「北海道ツーリングはつまらない」と感じる人もいる一方で、多くのライダーにとって憧れの旅先でもあります。
実際のところ、北海道ツーリングは本当に退屈なのでしょうか。
それとも、ルートや準備次第で楽しめるものなのでしょうか。
本記事では、北海道ツーリングで後悔しやすいポイントや、飽きると感じる理由について解説しながら、最適なルートやバイク選び、費用の目安についても紹介します。
また、キャンプをしない場合の宿泊スタイルや、初心者でも安心して走れるルート、3日間で巡るモデルルート、ツーリングに適した時期についても詳しく解説します。
これから北海道ツーリングを計画している方は、本記事を参考に、広大な大地を思いきり楽しめる準備を整えてください。
ポイント
- 北海道ツーリングがつまらないと感じる理由やその要因
- 後悔しやすいポイントと対策方法
- 飽きずに楽しむためのルート選びやバイクの選び方
- 費用や時期、宿泊方法などの具体的な計画の立て方
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北海道ツーリングはつまらない?誤解を解消!
北海道ツーリングはつまらない?誤解を解消!
- つまらないと言われる理由は?
- 後悔する人の特徴
- 飽きる?ルート選びのポイント
- 初心者向けのおすすめルート
- 3日間で楽しむルートを紹介
- 最適なバイクはどんな車種?
- 費用はいくらかかる?
つまらないと言われる理由は?
北海道ツーリングは多くのライダーにとって憧れの旅ですが、一部では「つまらない」と感じる人もいます。
その理由はいくつか考えられます。
まず、移動距離が長く単調になりがちという点です。
北海道は本州と比べても圧倒的に広く、都市間の距離が長いため、1日中走り続けることも珍しくありません。
特に一本道が続く道では景色が変わらず、走行に飽きてしまうことがあります。
「ただ広いだけ」と感じる人にとっては、楽しさよりも退屈さが勝ってしまうでしょう。
また、観光地が少なく、アクセスが悪い場所が多いことも理由の一つです。
北海道には絶景スポットや名所が多く存在しますが、それらは主要道路から離れていることも多く、立ち寄るには時間と労力が必要です。
ツーリングに走る楽しさを求める人には問題ありませんが、観光目的が強い人にとっては、移動ばかりに時間を取られてしまい「思っていたほど楽しめなかった」と感じることもあります。
さらに、天候や気温の変化が激しい点もネックです。
北海道は地域によって気候が大きく異なり、夏でも朝晩は冷え込むことがあります。
快適に走れる時期が限られているため、タイミングを間違えると「寒すぎて楽しめなかった」「悪天候で景色が見られなかった」といった状況になりかねません。
事前の準備や装備が不十分だと、不快なツーリングになってしまうでしょう。
また、ガソリンスタンドや休憩施設が少ないエリアがあることも要因です。
都市部を離れると、次のガソリンスタンドまで100km以上あることも珍しくなく、補給のタイミングを誤ると長時間不安を抱えながら走ることになります。
「思ったより過酷だった」「想定以上に計画が必要だった」と感じる人も多いでしょう。
このように、北海道ツーリングが「つまらない」と言われる背景には、広大な土地ならではの特性や、走行計画の難しさが関係しています。
ただし、事前にルートや休憩ポイントをしっかり計画し、景色を楽しむ余裕を持てば、北海道ならではの魅力を存分に味わうことができます。
ツーリングマップル 北海道 2024 [ 昭文社 地図 編集部 ]
後悔する人の特徴
北海道ツーリングは魅力的な旅ですが、事前準備や計画が不十分だと「思っていたのと違った」と後悔してしまうことがあります。
後悔しやすい人の特徴をいくつか挙げます。
まず、計画を立てずに勢いで出発する人は要注意です。
北海道は広いため、走行距離やルートをしっかり決めておかないと、思ったよりも移動に時間がかかり、行きたい場所を諦めざるを得なくなることがあります。
特に1日の走行距離を考慮せずに出発すると、「目的地までたどり着けない」「移動ばかりで楽しめなかった」と後悔する可能性が高いです。
次に、天候や気温を甘く見ている人も後悔しやすい傾向があります。
北海道は1日の中で寒暖差が大きく、夏でも朝晩は冷え込むことが多いです。
防寒対策を怠ると、寒さで体力を消耗し、思うように楽しめなくなるでしょう。
また、突然の雨や強風に備えてレインウェアを用意しないと、「ずぶ濡れになって体が冷えた」「雨で予定を大幅に変更せざるを得なかった」といった事態に直面することになります。
また、燃料補給を軽視している人も後悔することが多いです。
北海道の郊外ではガソリンスタンドの数が少なく、営業している時間も限られています。
「まだ大丈夫」と思っていると、次の給油ポイントまで持たず、焦ることになります。
特に長距離を走るルートでは、こまめに給油する習慣を持つことが重要です。
さらに、観光を重視しすぎる人も後悔しやすい傾向があります。
北海道は走ること自体を楽しめる土地ですが、観光スポットが分散しているため、すべての名所を巡ろうとすると移動時間が増えてしまいます。
その結果、「観光地に行くための移動ばかりで、ツーリングを楽しむ余裕がなかった」と感じることもあります。
あらかじめ行きたい場所を絞り、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。
最後に、装備にこだわらない人も後悔しがちです。
北海道のツーリングでは、バイクの種類や荷物の積載方法が快適さに直結します。
長距離移動に向かない車両や、適切な防寒・雨対策をしていない装備では、疲労やストレスが溜まりやすくなります。
「もっと楽な装備にしておけばよかった」「荷物が多すぎて運転しづらかった」とならないよう、適切なバイクと装備を準備しましょう。
北海道ツーリングを後悔せず楽しむためには、計画性を持ち、天候や燃料補給に気を配り、無理のないスケジュールで走ることが大切です。
事前準備をしっかり整えることで、後悔のないツーリングを楽しむことができます。
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北海道ツーリングで後悔しないための費用・宿泊・装備・ルート対策
飽きる?ルート選びのポイント
北海道ツーリングは、多くのライダーにとって憧れの地ですが、「飽きる」という声も一部で聞かれます。
その理由の一つは、広大な土地を走るため、長時間単調な道が続くことです。
しかし、ルート選びを工夫すれば、飽きずに楽しめるツーリングが可能になります。
まず、適度に変化のある景色を組み込むことが重要です。
北海道には、まっすぐな道が続くエリアもあれば、海沿いや山岳地帯を走るルートもあります。
例えば、日本最長の直線道路である「天に続く道」や、オホーツク海を望む「オロロンライン」は、北海道らしい壮大な景色を楽しめます。
一方で、富良野や美瑛の丘陵地帯を巡るルートでは、季節ごとに異なる美しい風景が広がり、変化を感じながら走ることができます。
また、休憩や観光を適度に挟むことも大切です。
北海道は広いため、走り続けると単調に感じてしまうことがあります。
途中でご当地グルメを楽しんだり、絶景ポイントで写真を撮る時間を作ると、ツーリングにメリハリが生まれます。
例えば、釧路の「勝手丼」や、函館の海鮮市場での食事は、ライダーにとって良いリフレッシュになります。
さらに、走行時間のバランスを考えることもポイントです。
1日あたりの走行距離が長すぎると、移動ばかりで景色を楽しむ余裕がなくなり、結果的に飽きてしまうことがあります。
目安としては、観光を重視するなら1日250km程度、走ることを楽しみたいなら350km程度が適切です。
特に初心者は、無理のない距離設定をすることで、余裕を持って北海道ツーリングを満喫できます。
最後に、天候や時間帯を考慮したルート設定も重要です。
例えば、夕暮れ時の「宗谷丘陵」では美しい夕日が楽しめますし、朝の早い時間に「知床峠」を越えれば、混雑を避けながら絶景を堪能できます。
このように、時間帯によって景色の印象が変わるため、計画時に工夫すると飽きることなくツーリングを楽しめるでしょう。
北海道ツーリングで飽きることを避けるためには、ルート選びの工夫が必要です。
景色の変化を意識し、適度に観光や休憩を挟みながら、無理のないスケジュールを組むことで、北海道ならではの壮大なツーリングを満喫できます。
初心者向けのおすすめルート
初めての北海道ツーリングでは、無理のない走行距離と、北海道らしい景色を楽しめるルートを選ぶことが大切です。
初心者向けのおすすめルートをいくつか紹介します。
① オロロンライン(小樽~稚内)
北海道の西海岸を走る「オロロンライン」は、初心者にもおすすめのルートです。
海沿いを走るため道幅が広く、交通量も比較的少ないため、のんびりとツーリングを楽しめます。
また、日本海に沈む夕日や、オトンルイ風力発電所の巨大な風車群など、見どころも多いのが特徴です。
② 富良野・美瑛ルート(札幌~富良野~美瑛)
北海道らしい丘陵風景を楽しめるルートです。
特に夏はラベンダー畑が広がり、爽快な景色を満喫できます。
道中には「青い池」や「四季彩の丘」などの観光スポットも点在し、ツーリングと観光をバランスよく楽しめるのが魅力です。
③ 知床・網走ルート(網走~知床~釧路)
北海道の大自然を堪能できるルートです。
網走からスタートし、世界遺産の知床エリアを通りながら、釧路へ向かう道のりは、まさに北海道ならではの絶景が続きます。
「知床峠」では雄大な山々の景色を楽しめ、釧路では釧路湿原や炉端焼きを堪能できます。
④ 函館・大沼公園ルート(函館~大沼公園~洞爺湖)
函館からスタートし、大沼公園を経由して洞爺湖へ向かうルートは、初心者にも走りやすいルートです。
函館の夜景を楽しんだ後は、大沼公園で湖と山のコントラストを楽しみ、洞爺湖温泉で疲れを癒すことができます。
道中には牧場も多く、北海道ならではの景色が続きます。
⑤ 宗谷岬ルート(稚内~宗谷岬~サロベツ原野)
日本最北端の地、宗谷岬を巡るルートです。
オホーツク海を望みながら走る道は爽快感抜群で、北海道ツーリングの醍醐味を存分に味わえます。
また、サロベツ原野の広大な湿原も魅力的で、北海道のスケールを実感できるコースとなっています。
初心者が北海道ツーリングを楽しむためには、距離の無理をせず、適度に休憩や観光を挟むことが大切です。
これらのルートを参考に、自分のペースで北海道の魅力を満喫してください。
3日間で楽しむルートを紹介
北海道ツーリングを3日間で楽しむには、移動距離を考慮しつつ、北海道ならではの景色やグルメを楽しめるルートを選ぶことが大切です。
ここでは、初心者から中級者まで楽しめるモデルルートを紹介します。
1日目:新千歳空港~富良野・美瑛エリア(約200km)
ツーリングのスタート地点として、新千歳空港を選ぶのが便利です。
まずは札幌を経由しながら、富良野・美瑛方面へ向かいましょう。
途中、ラベンダー畑や「青い池」、美瑛の丘陵地帯を楽しむことができます。
富良野では地元の食材を使ったランチを楽しみ、夜は温泉付きの宿に泊まるのもおすすめです。
2日目:富良野・美瑛~旭川~オロロンライン~稚内(約300km)
2日目は、広大な北海道の風景を満喫しながら北上します。
まずは旭川に立ち寄り、「旭山動物園」やご当地ラーメンを楽しむのも良いでしょう。
その後、日本海側のオロロンラインを走り、オトンルイ風力発電所やサロベツ原野を経由して稚内へ向かいます。
夕方には日本最北端の「宗谷岬」に到着し、記念撮影をして達成感を味わいましょう。
3日目:稚内~宗谷丘陵~小樽・札幌方面(約350km)
最終日は宗谷丘陵を通りながら南下し、余裕があれば「天塩温泉」や「留萌」の海鮮市場に立ち寄るのもおすすめです。
その後、小樽や札幌を経由して新千歳空港へ向かうルートを選べば、北海道ツーリングの締めくくりに美味しい寿司やスイーツを楽しめます。
3日間のツーリングは短期間ながらも、北海道の自然や食、絶景を存分に楽しむことができます。
ルートをしっかり計画し、無理のないスケジュールを組むことで、充実したツーリングを楽しめるでしょう。
最適なバイクはどんな車種?
北海道ツーリングを快適に楽しむためには、適したバイクを選ぶことが重要です。
広大な道を長時間走るため、バイクの性能や快適性が大きく影響します。
ここでは、北海道ツーリングに適したバイクのポイントを紹介します。
① 長距離走行に適したツアラーやアドベンチャーバイク
北海道では1日200km以上走ることも珍しくありません。そのため、長距離走行に適したツアラー系やアドベンチャーバイクが最適です。
例えば、Hondaの「NC750X」やYamahaの「Tracer 9 GT」などは、快適なライディングポジションと燃費の良さを兼ね備えています。
特にアドベンチャーバイクは、未舗装路が混ざるルートでも安定した走りが可能です。
② 大きめの燃料タンクで給油の手間を減らす
北海道は広大なため、ガソリンスタンドの間隔が100km以上空くこともあります。
タンク容量が10L以下のバイクだと、こまめな給油が必要になり、計画的なルート選びが必須です。
そのため、15L以上の燃料タンクを搭載したバイクを選ぶことで、燃料切れのリスクを軽減できます。
例えば、Suzukiの「V-Strom 650」やKawasakiの「Versys 1000」などは、長距離ツーリングに適しています。
③ 高速走行が快適なカウル付きバイク
北海道ツーリングでは、高速道路や広い国道を走る機会が多いため、風防(カウル)付きのバイクが快適です。
ネイキッドバイクやオフロードバイクでもツーリングは可能ですが、強風や寒さの影響を受けやすく、長距離走行では疲れが溜まりやすくなります。
カウルがあるバイクなら、風圧を軽減できるため、快適に長時間走ることが可能です。
④ シートの座り心地が良いバイク
長距離走行では、シートの座り心地も重要です。
特に、シートが硬いバイクは長時間乗ると疲れやすく、痛みの原因にもなります。
できるだけクッション性のあるシートを搭載したバイクを選ぶか、ツーリング用のシートカバーを装着することで快適性を向上させることができます。
⑤ 軽量で扱いやすい250ccクラスも選択肢に
大型バイクは長距離ツーリングに適していますが、初心者や軽快に走りたい人には250ccクラスのバイクも選択肢になります。
特に「Rebel 250」や「CBR250RR」は、取り回しがしやすく、燃費も良いため、ツーリング初心者には最適です。
ただし、積載量や長距離の快適性を考慮すると、ロングツーリングには大型バイクの方が適している場合もあります。
北海道ツーリングでは、長距離走行の快適性、燃費の良さ、風防の有無などが重要なポイントになります。
自分のスタイルに合ったバイクを選び、北海道の広大な大地を思い切り楽しみましょう。
費用はいくらかかる?
北海道ツーリングの費用は、出発地や滞在期間、宿泊方法、バイクの種類によって大きく異なります。
ここでは、一般的な1週間ツーリングを想定し、主要な費用の目安を紹介します。
① 交通費(フェリー・高速道路など)
本州から北海道へバイクを持ち込む場合、多くのライダーがフェリーを利用します。
例えば、東京・大阪方面からの場合、フェリー代は往復で3万円~5万円が目安です。
仙台や新潟などの中間地点から乗る場合は、2万円~4万円程度になります。
また、北海道内での移動に高速道路を利用する場合、ETC割引を活用すれば費用を抑えることができますが、それでも数千円~1万円程度かかることが多いです。
② 燃料費
北海道のツーリングは長距離移動が基本になります。
1日あたり300km程度走る場合、1週間で2,000km以上の走行距離になることも珍しくありません。
燃費が20km/Lのバイクなら、100Lのガソリンが必要で、1Lあたり180円と仮定すると、約18,000円が燃料費の目安になります。
燃費の良い250ccクラスのバイクならもう少し抑えられます。
③ 宿泊費
宿泊方法によって大きく異なります。
- キャンプ場利用(1泊500円~1,500円):最も安く済むが、雨の日の対応が必要。
- ライダーハウス(1泊1,000円~3,000円):相部屋が多いが、安価に泊まれる。
- ビジネスホテル・温泉宿(1泊6,000円~15,000円):快適だが費用がかさむ。
1週間のツーリングで3万円~10万円程度が宿泊費の目安です。
④ 食費
北海道ツーリングの魅力の一つが食事です。
- コンビニやスーパー利用(1日1,000円~2,000円):節約派向け
- ご当地グルメや海鮮丼を楽しむ(1日3,000円~5,000円):贅沢派向け
食費は1週間で1万円~3万円程度が一般的です。
⑤ 観光費・その他
観光施設の入場料、温泉代、お土産代なども考慮しましょう。
- 温泉入浴料:1回500円~1,500円
- 観光施設入場料:1回500円~2,000円
- お土産代:個人の好みによるが5,000円~1万円程度
総額の目安
- 節約ツーリング(キャンプ&自炊) → 約7万円~10万円
- 標準的なツーリング(ホテル+ご当地グルメ) → 約12万円~15万円
- 贅沢ツーリング(温泉宿+豪華食事) → 約20万円以上
ツーリングのスタイル次第で費用は大きく変わるため、事前に予算を決めて計画を立てるのがポイントです。
北海道ツーリングはつまらない?楽しむコツを解説
北海道ツーリングはつまらない?楽しむコツを解説
- おすすめ時期と季節ごとの特徴
- キャンプをしない場合の宿泊スタイルと選び方
- 天候対策と快適な装備選び
- 魅力を最大限楽しむためのコツ
- 初めてのツーリングを成功させるための準備
おすすめ時期と季節ごとの特徴
北海道は四季によって気候が大きく変わるため、ツーリングに適した時期を選ぶことが重要です。
ここでは、各季節の特徴やおすすめポイントを紹介します。
① ベストシーズンは6月と9月
北海道ツーリングで最も快適な時期は、6月と9月です。
- 6月:雪解けが終わり、花が咲き始める美しい季節。観光客も少なく、宿泊費が比較的安い。
- 9月:暑さが和らぎ、紅葉が始まる時期。空気が澄んでいて遠くまで見渡せることが多い。
この2つの時期は、天候が比較的安定しており、快適にツーリングを楽しめます。
② 5月(春)
- 気温:10℃~20℃
- メリット:雪が溶けて観光地が開き始める。桜や新緑が楽しめる。
- デメリット:標高の高い峠では雪が残っていることがある。朝晩の冷え込みが厳しい。
③ 7月~8月(夏)
- 気温:25℃前後(ただし帯広・旭川などは30℃以上になることも)
- メリット:ラベンダー畑や青々とした牧草地など、北海道らしい風景が広がる。
- デメリット:観光シーズンのピークで、フェリーや宿泊施設が混雑する。料金も高騰しがち。
また、「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼ばれる雨が降る時期があるため、雨具の準備が必要です。
④ 9月~10月(秋)
- 気温:15℃~25℃(10月は一気に冷え込む)
- メリット:紅葉が美しく、観光客が少なくなる。走りやすい気温。
- デメリット:日が短くなり、朝晩の冷え込みが厳しくなる。
10月になると、峠道では雪が降ることもあるため注意が必要です。
⑤ 11月~4月(冬)
- 気温:氷点下~10℃(特に1月~2月は-10℃以下になることも)
- メリット:なし(バイクツーリングには適さない)
- デメリット:積雪や凍結により、多くの道路が通行止めになる。ツーリングは現実的ではない。
この時期は、ツーリングではなくスノーアクティビティを楽しむのがおすすめです。
おすすめ時期のポイント
- 6月と9月がベストシーズン(気候が良く、観光客も少ない)
- 5月は早春の景色を楽しめるが寒暖差に注意
- 7月~8月は観光に最適だが混雑・高温・雨のリスクあり
- 10月以降は冷え込みが厳しく、ツーリングには不向き
北海道は広く、地域によって気候が異なるため、ツーリングの計画を立てる際は、事前に天気予報を確認することが重要です。
適した時期を選び、快適な北海道ツーリングを楽しみましょう。
キャンプをしない場合の宿泊スタイルと選び方
北海道ツーリングではキャンプをするライダーも多いですが、キャンプをしない場合でも快適な宿泊スタイルを選ぶことができます。
ここでは、宿泊施設の種類と選び方のポイントを紹介します。
① ビジネスホテル:快適さ重視なら定番の選択肢
ビジネスホテルは、北海道の主要都市や観光地に多くあります。
- メリット:清潔で設備が整っており、快適に過ごせる。
- デメリット:1泊6,000円~15,000円とやや高め。特に観光シーズンは料金が上がる。
都市部に宿泊する場合は、早めの予約が必須です。また、駐車場の有無も確認しておくと安心です。
② 民宿・旅館:地元の雰囲気を味わいたい人向け
民宿や旅館は、道内各地に点在しており、家庭的な雰囲気が魅力です。
- メリット:ビジネスホテルよりも温かみがあり、食事付きのプランが多い。
- デメリット:料金は6,000円~12,000円程度。ネット予約ができない場合がある。
宿泊場所によっては、電話予約が必要なケースもあるため、事前に調べておくとよいでしょう。
③ ライダーハウス:安く泊まりたい人に最適
ライダーハウスは、ライダー向けの簡易宿泊施設です。
- メリット:1泊1,000円~3,000円と格安。ライダー同士の交流ができる。
- デメリット:相部屋が基本でプライバシーが少ない。布団や寝袋が必要な場合もある。
設備がシンプルなため、寝具やアメニティの準備が必要な場合があります。安さを重視する人におすすめです。
④ 温泉宿:疲れを癒したいならここ
北海道には温泉地が多く、ツーリング中に温泉宿に泊まるのも魅力的です。
- メリット:温泉でリフレッシュできる。食事付きプランも豊富。
- デメリット:料金が高め(1泊8,000円~20,000円)。
温泉宿に泊まるなら、ツーリングの中間地点や最終日に組み込むと、疲れをしっかり取ることができます。
⑤ ゲストハウス・ドミトリー:交流を楽しみたい人向け
ゲストハウスやドミトリータイプの宿も増えてきています。
- メリット:比較的安価(1泊2,000円~5,000円)。観光客やライダーとの交流ができる。
- デメリット:プライベート空間が少ない。
都市部に多く、短期滞在向きです。個室があるゲストハウスもあるので、設備をチェックして選びましょう。
宿泊施設の選び方のポイント
- 目的と予算に合わせる:節約重視ならライダーハウス、快適さを求めるならホテルや温泉宿。
- 予約のしやすさ:ビジネスホテルやゲストハウスはネット予約可能。民宿は電話予約が必要な場合も。
- 立地と駐車場の有無:ツーリングルートに沿った立地か、バイクを安全に停められるかを確認する。
- 観光シーズンは早めの予約を:7~8月の繁忙期は特に予約が取りにくくなるため、早めの確保が必須。
快適な宿泊スタイルを選ぶことで、より充実した北海道ツーリングを楽しむことができます。
天候対策と快適な装備選び
北海道ツーリングでは、天候が変わりやすく、急な雨や寒暖差に対応できる準備が必要です。
ここでは、天候対策と装備選びのポイントを紹介します。
① 防水装備の準備は必須
北海道では、突然の雨に見舞われることがよくあります。
- レインウェア(上下セパレートタイプ):防水性が高く、透湿機能のあるものが快適。
- 防水グローブ・ブーツカバー:雨の日の手足の冷えを防ぐ。
- 防水バッグ・タンクバッグ:荷物を濡らさないために重要。
レインウェアは、安価なものではなく透湿防水性能の高いゴアテックス製などを選ぶと快適です。
② 寒暖差に対応できる服装を選ぶ
北海道は、朝晩と日中の気温差が大きいため、重ね着で温度調整できる服装が重要です。
- インナーウェア:吸湿速乾性の高いものを選ぶ。
- ミドルレイヤー:フリースやインナーダウンを持っておくと安心。
- ウィンドブレーカー・ジャケット:風を通さず保温性の高いものがベスト。
特に9月以降や標高の高い峠では、一気に気温が下がるため、冬用装備に近いものを持っておくと安心です。
③ シールド・ゴーグルで視界を確保
雨天や曇天時は視界が悪くなりがちです。
- 曇り止め加工のシールドやピンロックシートを活用する。
- サングラスやスモークシールドは天気の良い日の日差し対策に役立つ。
雨の日は路面が滑りやすくなるため、クリアな視界を確保することで安全に走行できます。
④ 風対策も忘れずに
北海道は海沿いを走ることが多く、強風にさらされることがあります。
- ウィンドシールド付きのバイクを選ぶと疲れにくい。
- ネックウォーマーやフェイスマスクで冷たい風を防ぐ。
風の強い日は、無理にスピードを出さず、バイクを安定させることが重要です。
⑤ 緊急時に備えた装備も用意する
- モバイルバッテリー:スマホの電池切れを防ぐ。
- 携帯工具・パンク修理キット:トラブル時の応急処置用。
- エマージェンシーシート:寒さや突然の停車時に役立つ。
特に北海道の道は長距離にわたり補給ポイントが少ないため、万が一の備えをしておくことで安心して走ることができます。
装備選びのポイント
- 防水装備を整える:レインウェアや防水バッグは必須。
- 寒暖差に対応する:重ね着できる服装を準備する。
- 視界を確保する:曇り止めシールドやゴーグルを活用する。
- 風対策を忘れない:ネックウォーマーやウィンドシールドが効果的。
- 緊急時の備えも大切:モバイルバッテリーや修理キットを持っておく。
これらの対策をしっかり行えば、急な天候の変化にも対応でき、より快適な北海道ツーリングを楽しむことができます。
魅力を最大限楽しむためのコツ
北海道の広大な大地を走るツーリングは、多くのライダーにとって憧れの体験です。
しかし、ただ走るだけではその魅力を十分に堪能できないこともあります。
より充実したツーリングを楽しむためのコツを紹介します。
① メインルート+αの寄り道を計画する
北海道の魅力は、その広大な景色だけではありません。
主要な観光ルートだけを走るのではなく、少し脇道に入ることで、思わぬ絶景や地元ならではのグルメを発見できることもあります。
- 例:「オロロンライン」だけでなく「エサヌカ線」にも立ち寄る
- ポイント:事前に「走りたい道+寄り道スポット」をリストアップすると楽しみが広がる
② 1日の走行距離を欲張りすぎない
北海道は道が広く快適に走れますが、距離を詰め込みすぎると疲れてしまい、景色を楽しむ余裕がなくなることがあります。
- おすすめの走行距離
- 観光重視派:250km~300km/日
- 走り重視派:350km~400km/日
- バランス派:300km~350km/日
目安として日没前には宿に到着できるように計画すると、無理なく安全に楽しめます。
③ ガソリン補給ポイントを事前に確認する
北海道では都市部を離れるとガソリンスタンドが少なく、特に道北や道東では100km以上スタンドがないエリアもあります。
- ポイント:「燃料は半分になったら給油」の意識を持つ
- 対策:Googleマップで「ガソリンスタンド」を検索し、立ち寄りやすい場所を事前にチェックする
④ 天候の変化に柔軟に対応する
北海道の天気は地域ごとに大きく異なり、晴れていたと思ったら急に雨が降ることも珍しくありません。
- 必須装備:レインウェア、ウィンドブレーカー、防寒インナー
- 雨雲回避:雨雲レーダーアプリを活用し、回避ルートを検討する
⑤ 地元グルメを楽しむ計画を立てる
北海道は食の宝庫。ツーリングの合間にご当地グルメを味わうことで、より充実した旅になります。
- おすすめグルメ
- 釧路:勝手丼(海鮮丼)
- 帯広:豚丼
- 札幌:スープカレー
- 函館:塩ラーメン
- 留萌:ウニ丼
ただし、営業時間や定休日を事前にチェックし、時間に余裕を持って訪れることが大切です。
余裕のあるプランで北海道を満喫しよう
- 主要ルート+寄り道を組み合わせて楽しむ
- 1日の走行距離を無理なく設定する
- ガソリン補給はこまめに行う
- 天候の変化に備えた装備を準備する
- 北海道ならではのグルメを味わう
これらのポイントを意識することで、北海道ツーリングを最大限楽しむことができます。
初めてのツーリングを成功させるための準備
初めての北海道ツーリングは、期待と不安が入り混じるものです。
事前にしっかり準備をすることで、快適で安全なツーリングを楽しめます。
ここでは、出発前に整えておきたいポイントを紹介します。
① ルートとスケジュールの計画を立てる
北海道は広いため、無計画で走ると移動時間が長くなり、目的地にたどり着けなくなることもあります。
- ポイント:「走行距離・宿泊地・観光スポット」をバランスよく組み込む
- 計画の例:
- 1日目:フェリー到着 → 目的地までの移動(200km以内)
- 2日目:長距離走行(300km~350km)+観光
- 3日目:帰りのフェリーに向けて移動
走るエリアを決め、無理のないスケジュールを立てましょう。
② フェリーの予約を早めに取る
本州から北海道へ行くにはフェリーの利用が一般的です。
特にハイシーズン(7~8月)は混雑するため、2~3か月前には予約を済ませるのが理想的です。
- 主なフェリー航路
- 大洗~苫小牧(約19時間)
- 新潟~小樽(約18時間)
- 八戸~苫小牧(約7時間30分)
- 青森~函館(約4時間)
フェリー内での仮眠を考慮し、快適に過ごせる座席や個室を選ぶのもポイントです。
③ バイクの点検と整備をする
長距離を走るため、事前にバイクの点検をしておくことが重要です。
- 確認すべきポイント
- オイル・冷却水の交換
- タイヤの溝・空気圧チェック
- ブレーキパッドの摩耗確認
- チェーンの張り・注油
北海道ではバイクショップが少ないため、出発前に整備を万全にしておくことが大切です。
④ 持ち物をリストアップする
ツーリングに必要な荷物を準備することで、現地でのトラブルを防ぐことができます。
- 必須アイテム
- ライディングギア(ジャケット・グローブ・ブーツ)
- レインウェア・防寒着
- モバイルバッテリー・USB充電器
- 地図アプリ(オフラインでも使えるものが便利)
また、北海道は広いため、ガソリン携行缶や簡易工具を持っておくと安心です。
⑤ 天気予報と現地の気温を確認する
北海道は天候が変わりやすく、季節によっては気温が急激に下がることもあります。
- 春(5~6月):朝晩は10℃以下になることも
- 夏(7~8月):日中は30℃近くなるが、夜は冷える
- 秋(9~10月):10℃前後で、峠は凍結の可能性も
そのため、寒暖差に対応できる服装を準備し、雨具を持っておくことが重要です。
事前準備で北海道ツーリングを成功させよう
- ルートとスケジュールを無理なく計画する
- フェリーの予約を早めに取る
- バイクの点検・整備を万全にする
- 必要な持ち物をリストアップする
- 天候や気温の変化に備える
初めての北海道ツーリングは、事前の準備がカギを握ります。
しっかり準備を整えて、快適なツーリングを楽しみましょう。
北海道ツーリングは本当につまらないのか?楽しむためのポイントとは
- 北海道ツーリングがつまらないと言われるのは、単調な道が多いから
- 観光スポットまでの距離が長く、移動がメインになりがち
- 気温差が大きく、寒さや悪天候で快適に走れないことがある
- 道中のガソリンスタンドや休憩施設が少なく、計画性が必要
- 計画を立てずに出発すると、距離感を誤って後悔しやすい
- 走行距離が長すぎると疲労が溜まり、楽しむ余裕がなくなる
- 飽きずに楽しむためには、景色の変化があるルートを選ぶことが重要
- 走るだけでなく、グルメや観光を組み込むことでメリハリをつけられる
- 初心者向けルートはオロロンラインや富良野・美瑛エリアが最適
- 3日間なら札幌~稚内~小樽のルートが北海道らしさを満喫できる
- 長距離走行にはツアラーやアドベンチャーバイクが快適
- 宿泊はビジネスホテル・ライダーハウス・温泉宿など選択肢が豊富
- 北海道ツーリングのベストシーズンは6月と9月
- 雨や寒暖差に備えた装備があると、快適に走行できる
- 事前の計画と装備次第で、北海道ツーリングは楽しく快適なものになる