで徹底解説

MT-09で後悔に関するよくある質問(FAQ)

Q1. MT-09を買って後悔する一番の理由は何ですか?
A. 「ゆったり快適に乗れる万能な大型ネイキッド」を想像して買った結果、スロットルレスポンスの鋭さ(速すぎる加速)に気疲れしたり、高速道路での風圧や14Lタンクの航続距離、シートの硬さに不満を感じたりするケースが代表的です。
Q2. MT-09は大型バイク初心者には乗りにくいですか?
A. 2014〜2016年の初期型はスロットル反応が過敏で初心者には手強い面がありましたが、2021年以降(第3世代・第4世代)は6軸IMUと緻密なライドモード制御が備わっているため、穏やかなモード(STREETやRAIN)を選べば大型初心者でも十分に扱えます。さらにクラッチ操作の不安をなくしたいなら「MT-09 Y-AMT」も有力です。
Q3. MT-09の中古でおすすめの年式はどれですか?
A. 最もバランスが良く後悔しにくいのは、排気量が888cm³になりフレーム・軽量ホイール・6軸IMUが一新された「2021〜2023年モデル(RN69J)」またはクルーズコントロールが標準化された「2024年以降の現行モデル(RN87J)」です。予算を抑えるならスリッパークラッチとQSSが付いた「2017〜2020年モデル(RN52J)」が目安になります。
Q4. 標準モデル、MT-09 SP、MT-09 Y-AMTはどれを選ぶべきですか?
A. コスパ重視で差額をスクリーンやバッグ等の快適カスタムに回したいなら「標準モデル」、峠やスポーツ走行が多く最初からオーリンズ製リアショックとブレンボ製Stylemaキャリパー・スマートキーが欲しいなら「SP」、渋滞や長距離でのクラッチ操作から解放されたいなら「Y-AMT」を選ぶと後悔しません。
Q5. MT-09は長距離ツーリングで疲れますか?航続距離はどれくらい?
A. ノーマル状態ではカウルがないため高速道路の風圧で疲れやすく、スポーティなシートでお尻が痛くなることがあります。またタンク容量が14L(ハイオク指定)のため、実燃費18〜21km/L前後で計算すると約200〜230kmあたりで給油を意識する必要があります。長距離メインならスクリーンとコンフォートシートの追加がおすすめです。
Q6. MT-09に持病や注意すべきリコールはありますか?
A. エンジン自体は頑丈ですが、初期型(RN34J)ではカムチェーンテンショナーからの異音事例が知られています。また年式によってECUプログラムやセンサー、ハンドルホルダー等のリコール・改善対策が出ている場合があるため、購入前に車台番号をヤマハ公式サイトのリコール検索で必ず確認してください。
Q7. MT-09に飽きた・疲れたと感じたときはどうすればいいですか?
A. 「風圧や尻痛、積載不足」が原因ならスクリーンやシート、キャリアの追加で解決できます。一方、「街乗りでパワーを持て余して気疲れする」「もっと防風性の高いツアラーやクラシックなバイクに乗りたい」と用途自体が変わった場合は、リセールが高いうちに査定額を確認して乗り換えを検討するのも賢い選択です。

MT-09で後悔を避けるための注意点まとめ

  • MT-09は190kg台前半の軽量ボディに120PSの3気筒を積む「刺激特化型」のスポーツネイキッド
  • 「ドンツキが怖い・足回りが落ち着かない」という悪評の多くは2014〜2016年の初期型(RN34J)に集中している
  • 2021年以降(RN69J)は888cm³化・新フレーム・6軸IMU採用で低速の扱いやすさと安定性が大幅向上
  • 2024年以降(RN87J)はフロント荷重を掛けやすい姿勢になり、標準車にもクルーズコントロールが搭載された
  • 街乗りや慣れないうちは走行モードを穏やかな設定(STREET/RAIN等)にするだけでギクシャク感を防げる
  • タンク容量は14L(ハイオク指定)のため、ツーリング時は200km前後を目安に早めの給油を心がける
  • 高速道路の風圧とお尻の痛みには、後付けスクリーンとコンフォートシート(またはゲルザブ)が有効
  • コスパとカスタム余地なら「標準」、オーリンズ&ブレンボなら「SP」、クラッチレスの快適性なら「Y-AMT」を選ぶ
  • 中古車は転倒傷、サスペンションのオイル滲み、純正マフラーの有無、公式リコール実施履歴を必ず確認する
  • 穏やかな街乗り重視ならMT-07、防風ツアラー重視ならTRACER9 GT、クラシカルな外観ならXSR900と比較する

MT-09は、誰にでも優しく寄り添うおとなしい優等生ではありません。しかし、190kg台の軽さと3気筒エンジンの強烈なトルクが噛み合ったときの爽快感は、他の大型バイクでは味わえない独自の魅力があります。

これから購入する方は、ご自身の予算と用途に照らし合わせて「2021年以降の電子制御充実モデルにするか」「標準・SP・Y-AMTのどれにするか」を選び、スクリーン等の快適装備を最初から組み込んでみてください。また、現在のバイクからMT-09への乗り換えを検討している方や、すでにMT-09に乗っていてツアラー等への買い替えを迷っている方は、まず今の愛車の査定相場を確認して具体的な資金計画を立ててみましょう。

【MT-09への乗り換え、またはMT-09からの買い替えを検討している方へ】

「今のバイクを下取りに出してMT-09に乗り換えたい」、あるいは「MT-09に乗っているけれど、自分のツーリング用途には少し疲れるので別の車種へ買い替えたい」と感じているなら、ディーラーで下取りに出す前に現在の買取相場を確認しておくのが鉄則です。

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カチエックスのバイク査定は誰に向く?流れと注意点を徹底解説

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