バイクに乗る際、メガネをかけている人にとってヘルメットのかぶり方は悩みの種になりがちです。
特にフルフェイスヘルメットのように顔全体を覆うタイプでは、メガネが入らない、痛い、ズレるといった問題が発生することも少なくありません。
一方で、ジェットヘルメットのように開口部が広いタイプであれば、メガネをかけたままでも装着しやすいという特徴があります。
最近では、こうした問題を解消するために「メガネ対応」と表示されたモデルや、テンプルを通しやすい「メガネスリット」を内装に備えたヘルメットも増えてきました。
自分に合ったかぶり方や、適切なヘルメット選びを知っておくことで、バイクの運転中も快適に視界を確保することができます。
さらに、ヘルメットだけでなく「バイク用メガネ」そのものにも注目が集まっており、軽量で柔軟なフレームが特徴の「jins(ジンズ)」など、ライダー向けのおすすめモデルも多数登場しています。
この記事では、バイク用ヘルメットとメガネの正しいかけ方や、失敗しない選び方、おすすめモデルまで詳しく解説していきます。
ポイント
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メガネをかけたまま使いやすいヘルメットの特徴
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フルフェイスやジェットヘルメットの選び方の違い
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メガネが入らないときの原因と対処法
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バイク用メガネやjins製品の選び方のポイント
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バイクヘルメット|メガネをしている人のかぶり方の基本
ヘルメットはメガネをかけたままでもいいの?
バイク用ヘルメットは、基本的にメガネをかけたままでも着用できます。ただし、すべてのヘルメットがメガネ使用を想定して作られているわけではありません。そのため、適切な種類を選ばないと、装着時にメガネが歪んだり、痛みを感じたりする可能性があります。
特に顔まわりを密着させる設計のフルフェイスタイプやシステムタイプのヘルメットでは、メガネのつる(テンプル)が干渉しやすく、無理に押し込むことでフレームが変形したり、視界がズレる恐れがあります。ジェットヘルメットのように開口部が広いモデルであれば、比較的スムーズにかけたまま装着しやすい傾向があります。
例えば、メガネ使用者向けに「メガネ対応」と明記されたヘルメットには、内装の設計に工夫があり、テンプルを通すためのスリット(溝)があらかじめ設けられています。これにより、メガネをかけたままでも違和感が少なく、ストレスのない装着が可能です。
一方で、メガネの形状や素材によっては、どんなにヘルメット側の工夫があっても相性が悪くなるケースもあります。このため、購入前に実際に試着して相性を確かめることが重要です。特にレンズサイズが大きいフレームや、太くて硬いテンプルは注意が必要です。
メガネをかけたままヘルメットを使いたい場合は、ヘルメットとメガネの双方の形状や素材に注目し、相性のよい組み合わせを見つけることが快適性につながります。
フルフェイスのメガネのかけ方のコツ
フルフェイスヘルメットでメガネを快適に使うには、かけ方にちょっとしたコツが必要です。なぜなら、フルフェイスは顔全体を覆う構造であるため、メガネのテンプル部分が内装に引っかかりやすく、無理に入れると痛みやフレームの変形につながるためです。
まず、ヘルメットを先にしっかりとかぶったうえで、メガネを後から挿し込む方法が基本です。この順番を守ることで、テンプルの引っかかりを最小限に抑えられます。また、テンプルがまっすぐで細身のメガネを使用することで、スムーズな着脱が可能になります。
このとき注意したいのは、ヘルメットの内装がメガネ対応であるかどうかです。前述の通り、メガネ用のスリットが設けられているモデルであれば、自然な角度でテンプルが差し込めるため、ストレスなく装着できます。逆に、スリットがない場合は、無理に差し込もうとすると耳のあたりに圧迫感が出てしまいます。
実際、私が確認した中では「Arai」や「SHOEI」の一部モデルには、メガネスリットが採用されており、メガネ使用者からの評価も高いです。このように、ヘルメット選びもかけ方の重要な要素といえます。
最後に、ヘルメット内に指を差し込んでメガネを整えるときは、レンズに指紋が付かないよう注意しましょう。曇りやすくなる原因になるため、メガネ用クロスを持参しておくと安心です。
メガネスリットとは?
ヘルメットの「メガネスリット」とは、内装のクッション部分に設けられた、メガネのつる(テンプル)を通すための専用の溝のことを指します。これは、メガネをかけたままヘルメットを着用する人のために作られた構造であり、着脱時のストレスを軽減する役割を果たしています。
このスリットがあることで、テンプル部分が無理に押し込まれることなく、自然な位置に収まります。その結果、顔への圧迫感が減り、メガネがズレにくくなるなどのメリットがあります。また、内装材を傷めにくいという点でも利点があります。
具体的には、「メガネ対応」と表示されているヘルメットの多くにこのスリット構造が採用されており、メーカーによっては「グラスフィット」や「アイウェアスリット」といった名称で呼ばれることもあります。各メーカーが独自に工夫しているため、スリットの深さや角度には違いが見られます。
一方で、メガネスリットのないヘルメットに無理にメガネを差し込もうとすると、フレームが変形したり、レンズがズレて視界が安定しなくなる恐れがあります。これが原因で走行中の安全性に影響が出るケースも考えられるため、注意が必要です。
このような理由から、メガネをかけた状態でバイクに乗る人には、メガネスリット付きのヘルメットが非常に相性がよく、快適性と安全性の両面からもおすすめされる仕様となっています。
フルフェイスでメガネが入らない原因と対策
フルフェイスヘルメットでメガネが入らないという問題は、メガネ使用者にとって非常に悩ましいものです。こうしたトラブルは、主にヘルメット内部の構造とメガネの形状・サイズとの相性によって引き起こされることが多いです。
まず、原因として最も多いのが、ヘルメット内装の「密着度の高さ」です。フルフェイスヘルメットは風の侵入を防ぐため、顔にフィットするよう内装が厚く作られています。そのため、テンプル(メガネのつる)を差し込む隙間がなく、無理に押し込むとフレームが歪んだり、耳周辺に強い圧迫感を感じることがあります。
また、メガネそのもののサイズが大きすぎたり、テンプルが太く湾曲しているタイプである場合、内装に引っかかって入りづらくなることもあります。特に、樹脂素材のフレームで柔軟性が少ない場合は、挿し込みがスムーズにいかず、破損のリスクも高まります。
これに対する対策としては、まず「メガネ対応」と記載されたフルフェイスヘルメットを選ぶことが基本です。これらのモデルには、内装にテンプルを通すスリット(メガネスリット)が設けられており、自然な角度で装着できるよう工夫されています。
次に、メガネ側を見直すのも有効です。テンプルが細めで直線的なデザインのものや、フレームがしなやかな素材のメガネを選ぶことで、よりスムーズに差し込むことができます。可能であれば、ヘルメットとメガネをセットで試着して、装着感を確認することが理想です。
さらに、ヘルメットの内装をカスタムパッドに交換するという選択肢もあります。一部メーカーでは、厚みや形状を変えた内装パーツが用意されており、メガネとの相性を改善できるケースもあります。
いずれにしても、無理に押し込んだり加工したりするのではなく、製品同士の相性と工夫でストレスのない装着を目指すことが大切です。
バイク用メガネとしてのJINS(ジンズ)の特徴と選び方
バイクに乗る際に使用するメガネとして「JINS(ジンズ)」の製品は、多くのライダーから支持されています。その理由は、機能性とコストパフォーマンスのバランスが優れており、バイク走行中の特有の問題にも対応できる製品が揃っているからです。
まず、JINSのバイク用メガネの特徴のひとつが「軽量で柔軟性のあるフレーム」です。風圧や振動が多いバイク走行中でもズレにくく、耳やこめかみに強い圧迫を感じにくい設計になっています。また、テンプルがまっすぐで細めのモデルが多く、ヘルメットと干渉しにくい点も魅力のひとつです。
さらに注目したいのが、JINSの「Airframe」シリーズや「Switch」シリーズです。Airframeはとにかく軽くて長時間の使用でも疲れにくく、ヘルメットの締め付けに影響されにくい構造になっています。Switchはマグネットでサングラスを着脱できる機能がついており、昼夜の切り替えが多いライダーにとって非常に実用的です。
選び方としては、まずヘルメットとの相性を意識して、細めかつ直線的なテンプルのメガネを選ぶのが基本です。できるだけフレーム全体が軽く、顔にフィットしやすいものを選ぶことで、走行中のストレスが大きく減ります。特にバイクでの使用が前提であれば、店頭で実際にヘルメットを持参してフィッティングすることをおすすめします。
また、JINSでは度付きレンズだけでなく、ブルーライトカットや調光レンズといった機能性レンズも用意されており、バイク通勤やツーリングでの使用環境に応じてカスタマイズできます。
こうして見ると、JINSのバイク用メガネは単なる日常使いの延長ではなく、ライディング環境に最適化された選択肢としても非常に魅力的だと言えます。
バイクのヘルメット|メガネの場合のかぶり方と適したモデル
メガネ対応のおすすめ商品
メガネをかけたままでも快適に使用できるバイク用ヘルメットを探しているなら、「メガネ対応」と明記されたモデルを選ぶことが重要です。これらの製品は、メガネのフレームを考慮した設計がされており、圧迫感やフィット不良を大幅に軽減できます。
まずおすすめしたいのは「SHOEI Z-8」。このモデルはコンパクトで軽量ながら、内部にメガネスリットがしっかりと設けられており、メガネのテンプルを自然な角度で挿し込むことができます。特にテンプルが太くないメガネとの相性が良く、ツーリング中の疲労も少ないというメリットがあります。
次に挙げられるのが「Arai QUANTUM-J」。こちらもメガネ対応を意識した設計がされており、内装が程よく柔らかいため、圧迫感を抑えつつ、顔にフィットする構造です。メガネ使用者の中には、他メーカーの製品よりAraiの内装がしっくりくると感じる方も多く、愛用者が多いモデルです。
そしてもう一つ注目したいのが「OGK KABUTO KAMUI-3」。比較的リーズナブルな価格帯ながら、内装にメガネ用スリットが設けられており、コストパフォーマンスに優れた製品です。インナーバイザーも装備されているため、サングラス代わりに使える点でも利便性が高く、メガネ使用者には嬉しい仕様といえます。
これらのヘルメットはいずれも店舗での試着が可能なケースが多いため、できる限り実物でのフィッティングを行うことが、失敗しない購入への近道となります。
フルフェイス|メガネ対応の特徴とは
メガネ対応のフルフェイスヘルメットには、いくつかの特徴的な設計上の工夫があります。その中でも特に注目すべきなのは「メガネスリットの有無」と「内装の柔軟性」です。
メガネスリットとは、ヘルメット内装のこめかみ部分に設けられた溝状のスペースで、ここにメガネのテンプルを差し込むことで、圧迫感を軽減し、安定した装着が可能になります。この構造があるとないとでは、着け心地に大きな差が生まれるため、メガネユーザーにとっては必須の機能ともいえます。
一方、内装の柔軟性についても重要です。柔らかく、かつ反発力のある内装は、メガネのフレームに自然にフィットしやすく、長時間の使用でも疲れにくいという利点があります。ヘルメット全体が顔に密着するフルフェイスタイプでは、こうした工夫がないとメガネがずれて視界に支障をきたすこともあるため、選定時には内装素材の質にも注目したいところです。
また、ベンチレーション(通気性)や軽量性といった基本性能も、メガネ装着時の快適性に間接的に関わってきます。フルフェイスで顔周りが密閉される分、曇りが発生しやすくなるため、ピンロックシートなど曇り止め機構があるモデルを選ぶと安心です。
このように、単に「メガネが入るかどうか」だけでなく、「長時間快適に装着できるか」「視界が安定するか」までを見越した設計が、メガネ対応のフルフェイスヘルメットには求められています。
フルフェイスヘルメット|メガネ対応のおすすめモデル
フルフェイスヘルメットの中でも、メガネをかけたまま使用しやすいモデルを探している場合、いくつかの信頼性の高いブランドと製品が候補に挙げられます。これらのモデルは、安全性や静音性に優れるだけでなく、メガネ装着時の快適さにも特化して設計されています。
最初におすすめするのが「SHOEI GT-Air II」です。これはメガネスリットがあり、かつ内装の設計が非常に柔らかく、装着時に自然とテンプルがフィットするよう工夫されています。さらに、インナーサンバイザーが内蔵されており、メガネをかけたままでも日差しに対応できる点が特徴です。
次に紹介するのが「Arai RX-7X」。このモデルはプロユースにも採用される高い安全性能を持ちながら、メガネユーザーへの対応も丁寧です。内装が多層構造で、頭の形やメガネの形に柔軟に対応してくれるため、圧迫感を抑えたい方にとって大きな安心材料になります。
また、コストパフォーマンスを重視するのであれば「OGK KABUTO RYUKI」も見逃せません。システムタイプに近い構造を持ちながら、前面が大きく開く設計で、メガネをかけたままの着脱が可能です。メガネスリットもしっかりと用意されており、装着時のストレスも少ない点で高評価を得ています。
このように、各モデルにはそれぞれ異なる特長がありますが、いずれも「快適にかけたままで使える」ことを重視した設計が施されています。自分のメガネの形状や使い方に合わせて、最適なモデルを選ぶことが、後悔しない購入につながります。
ジェットヘルメット|メガネをかけたまま使える?
ジェットヘルメットは、フルフェイスに比べて開放感があり、メガネをかけたままでも使いやすいタイプのヘルメットです。顔まわりのスペースにゆとりがあるため、ヘルメットをかぶった後にメガネを挿し込みやすく、多くのメガネユーザーにとっては扱いやすい構造になっています。
このとき気をつけたいのが、ヘルメットの内装設計とメガネの形状です。例えば、内装が厚くて硬いジェットヘルメットでは、テンプル(つる)が内装に押されてしまい、耳やこめかみに痛みを感じることがあります。また、メガネのフレームが太かったり、湾曲が強いとスムーズに挿し込めないこともあるため、なるべく直線的で細身のテンプルを選ぶのが無難です。
加えて、近年では「メガネ対応」をうたったジェットヘルメットも多数登場しており、こうしたモデルではメガネスリット(テンプル用の溝)を備えているものが一般的です。スリットがあることでテンプルが自然な角度でフィットし、ヘルメット内でメガネがズレたり傾いたりしにくくなります。
例えば、ヘルメットを脱ぎかぶりするときに毎回メガネを外すのは面倒ですが、メガネスリットのあるモデルであれば、その手間も省ける可能性があります。ただし、メガネの素材が柔らかすぎると、差し込みの際に曲がってしまうことがあるため注意が必要です。
このように、ジェットヘルメットはメガネ使用者にとって取り扱いやすいタイプではありますが、使い心地をさらに向上させたい場合は「メガネ対応モデル」を選ぶのが賢明です。
ジェットヘルメット|メガネ対応おすすめモデル
バイク用のジェットヘルメットを探す際、メガネとの相性を考慮することはとても重要です。顔まわりが開放されているジェットヘルメットは、もともとメガネを使いやすい構造ですが、さらに「メガネ対応」と明記された製品を選ぶことで、装着感や安全性が大きく向上します。
まず紹介したいのが、「SHOEI J-Cruise II」。このモデルは内装にメガネスリットを採用しており、テンプルをスムーズに差し込める設計です。加えて、バイザーの密閉性や風の巻き込みを抑える工夫もされており、メガネの曇りを防ぐ効果も期待できます。日常の街乗りからツーリングまで幅広く対応できる、バランスの取れたモデルです。
次に注目したいのが、「Arai SZ-G」。こちらは内装のフィット感に定評があり、メガネユーザーからも高い評価を得ているジェットタイプです。シンプルな設計ながら、Araiならではの安全性と快適性を両立しており、長時間の走行でも顔が痛くなりにくい構造が魅力です。
もうひとつおすすめなのが、「OGK KABUTO EXCEED」。こちらもメガネスリットを備えているモデルで、特にインナーバイザーが標準装備されているため、サングラス代わりとしても重宝されます。光の強い日中に走るライダーには嬉しい装備で、日差しの中でもメガネと併用が可能です。
これらのヘルメットは、いずれも実店舗での試着が可能なことが多いため、購入前に自身のメガネと合わせてフィッティングすることを強くおすすめします。そうすることで、装着時の圧迫感や視界のズレを未然に防ぐことができ、より快適で安全なライディングにつながります。
バイクヘルメット|メガネの場合のかぶり方のポイントを総まとめ
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ヘルメットはメガネをかけたまま着用できるモデルも多い
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メガネ対応と明記されたヘルメットを選ぶと失敗しにくい
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フルフェイスは密着性が高いためメガネとの相性に注意が必要
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テンプルの細いメガネは装着時のストレスを軽減しやすい
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メガネスリット付きヘルメットは圧迫感が少なく快適
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メガネはヘルメットをかぶった後に差し込むのが基本手順
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スリットのないヘルメットはメガネのフレームが歪む可能性あり
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ヘルメット内装の柔軟性もメガネのフィット感に関わる
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メガネの形状や素材が装着感に影響するため要確認
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JINSのバイク向けモデルは軽量でヘルメットと干渉しにくい
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ジェットヘルメットはメガネをかけたままでも扱いやすい構造
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インナーバイザー付きモデルはサングラス代わりに便利
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メガネ使用者はピンロックシートなど曇り対策も検討すべき
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実店舗での試着によりヘルメットとメガネの相性を確認できる
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カスタム内装の導入でさらに快適なフィット感が得られる場合がある