CB750Fについて「人気ない」「壊れやすい」などの意見を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
1970年代後半から1980年代初頭に登場したCB750Fは、当時の技術を結集して作られた名車でありながら、現在では「ダサい」「不人気」と評されることもあります。
しかし、価格高騰が続くヴィンテージ市場では、再評価の波が起きています。
この記事では、CB750Fが「壊れやすい」と言われる理由や、価格高騰の背景、さらにはキャスター角やエンジンが何気筒かといった細かな仕様についても詳しく解説します。
また、バイク漫画バリバリ伝説との関わりや、そのデザインの評価についても触れ、CB750Fの本当の魅力を探っていきます。
ポイント
- CB750Fが「人気ない」とされる背景や理由
- 壊れやすいと言われる原因と実際の耐久性
- 価格高騰やヴィンテージバイクとしての価値
- デザインやキャスター角の特徴と評価
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CB750Fは人気ないと言われる理由とは?
- 本当に壊れやすいのか?
- 価格高騰の背景とは
- ダサいと言われる理由
- バイク漫画「バリバリ伝説」とCB750F
- キャスター角が与える印象
- 何気筒のエンジンなの?
本当に壊れやすいのか?
CB750Fが「壊れやすい」と言われる理由は、その設計や構造、そして経年劣化に起因しています。
1970年代後半から1980年代初頭に製造されたバイクであるため、現在市場に出回っている個体は、ほとんどが40年以上経過しています。
このため、部品の摩耗や劣化が避けられず、頻繁なメンテナンスが必要となるケースがあります。
一方で、CB750F自体の設計は当時の技術を駆使したもので、基本的な耐久性に問題があるわけではありません。
しかし、当時の空冷エンジンは現在のバイクに比べて熱処理がシビアであるため、エンジン内部の部品が劣化しやすい点が特徴です。
特に、冷却不足や過酷な使用条件下ではトラブルが発生しやすいと言えます。
さらに、過去に手を加えられた中古車両では、不適切な改造やメンテナンス不足が原因で「壊れやすい」と感じられる場合があります。
こうした要因が重なることで、CB750Fが壊れやすいという印象を持たれがちです。
ただし、しっかりと整備された個体であれば、その頑丈なフレームやエンジン性能を十分に発揮し、長く楽しむことができます。
オーナーになる際は、専門店での整備履歴を確認し、信頼できる車両を選ぶことが大切です。
価格高騰の背景とは
CB750Fの価格高騰は、主にその希少性とバイク文化における象徴的な存在が理由として挙げられます。
CB750Fは、ホンダが1979年から1983年にかけて製造したモデルで、当時の技術を結集して作られたスポーツバイクの先駆けと言えます。
そのため、現在でも根強いファンが多く存在します。
まず、CB750Fの生産台数が限られているため、市場に出回る個体数が減少し、希少価値が高まっています。
これに加え、時間の経過とともに状態の良い個体が少なくなっていることも、価格上昇の一因です。
さらに、CB750Fは漫画『バリバリ伝説』や他のメディアでも取り上げられたことで、1980年代のバイク文化を象徴する存在として認識されています。
このような歴史的な背景が、コレクターやファンにとっての価値を押し上げています。
また、近年では旧車ブームの影響もあり、クラシックなバイクに魅力を感じる人が増えています。
この傾向により、CB750Fのようなレトロなモデルに注目が集まり、価格高騰がさらに加速しています。
価格が高騰している今だからこそ、購入を検討する際は、車両の状態や整備状況を慎重に確認し、相場をしっかり把握することが重要です。
価格が高いからといって、必ずしも状態が良いとは限らないため、信頼できる販売店で購入することをおすすめします。
僕も短期間、CBR750Fに中免で乗っていました。
交番に道を聞きに入っても、免許を見せろとは言われませんでした。
めっちゃ楽しいバイクでした(^^) pic.twitter.com/CH2NXUnruH— がんた JL3TOG (@nyandam55) March 4, 2022
ダサいと言われる理由
CB750Fが「ダサい」と言われる背景には、デザインや当時の流行とのギャップがあるようです。
一部の人が「ダサい」と感じる理由として、まず挙げられるのがその外観デザインです。
1970年代から1980年代にかけてのバイクデザインは、現代とは大きく異なります。
CB750Fは角張ったタンクや直線的なフォルムが特徴で、これが「古臭い」と感じられることがあります。
一方で、ヴィンテージ感やクラシックさを評価するファンも多いのが事実です。
また、当時の流行と比較すると、CB750Fは他のメーカーが採用していた新しい技術やデザインと競争することが難しかったと言われています。
例えば、カウル付きのバイクが人気を集める中で、CB750Fのようなシンプルな外観は地味に映ってしまうことがありました。
このため、バイクに先進性を求める人にとっては物足りなく感じられた可能性があります。
さらに、現在では最新のバイクに比べて性能や装備が劣るため、これを理由に見た目も含めて「ダサい」と評されることがあります。
ただし、これらは主観的な意見であり、CB750Fのクラシカルなデザインやその当時の雰囲気を好むライダーからは逆に「味わい深い」と高い評価を受けています。
結局のところ、CB750Fの「ダサい」という評価は、見る人の好みや視点によるものが大きいと言えるでしょう。
バイク漫画「バリバリ伝説」とCB750F
バイク漫画「バリバリ伝説」とCB750Fには深い関わりがあります。
この作品は、1980年代に連載され、当時のバイクブームを象徴する存在でした。
作中では、主人公たちがCB750Fを使用し、レースや公道で活躍する姿が描かれています。
この影響で、CB750Fは「憧れのバイク」として多くの読者に記憶されています。
特にCB750Fが登場するエピソードでは、その高い性能や安定した走行感が強調され、読者に対して「実際に乗ってみたい」という気持ちを抱かせる要素がありました。
これは、当時のバイク好きにとって非常に魅力的に映った点です。
一方で、「バリバリ伝説」におけるCB750Fの描写が「古き良き時代の象徴」として見られることもあり、現在ではこのバイクがヴィンテージモデルとして再評価される理由の一つにもなっています。
ただし、作中ではCB750Fだけが取り上げられているわけではなく、他のバイクも数多く登場しています。
そのため、「バリバリ伝説」に影響を受けてCB750Fを知った人もいれば、他のバイクを選んだ人もいるというように、個々の選択に違いが見られました。
この作品は、CB750Fをただの乗り物としてではなく、文化や青春の象徴として位置づけており、多くの人に愛される理由を作ったのです。
以上のように、「バリバリ伝説」とCB750Fの関係は、単なるバイク漫画とバイクの繋がり以上のものがあります。
これは、当時のバイク文化を形成する上で欠かせない要素の一つであり、CB750Fの人気を高めるきっかけとなりました。
キャスター角が与える印象
CB750Fのキャスター角は、その走行性能や見た目に独自の印象を与える重要な要素です。
キャスター角とは、バイクのフロントフォークが地面に対してどの程度傾斜しているかを表す角度のことで、この角度がバイクのハンドリングや安定性に大きく影響します。
CB750Fのキャスター角は、当時のスポーツバイクとしては比較的控えめな設定でした。
このため、安定性を重視しつつも、コーナリング時には軽快な操作性を提供するバランスの取れた設計が特徴です。
特に高速道路や長距離ツーリングにおいて、直進時の安定感がライダーに安心感を与えます。
一方で、過度にキャスター角が立っているバイクに比べると、低速域での取り回しにはやや重たさを感じることがあるかもしれません。
見た目の面でもキャスター角は影響を与えています。
CB750Fは直線的なデザインと相まって、フロントフォークの角度が全体的なスタイルに落ち着きとクラシックさを加えています。
このデザインは、現代のバイクと比べると「昔ながらの趣」を感じさせる部分でもあります。
こうした特徴が、CB750Fの愛好者にとっては魅力とされる一方で、最新のスポーティなデザインを求める人には物足りないと映ることもあります。
キャスター角は単なる技術的な数値ではなく、CB750F全体の走行性やデザインの個性を形作る要素の一つです。
この点を理解することで、CB750Fの魅力をより深く知ることができるでしょう。
何気筒のエンジンなの?
CB750Fは、4気筒エンジンを搭載したモデルとして知られています。
このエンジンは、当時のホンダが誇る技術の結晶であり、滑らかな回転性能と高い信頼性を実現しました。
4気筒エンジンの特徴は、そのスムーズなパワー供給と振動の少なさです。
CB750Fのエンジンは、1気筒エンジンや2気筒エンジンに比べてより高回転域までの伸びが良く、スポーツ走行を楽しむライダーにとって理想的な特性を持っています。
また、4気筒ならではの独特なエキゾーストサウンドは、ライダーを魅了するポイントの一つです。
この音はCB750Fが持つクラシックな雰囲気と相まって、現在でも多くのファンを惹きつけています。
一方で、4気筒エンジンはその構造上、メンテナンスが他の形式のエンジンよりも手間がかかるという一面もあります。
例えば、キャブレターの調整や点火系の管理には一定の知識と技術が必要です。
しかし、これらの手間を惜しまないファンにとっては、むしろその過程が楽しみの一つとも言えるでしょう。
CB750Fの4気筒エンジンは、当時のバイク技術の中でも先進的なものであり、現在でも多くのライダーに愛される要因となっています。
その性能と魅力を知ることで、このモデルへの理解をさらに深めることができるでしょう。
CB750Fは人気ないと言われる理由と魅力
- CB900Fも不人気とされる理由
- デザインの魅力を再発見
- ヴィンテージバイクとして評価される理由
- 人気を取り戻すCB750Fの現代的価値
- 選ぶ際の注意点とポイント
CB900Fも不人気とされる理由
CB900Fが不人気とされる理由は、いくつかの要素が複雑に絡み合っていると考えられます。
まず、CB900FはCB750Fの上位モデルとして位置づけられていましたが、性能面での差異があまり明確ではなかった点が挙げられます。
エンジン排気量が拡大したことでパワーが上がったものの、当時のライダーたちにとって、その違いが劇的に感じられるほどではなかったという声も多いです。
次に、車体の重さが影響している可能性があります。
CB900FはCB750Fよりも重量が増しており、この点が取り回しの悪さとして評価されることがありました。
特に、街中での操作性や低速時の安定性を重視するライダーにとっては、CB900Fの重量はややネックになったと言えます。
また、CB750Fと比べて価格が高かったことも、不人気の理由として見逃せません。
CB900Fを購入するには追加のコストが必要でしたが、前述の通り性能面での違いがさほど大きく感じられなかったため、多くの人がコストパフォーマンスを考慮してCB750Fを選ぶ傾向にありました。
これらの理由から、CB900Fは当時の市場でやや影の薄い存在になってしまったのです。
とはいえ、CB900Fには独自の魅力も存在します。
大型エンジン特有の重厚な走行感や、ツーリングでの安定性など、特定のシーンでは他のバイクにない強みを発揮します。
不人気とされがちなCB900Fも、視点を変えれば新たな価値を見いだせるかもしれません。
デザインの魅力を再発見
CB750Fのデザインは、一見するとシンプルですが、その中に多くの魅力が詰まっています。
まず、角張ったタンクと直線的なフォルムが醸し出す存在感です。
これは、1970年代後半から1980年代初頭のバイクデザインを象徴するもので、ヴィンテージ感を好むバイクファンには特に高く評価されています。
また、CB750Fは全体的にバランスの取れたデザインを持っており、派手すぎず、かといって地味すぎもしない点が特徴です。
このデザインは、どんなライダーにも似合う「普遍的なスタイル」として親しまれてきました。
現在の最新モデルと比べると装飾性は控えめですが、その分飽きのこない美しさを備えています。
さらに、CB750Fのデザインは機能美にも注目できます。
例えば、無駄を省いたシンプルな構造や、フレームとエンジンのバランスを重視した設計が、その時代の技術力の高さを物語っています。
このような実用性と美しさの融合は、CB750Fが長年愛されてきた理由の一つです。
現代のライダーにとって、CB750Fのデザインは「古い」という印象を与えるかもしれません。
しかし、これを「レトロ」と捉えれば、むしろ時代を超えた価値が見えてくるでしょう。
CB750Fのデザインは、単なる外観だけではなく、当時のバイク文化そのものを象徴していると言えます。
その魅力を再発見することで、新たな楽しみが広がるのではないでしょうか。
ヴィンテージバイクとして評価される理由
CB750Fがヴィンテージバイクとして高く評価される理由の一つは、オートバイ史におけるその革新性と象徴的な存在感にあります。
1970年代から1980年代にかけて、CBシリーズはホンダの技術力を象徴するモデルとして登場しました。
その中でもCB750Fは、当時の最新技術を盛り込んだバイクであり、特に空冷4気筒エンジンの滑らかな走行性能と、扱いやすさを両立させた点が多くのライダーに支持されました。
また、現在では製造終了から長い時間が経過しているため、当時のオリジナルモデルを維持すること自体が希少性を高めています。
オートバイの進化が著しい現代において、CB750Fのような機械的な魅力やシンプルなデザインは、ノスタルジーを感じる要素としても注目されています。
さらに、ヴィンテージ市場ではカスタムパーツや修復用部品も流通しており、コレクターや愛好家が手を加えやすい点も評価されています。
その結果、CB750Fは単なる古いバイクではなく、時代を超えて愛されるヴィンテージバイクとしての地位を確立しているのです。
人気を取り戻すCB750Fの現代的価値
近年、CB750Fはヴィンテージ市場で再び注目されるようになり、その現代的価値が再評価されています。
その理由として挙げられるのは、まず「クラシックデザインへの回帰」です。
多くの現代のバイクがシャープで近未来的なデザインを採用している中、CB750Fのクラシックなスタイルは時代を超えた普遍的な美しさを持っています。
このデザインは、レトロバイクブームの中で特に注目されています。
さらに、CB750Fは機械的なシンプルさゆえにメンテナンスが比較的容易であり、現代のライダーにとって趣味性の高いバイクとしての価値があります。
コンピュータ制御の少ない設計は、整備を学びたい愛好家にとって理想的です。
このような特性が、CB750Fを「趣味として楽しむバイク」としての魅力を高めています。
また、環境問題や規制の影響を受ける現代の新型バイクとは異なり、CB750Fは「走る楽しさ」を純粋に追求できるバイクです。
その結果、現代のライダーが求める自由や情熱を感じさせる一台として、多くの注目を集めています。
選ぶ際の注意点とポイント
CB750Fを購入する際には、その特徴や状態をしっかり理解しておくことが重要です。
特にヴィンテージバイクであるため、現代のバイクとは異なるポイントに注意を払う必要があります。
購入前に車両の状態を確認する
CB750Fは製造から数十年が経過しているため、車両のコンディションに大きな差があります。
具体的には、エンジンの調子、フレームの腐食、配線の劣化などをしっかり確認することが重要です。
また、メーター走行距離だけでなく、整備履歴や改造の有無も購入の判断材料になります。
部品の入手難易度を考慮する
ヴィンテージバイクであるCB750Fは、純正部品や交換パーツが入手しにくい場合があります。
そのため、メンテナンス性を重視するなら、販売店が部品の調達に対応できるかを確認すると良いでしょう。
また、リプロダクションパーツの使用可否や品質も重要な要素です。
維持費とランニングコストに注意
CB750Fは旧車ならではの特性として、現代のバイクよりも維持費が高くなる可能性があります。
定期的なオイル交換や部品交換、さらには車検費用が必要になるため、購入前に予算を明確にしておくことをおすすめします。
乗り心地や性能を理解する
CB750Fは当時の技術を象徴する名車ではあるものの、最新のバイクに比べると性能や乗り心地が劣る部分があります。
特にブレーキ性能やサスペンションの特性は現代基準とは異なるため、試乗できる場合は必ず試乗し、運転感覚を確認するのが良いでしょう。
信頼できる販売店や整備士を見つける
ヴィンテージバイクの購入は信頼できる販売店や整備士の存在が不可欠です。
購入後のアフターケアやトラブル対応を考えると、専門知識を持つプロがサポートしてくれる環境を選ぶことが大切です。
長く楽しむための心構え
CB750Fは愛好家にとって所有する喜びが大きいバイクですが、定期的な手入れや時間をかけたメンテナンスが必要です。
そのため、「手間をかけてでも乗り続けたい」という覚悟を持つことが、長く楽しむためのポイントとなります。
これらを踏まえ、CB750Fは単なる移動手段ではなく、趣味性の高いヴィンテージバイクとして選ばれるべき存在です。
注意点をしっかり理解した上で購入すれば、その魅力を十分に楽しむことができるでしょう。
CB750Fは人気ないと言われる理由とその魅力を再評価
- CB750Fが「壊れやすい」とされるのは経年劣化やメンテナンス不足が原因
- 空冷エンジンの熱処理がシビアでトラブルが起きやすい
- 中古車の改造や整備不良が壊れやすさに繋がる
- 生産台数の少なさが市場での希少性を高めている
- 40年以上前のデザインが「古臭い」と感じられる場合がある
- 当時の流行と比べて派手さや先進性に欠けた印象がある
- 最新バイクと比べて性能や装備が見劣りする
- 維持費やランニングコストが現代のバイクよりも高い
- 部品の入手が困難な場合があるためメンテナンスに手間がかかる
- キャスター角が安定性を生む反面、低速時の重さを感じやすい
- CB900Fの存在がCB750Fとの差別化を曖昧にした
- 昭和時代の象徴的なデザインが一部でダサいと評価される
- クラシカルなデザインがレトロブームで再評価されつつある
- 4気筒エンジンの音や走行性能が今でも愛されている
- ヴィンテージバイクとして所有する喜びや趣味性が高い